7月に入ると毎年のことだが、訳もなくワクワクしてくる。
わくわくする理由が何かあるのではないが、
どうやら小学生のたつやの気持ちがそのまま大人になっても消えない・・・ということが40を過ぎた頃にようやくわかった。
もっと早く気付けよ〜と言われそうですが^^;それは夏休みがもうすぐ始まる〜というわくわく感で、遊びたくて仕方ないのだ。
なので7月.8月の休みはすべて何処かへ行きたいと思うし、
時間が空けば、夜だって車やバイクで出かけたいと思ってしまう。
たつやは知ってる道よりも知らない道を走る方が好きだし、
距離は多少遠くなったとしても、山越えの道を選んだり、裏通りを走ったりと
ホントに勝手気ままな旅をするのが好きだ。
気になる建物があれば車を停めて、中に入る。
面白そうなお店があれば当然、入って買物なり食べものを食べたりする。
旅先では出会った人と話をするし、
話が弾むのは、自分よりずっと年上か年下が多い。
綺麗な花が咲いていたり、この辺りには昆虫がいそうだと思えば、
カメラを持って外に出る。
ようするに我儘だということなのだろう。
人に合わせて、食事をしたりトイレに行ったり、
疲れたら誰に気兼ねすることなく寝る。
何時に何処!っていうのが、よっぽどでなければ
あまり決めておきたくないのだ。
今日は山越えをしよう!
目指すは
伊吹山。
但しコースは冠峠を越えて、岐阜県側に降りて、滋賀を目指す。
頭の中の地図は福井・岐阜・滋賀・福井というルートは見えたが、
実際にどの道を通るかは、その時の感覚任せという本当にいい加減な小旅行だ。
福井県池田町から417号線で冠峠を目指す。
このコースは何度も行ったことがあるが、
しょっちゅう崖崩れとかで通行止めになっている。
ネットで調べると通行可能ということだった。
狭い道で対向車が来ると、すれ違いが出来ない場所もあるし、
見通しが効かないコーナーが連続するので、
安全運転で行かなければならない。
峠付近に着いたら、すごい数の車が停まっていた。
どうやら近年の登山ブームで、ここから冠山頂上を目指すようだ。
たつやはそのまま通り越した。
岐阜県側に降りはじめた途端、景色が一変する。
というのは植層が一変するのだ。
一言でいえば明るくなる。
福井県側はやはり日本海側の山で、岐阜県側は太平洋側というイメージに近い。
少し降りたところで、アザミの群生が見事だったので、
カメラを持って降りてみた。
アザミには棘があって、気を付けて触らないと痛い!という印象だが、
昆虫たちにとっては、魅力ある花のようで、
何十もの、
トラマルハナバチが吸蜜に来ていた。
虫たちの写真を撮り始めると、いろんな世界が見えてくる。
普段は人が近づくと逃げて行く蝶や蜂たちも、
吸蜜していると、意外にも無頓着だ。
最初は遠慮して、レンズと蜂の距離が1メートルとかから始めるが、
徐々に距離を詰めて行くと、その距離わずか20cmくらいまで近づくことが出来る。
これは昆虫に限らず、カエルや爬虫類も同じで、
ゆっくり呼吸を止めるように、ジリジリと近づくことがいいようだ。
無我夢中で顔中、身体中、花粉だらけになりながらのトラマルハナバチは、
とっても愛くるしくて、テディベアに共通する可愛さがある。
ひとつに花に二匹のトラマルハナバチというショットも撮れた。
車の中に入って来て、モデルをしてくれたのは、ヒョウモンチョウの一種。そこから岐阜県側に降りて行くと、
突然、立派な道に変わる。
ダムの上を通る高架橋の道路には、
橋とトンネルが交互にやってくる。
そして
藤橋城という施設にたどり着いた。
気がつくとお昼をとっくに過ぎていて、
急激にお腹が減ってきた。
たつや的には古い商店街の中の渋い一軒で!と思っていたが、
その施設の中にあった一軒のラーメン屋さんで食事をいただくことにした。
何軒かあった中でこの店に決めたのには、ふたつの理由があった。
ひとつは、
豆腐ラーメンというメニュー。
もうひとつは店の中から、ラーメンの説明をしてくれた
オジサンの笑顔とキラキラした目だった。
注文して待っていると、どうやらそのオジサンの奥さんらしき人が戻ってきた。
体格のいい明るく元気な方で、目の前にいるたつやに、
まるで数十メートル離れているかのような大声で、
あんちゃん(まだそう言ってもらえる^^)ありがとう!
とうちゃんのラーメンは美味しいよ〜と言うのだ。
ホント、満面の笑みを浮かべて、本心でお父さんのラーメンをPRする姿に、
とってもうれしくなってしまった。
心も体もあったまる味噌味の野菜たっぷりの豆腐ラーメン(つけ麺タイプ)は、
おじさんとおばちゃんの人情味溢れるスパイスが効いていて、
とっても美味しかった。
帰り際に
美味しかったし、楽しかったよ〜なんて言っていたら、
何とおばちゃんが隣の店からタコヤキを1パック買って、
車の中で食べなさいと言って持ってきてくれた。
突然の申し出に、戸惑いながらも御礼を言ってありがたくいただいた。
お返しというにはあまりにも申し訳なかったが、
車の中に残っていた
たつやのオリジナルへしこ味ビーバーをお渡しした。
また行きたくなる人情味溢れるラーメン屋さんだ。
その後、伊吹山に向かい、上から降りて来た時の、
夕陽は一際美しかった。
一日限りの小旅行でしたが、やっぱり旅はいいですね♪再びチャンレジです!どうぞ応援してやってくださいませ〜いつもありがとうございます。
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