2016年11月21日

竹松うどん店@綾部市

健ちゃんが綾部で半農半そば店をやろうと決めたのは、
このお店の影響がとても大きいと言っていた。
前々から一度は行きたいと思いながらも、
ようやく行くことが出来た。

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たつやがさぬきうどん巡りにハマったのは2001年。
あれからもう16年も経ったのかと驚く。
とにかく香川のうどん屋には魅力がたっぷりで、
数年間、讃岐詣でが続いたあげく、
娘は進学先を香川に決めたというくらい影響が大きかった。
一生のうちの95%くらいのうどんをこの時期に食べた。

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最初のさぬきうどんとの出会いのことを、
ブログで、この日から数日に渡って書いているが、
今、読み直してみても、
驚くほどいきいきとした文章で、綴られている。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/18665781.html

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さて、今回訪れたのは、京都府綾部市の竹松うどん店
鯖江を朝8時前に出発して綾部に着いたのは10時頃。
舞鶴若狭自動車道が開通したおかげで、
わずか2時間ちょっとで綾部市に着いてしまう。
市内を2時間ほど散策して、ちょうどお昼を過ぎた頃に、
竹松うどん店に到着した。

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えっ!ここは香川か!?と思わせる
田んぼの中の田舎の細い道沿いにあった。
このロケーションと言い、お店の雰囲気といい、
まさに香川の田舎にあるさぬきうどんのお店を彷彿させる。

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健ちゃんから聞いてはいたが、
改めて、このロケーションと店の作りには感激した。
うどんの暖簾をくぐってお店に入ると、
正面がカウンターになっていて、
そこでうどんを注文する。
厨房の中では、大きな釜が湯気を上げて、
うどんが茹でられていた。
たくさんあったメニューの中から、
どれにしようかかなり迷ったが、
この後に、健ちゃんのそばやへ行くので、
かま玉の小と、ちくわ天を頼んだ。
お金を払って、番号札をもらう。
かま玉とは、アツアツの釜揚げうどんに
生たまごを乗せ、混ぜたもの。

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店内は入口左側と、右奥の別棟の建物がお客さんの席。
たつやが入った時は満席。
しばらくは外で写真を撮ったり、
お店の中を見学したりしているうちに、
席が空いて、座ることが出来た。
小上がりの座敷にちゃぶ台があって、
そこに地元の老夫婦と相席になって座った。

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ほどなく番号が呼ばれ、カウンターへ行って、
かま玉の小とちくわ天をもらい、
セルフでお茶を入れ、天ぷら用の塩を少しお皿に載せて、
ちゃぶ台へ戻った。

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このビジュアルは確かに香川そのものだ!
手打ちうどんだからこその、この太い麺もいい感じだ。
待つこと20分、食べること2分。。。
あっという間になくなってしまった。
それにしてもかま玉とちくわ天の組み合わせは、
最強タッグと言っても過言ではないだろう!
もう一杯食べたいところだが、次はお蕎麦が待っている。

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次から次へとお客さんがやってくる。
若い子連れのカップルだったり、
年配のご夫婦だったり、
友だち同士で来てるグループなど。
お休みの日のお昼に、家族でうどん!

なんだか平和な日本の象徴のような竹松うどん店でした。

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竹松うどん店
京都府綾部市志賀郷町儀市前13
0773-21-1665
営業時間:11時〜15時
定休日:7と8と9のつく日


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ラベル:京都府 うどん
posted by たつたつ・たつや at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月02日

鴨錦@敦賀市

若い頃は、敦賀と言えば屋台のラーメンだった。
最近は行くとすれば韓国料理店か魚の問屋さんか・・・。

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最近になって、敦賀に住んでいる友人から、
安くて美味しい鴨うどんがあるよ〜と聞いた。
特にこの寒い冬の時期は鴨南蛮とか、鴨汁につけて食べる蕎麦が好きだ。
福井でも嶺北地方にいると、鴨南蛮とか鴨つけと言えば蕎麦で、
うどんを食べたことがないことに気が付いた。

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玄関先の説明文を読んでいたら、
この店の鴨はアイガモを使っていると書いてあった。
ガラスの戸を開けると、広いカウンターだけのお店で、
客席数は10人程度だろうか。
目の前はオープンキッチンになっている。

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メニューの中から、つけ鴨そば(小)とつけ鴨うどん(小)各580円を頼んだ。
(小)とは麺が一玉分で580円
(並)になると二玉になり680円
(大)になると三玉になり780円
というシンプルな価格となっている。

このメニューよく見ると英語と中国語の表記がされていた。
さすが国際都市敦賀。

出されたお茶がおいしく、「このお茶美味しいですね〜」と言うと、
「この先の○○茶さんで売ってる一番安い番茶、うちはそのままポットに入れるけどね」
と親父さんが笑顔で答えてくれた。

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そばから先にお願いした。
つけ汁には鴨肉、ネギ、薄切りされたレモンスライス、
それに大き目のジャコが入っている。
レモンスライスは皮を剥いて芸術的薄さでスライスされていて、
出汁の中にあってもまったく気にならない。
ジャコは出汁を取った後のものが出されるが、
こうすることできちんと出汁をとっていることが
お客さんにとってもわかって、いいことだと思った。
鴨肉も薄切りされている。

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そばは暖められてお湯に入って来た。
ちょっとしたお野菜がトッピングされているのがうれしい。
それを出汁につけていただく。

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続いてうどんも同じように出される。
同じ出汁でいただくが、うどんとの相性は素晴らしい。
一味をたっぷりかけて食べるのが好みだ。
途中でゴマがあるといいな〜と思って、親父さんに聞いてみると、
ありますよ〜と言って、ゴマすりの入れ物にゴマを入れて出してくれた。

次回はつけ鴨うどん(大)にしたいと思う。

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鴨錦(かもきん)
福井県敦賀市神楽町1-1-6
090-2652-4742
営業時間:11時〜14時 17時〜20時
定休日:水曜日





以前のようになかなか毎日更新することが出来ませんが、
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ラベル:敦賀市 和食
posted by たつたつ・たつや at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日

つるや@観音寺

四国の地を踏んで、うどんを食べずに帰るなんてあろうはずはなく、
高知から香川に入ると、帰る時間とかを計算することは止めて
観音寺のインターを降りていた。

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2001年2月に最初のさぬきうどんを食べに行って以来、
十数回のうどん巡礼の旅に出ていて、
その間、娘の香川への進学もあった。
毎年のように香川へは良く出かけた。
しかしながら丸亀より西には行ったことがなく、
観音寺は初めての街だった。

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知らない街を訪れるといつもするように
中心市街地の一角にクルマを停めて、
カメラと財布を持ってぶらぶら歩く。

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しかしながらさすがにのんびりする訳にいかず、
川沿いでカモメの写真を撮っていた人と話をした時に、
「観音寺でおすすめのうどんやさんってあります?」
と聞いてみた。

香川で知り合った人にうどんの話をすると
大抵の人は自分のお気に入りの店があり、
喜んで教えてくれる。
その方も例外でなく、道がわかりにくいという理由で、
わざわざクルマで先導してくれて、
そのうどんやさん『つるや』に連れて行ってくれた。

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人気店のようで、店内は満席で、たつやも相席となった。
辺りを見渡しても、そのほとんどが常連さんのようで、
メニューを眺めることもなく、
「おばちゃん、肉の大な」
「わし、ザル大」
などと注文をしている。

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たつやは久しぶりの本場のさぬきうどんなので、
その食感を楽しみたくて、
11月というのに「ひやし小とちくわ天」を頼んだ。

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出てきたうどんには氷が入っていて、
さすがに麺がギュっと締まっていて歯ごたえがあって、
たつやの好きなタイプ。
ストレート麺ではなく、やや縮れ麺というのもいい。
別皿で出されたちくわ天は、かなり油がギトギトで、
持ってたティッシュで油をちょっと吸い取ってから食べた。

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ピークを超えた2時近い時間にも関わらず、
お客さんは次々に入ってきて、
うどんやのおばちゃんたちも大忙し!あせあせ(飛び散る汗)

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やっぱ、香川のさぬきうどんはいいな〜。
日本のご当地グルメの中では日本一だね♪


つるやで買ったお稲荷さんは夕食用に助手席に積んで^^
さぁ、今度こそ福井まで500km以上の道程を走らなきゃ!

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つるや
香川県観音寺市坂本町151−3
0875-23-1761
営業時間 10:00〜20:00 
定休日:火曜日

たつやさんて、ず〜っと高知に行ってると思ってました・・・
とか言われていますが、とっくのとうに帰ってますよん。
今は越前漆器カタログの提案が通り、それに忙しい毎日です。
ランキングも2位に落ちてしまいましたが、
11月より毎日更新して頑張ってますので、応援お願いしま〜す。
ランキングでの応援って、やっぱりモチュベーションに繋がるんですよね。
福井もかろうじてベスト10に残ってますが、
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posted by たつたつ・たつや at 22:31| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月16日

おとわ屋(近江今津)

たつやの滋賀県放浪癖は、今に始まったことじゃなく、
既に7〜8年前には、かなりの街を歩いていた。
福井から滋賀までは、湖北なら一時間もあれば行くことができる。
一番遠い信楽辺りでも、日帰りが可能なエリアなので、
車でもバイクでも気軽に休みを利用して出かけるには、
楽しく、面白い発見があるミニ旅になる。 

また日本一の湖、琵琶湖がある県なので、 
どの街にも川が流れていて、自然が豊かで、
歴史のある古い街並が残っていて、
たつやの感性を刺激してくれることも、
足が滋賀に向かう大きな理由だ。

この店へは、かなり前に行ったのに、
ついついアップすることが遅くなってしまった。

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旧今津町(現高島市)の商店街のはずれに、
お餅や和菓子が売っているおとわ屋という店があって、
その隣に併設されたカタチで小さな町食堂がある。
中に入ってからわかったのだが、どちらも同じ経営者で、
食堂で、となりのお餅やおはぎを買って食べることもできる。

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例によって、何の前評判も知識もなく、
古い今津の町の商店街を歩いていて気になった店だ。
ちょっと離れた場所にバイクを停め、
たつやのお気に入りのヴォーリズ建築を見た後に、
出くわした店で、いかにも昭和の雰囲気がする
地元の人が出入りする食堂といった感じ。

お昼時を過ぎていたこともあって、
中には、おばあちゃんがひとりでうどんを食べていた。

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壁にずらりと貼ってあるメニューを見ながら、
好物の出し巻きはすぐに決めた。

え〜っと、ばあちゃんが食べてるうどんが気になる。

「おばちゃん、この店、何がおいしいの〜?」

ちょっと驚くばあちゃんに、半ば強引に聞くと
あんかけうどんが美味しいという。

ならば出し巻きとあんかけうどんに決定!

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友人はカレーうどんをオーダー。

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生姜たっぷりのあんかけうどんは、
ダシがしっかり効いていて、
体が温まる一品。
最後のダシまで美味しくいただいた。
味見させてもらったカレーうどんも大当たり♪

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めちゃ安、出し巻きが、絶品!
お土産用に持って帰ることにして、再注文。

感性だけを頼りに入った店で、旨いもんにありつけるのは、
たつやの特技かも〜^^


また行きたいお店です!安いしね〜^^

おとわ屋
滋賀県高島市今津町今津1602-1
0740-22-2322

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2007年10月07日

さくら製麺

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さぬきうどん巡礼の旅から帰って来て、
間もなく嬉しいニュースが飛び込んで来た。

さぬきうどんを食べさせてくれる店が鯖江に出来たとのこと。

以前、やはりさぬきうどんの店として営業していた店舗を
一部改装して新しいオーナーがオープンさせたとのことだ。

さくら製麺のチラシによれば、映画UDONを観て香川に行き、
うどんの美味しさに感動し、
こんなうどんを福井の人にも食べて欲しいと修行し、
開店した、と書かれていた。

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さくら製麺にはうどんだけでなく、そばもある。

初めてのたつやは、
おんたまぶっかけうどん海鮮かき揚げそばをオーダー。

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うどんはかなりのレベルに仕上がっている。
エッジが立った麺は、魅力的な輝きを放っているし、
見る感じはおか泉に近い感じだ。

やや甘目の昆布・カツオ系の醤油ベースダシをぶっかけて、
口に運べば、お〜これは香川的味!
量もたっぷりあって480円はうれしい。

海鮮かき揚げそば

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このかき揚げがビックリのジャンボサイズ!
たつやの見た目では直径18cm厚み10cm
サクサクの天ぷらには
ちょっとしたエビが贅沢に入っていて嬉しい。
ボリューム満点!わーい(嬉しい顔)
ただ蕎麦の麺は、まだ改良の余地ありかな。

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明るく広い店内は、家族連れやグループで来ても楽しめるし、
ひとりでも気楽に入れるお店になっている。
頑張って欲しいお店がまた鯖江に出来た。

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さくら製麺 
福井県鯖江市三六町1-14-6(ゲオ横)
0778-29-0032




ラベル:鯖江市
posted by たつたつ・たつや at 20:09| Comment(9) | TrackBack(2) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月26日

さぬきうどん巡礼の旅2007エピローグ

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瀬戸大橋を渡る頃には太陽が西の瀬戸内海に沈もうとしていた。
瀬戸の海は内海のため、実に穏やかだ。
夕陽の写真を取りたいたつやは、
瀬戸大橋の一番最初のサービスエリアに滑り込んだ。

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少し残念だったのは、夕陽は海に沈むのではなく、
島に沈んでいくこと。
赤い太陽が、濃緑色の山の向こうに沈んでいく様子を見てると
今日一日の終わりという感覚でなく、
旅そのものが終わってしまうように思えて
一抹の寂しさを感じていた。

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海を渡る貨物船を風に吹かれながら、
ぼんやり眺めていれば、
見えなくなるまで佇んでしまいそうだ。

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橋の一階?を電車が走る

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さあ、そろそろ日常に向けて出発しなくちゃ。

香川の旅・おまけシリーズ

写真は高松市内で見かけた屋根?付きポスト

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今回お世話になった高松ナンバーワンホテルの部屋。
汚くしててすみません。

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長い間、香川の旅にお付き合いいただき
ありがとうございました。
また福井の魅力もお伝えできればと思います。


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五色台から見た香川の風景。グッド(上向き矢印)
山々のグラデーションがきれいでした。
posted by たつたつ・たつや at 19:15| Comment(6) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月25日

てっちゃん(坂出市)

四国を離れる時間になっていたのに、
どうしても、あと一軒だけうどんやに行きたかった。
行きと帰りは違う道を通り、瀬戸大橋を渡って
本州に戻るコースに決めていたので、
香川最後の町は坂出市だった。

坂出でこの時間にやってるうどんやさんを
さぬきうどん全店制覇攻略本」の中から探すことにした。
今、走っている位置から考えると、この店が良さそうに思えた。

てっちゃん

他店ではあまり見ることのないメニューにも
ちょっと興味があった。
例えば、豚汁うどん、ごまだれうどん、
中華風あんかけうどん、ソース焼きうどん、etc

JR予讃線にそって走る旧11号線の八十場駅の少し東を
坂出に向かって右折。
田んぼの中ののどかな風景を少し走ると左手にてっちゃんが見えた。

店内にはたくさんの写真入メニューが掲示されていて、
初めて行ったお客さんにとってもわかりやすい。

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ガラスケースに入った天ぷらやお寿司などの
サイドメニューも充実しているし、
おでんもいい感じで色づいている。

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てっちゃんのうどんは、エッジが立った、腰の強い麺で、
さぬきうどんの本領発揮!といった感じ。
冷たく冷やしたうどんの旨さは、この季節にはタマラナイ。

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一本の存在感が強い美しい麺を、
醤油系のダシにつけて、ずるずる食べる。
これが今回最後のさぬきうどんだと思うと
尚更、旨く感じてきた。

ごまだれもちょっといただいたが、
このうどんの旨さなら普通の食べ方の方が良かったかな。

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夕陽が傾き始めている。
さあ、これから瀬戸大橋を渡って、福井に帰ろう!

2泊3日で、うどんや12軒
多いようにも、思えますが、
きっと香川のうどんを食べ歩いたことがある人にとっては、
わかってもらえる数字なのではないかと思う。

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てっちゃん
香川県坂出市西庄町578-3
0877-45-2000
営業時間 9時〜18時
6〜8月は9時〜19時
定休日・水曜日

さぬきうどんの食べ歩きはこれにて終了しました。 
 長い間、お付き合いいただきありがとうございました。
 香川ネタの間も、ブログランキングに応援も
 大変感謝しています。

posted by たつたつ・たつや at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月23日

とらや(坂出市)

坂出港の近くに、マスコミ嫌いのうどんの名店がある
ということは、結構前から聞いていた。
」という名前で、
あの『さぬきうどん全店制覇攻略本』でさえ、
所在地のみ掲載されただけで、
それ以外の情報はほとんど載っていない情況だった。

娘が香川で暮らした2年間の間に、
一度はその店を訪れようと思っていたが、
結局叶うことなく、時が流れてしまった。

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今回の旅の締め括りに、この『』へ行くことに決めた。
地図を頼りに、坂出港のその道を走るのだが、
明はなく、「とらや」といううどんやがあるだけだ。
何度かその近辺を走ってみたが、それらしいうどんやはなく、
どう見ても、その地図上の店は「とらや」だったので、
そこに入ってみることにした。

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入ると中はコの字型のカウンターになっていて、
近所の工場の常連さんらしき人で賑わっていた。

メニューの中に、「明うどん」という名前を見つける。
店の入り口近くの張り紙を見たら、
から、うどんの味を引き継ぎ、
別の経営者がとらやを開いたらしいということが書かれていた。

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この旅では、冷たいうどんに冷たいダシが中心のシリーズで
食べていたこともあって、メニューの中から、
食べてみたかったおんたま(温泉玉子)カレーうどんをオーダーした。

しばらく隣のおじさんが頼んだ、明うどんをチラチラみたり、
正面に座ったおばさんが天ぷらを3品も乗せた大盛りうどんを
かきこんでいる姿を見たりしているうちに、
目の前に、紙ナプキンの大きいようなものが置かれた。

ん?何これ?

広げてみると、紙で出来たエプロンだった。
カレーうどんを食べる時は、よっぽど注意していても、
気がついた時には、洋服にカレーが飛んでいたりする。
そのために、紙エプロンを出してくれるのだ。
へー!感心しながら、首からかけて、紐を結んでみる。

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そのうち目の前に運ばれてきたおんたまカレーうどん
濃い色の濃厚そうなカレーの上に、
白いきれいな温泉玉子が乗っている。
玉子を崩してみると、茶色のカレーの上で黄色の花が開いたようで、
見ているだけで、旨さが伝わってきた。

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カレーとダシ、それにツルツルのうどんとの組み合わせは、
日本人にしか理解できない感覚かもしれないが、
絶妙のハーモニーを奏でる。
またとろりと溶けた玉子を混ぜると、
不思議なことにカレーに甘味がプラスされるのだ。
カレーが飛び散る心配をせずに、
ズルズルうどんをいただくことができた。

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結局、明には行くことは叶わなかったが、
明の味をそのまま引き継ぐ店、とらやは、
やはりさぬきうどんの名店だと思った。

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とらや
香川県坂出市沖の浜1-4
0877-45-7366
営業時間 10時30分〜19時(売り切れ終了あり)
定休日 木曜

posted by たつたつ・たつや at 20:10| Comment(1) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

彦江製麺所(坂出市)

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2001年のさぬきうどん初体験で、
迷いに迷ってやっとたどり着いたここ彦江製麺所だ。

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他の店はこの6年の間に随分変わったが、
ここ彦江だけは、ほとんど変わっていない。
狭い路地を入ったところにあるので、
クルマで店の前まで行くことができないため、
近くの神社の道路脇にクルマを止め、ほんの少し歩く。
住宅街の路地を曲がると左手にある建物が彦江製麺所だ。
しかし知らない人にとっては、目の前に来ても、
ここがうどんを食べさせてくれる店だとは誰もわからない。
看板のタグイが一切ないのだ。

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店に入ると小(一玉)の人は小さな丼を、
大(二玉以上)の人は大きな丼をもらい、
おばちゃんにうどんを入れてもらう。

冷たいうどんにやかんに入った冷たいダシをかけ、
あげを一枚入れる。
店の左側が食べる場所になっているが、
この日は店裏のベンチに座っていただくことにした。

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太くて、腰の強い麺。
黄金色のイリコが効いた旨いダシ。
少し甘めに味付けされた大きなお稲荷さん。


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こういうシチュエーションで、
旨いうどんをズルズルすすれば
香川に来れた幸せを噛み締めることができる。


彦江製麺所
香川県坂出市横津町3−6−27
0877-46-3562
営業時間 8時40分〜14時
定休日 日曜日 

ブログランキングの応援いつもありがとうございます。
さぬきうどん巡礼の旅も、終わりに近づいてきました。


posted by たつたつ・たつや at 22:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

日の出製麺所(坂出市)

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日の出製麺所は、業者向けに卸売をしていたが、
どうしてもそこで食べたいというお客さんの要望で、
はじまり今ではお昼時の一時間のみ営業してくれる製麺所だ。

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うどんは、ずっと前から100円天ぷらあげ、玉子50円
食べた後に自己申告でお金を払うシステムである。
営業時間は11時30分〜12時30分の1時間
11時頃にはお客さんが並び出す。
次から次へと県外ナンバーのクルマが入って来る。

日の出製麺所のうどんは、その日に出来たうどんを、
大釜で茹でて出すためか、とにかく旨い!
太さもうどん特有の食感(中からの弾力、歯に抵抗する感じ)も、
塩加減も申し分ない。
また、かけダシも旨味のあるきれいなスープだ。
狭い店なので詰めて詰めて座るため、
見知らぬ人とうどん談義に花が咲くこともある。

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テーブルの上のネギは自分でハサミで切る
天ぷらやあげはパックに入っていて
好きにトッピングすればいいのだ。
ネギや天ぷらが目の前で、
お客さん同士で行き来する様も見ていて楽しい。

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狭すぎてあまりうまく撮れませんでしたもうやだ〜(悲しい顔)

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たつやはこの日の出製麺所のうどんを
お土産用に大量に買って帰るし、
毎年夏には取引先の社員さん全員に
プレゼントさせてもらっている。

旨いうどんは幸せにしてくれますね〜わーい(嬉しい顔)

日の出製麺所
香川県坂出市富士見町1−8−5
0877-46-3882
営業時間 11時30分〜12時30分
定休日 なし
年末年始のみ休み

ブログランキングに応援ありがとうございます。
うどんはもうちょっとだけ続きます。(汗)



posted by たつたつ・たつや at 22:29| Comment(5) | TrackBack(1) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月19日

山越(綾川町)

香川のうどんやで、かなり早い段階から
カリスマ的な人気を誇っているのが、綾川町の山越だ。

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週末なら平気で一時間以上待つことも当たり前で、
ずらりとお客さんが列をなす。
香川の田舎町ではちょっと異様とも映る光景だ。
まぁ、それほど山越のうどんは魅力的なのだが。
中でも、この店が発祥とも言われる釜玉が大人気だ。
これは釜あげの熱々うどんに生玉子をといで混ぜ、
ダシを少し入れていただくメニューで、
今では、どこの店でも普通に食べられるようになった。

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この日は、この山越に来るために、
取ったと言っても過言でない唯一の平日を当てた。
そのため、朝一の山越はほとんど待つこともなく、
念願の山越の釜玉(150円)を食べることができた。

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数年前に来たときには、食べる場所も狭く、
通路のような場所で食べたりしていたが、
今では立派なガーデン風の食事処がある。

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それにお土産専用の売店も完備され、
荷物を持ちたくない人や通販用に
宅配便も利用できるようになっている。

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山を渡ってくる風を感じながら食べるうどん、
やはり、釜玉は山越が一番旨い!

山越
香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2
087-878-0420
営業時間 9時〜13時半
日曜・定休日




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2007年09月17日

宮武(琴平町)

何度か行った家族でのうどん巡礼の旅で、
たつやファミリーに一番人気だった店が、ここ宮武
特に息子が気に入ったのが、宮武の麺だ。
確かに他の店とはちょっと違うちぢれ麺で
独特な食感が魅力的だ。

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どう見ても、田んぼの中の一軒家という感じ。
以前と違うのは、少し離れた場所に
立派な駐車場が完備されていたことで、
もちろんここも他県ナンバーの車でいっぱいだ。

この日は開店して間もなく訪れたため、
外に並んでいる人も、30人程度で、
そんなに待たずに店内に入れた。
常にお客さんが並ぶこともあり、
店内のお客さん総入れ替えみたいな感じで、
どどーっと入店する。
奥座敷に25人程度、
ーブル席にも25人程度のお客さんが座る。

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宮武が発祥とも言われるあつあつ
あつひやひやひやひやあつという注文方法がある。
長さ20cm以上あるゲソ天ぷらも名物だ。

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miyatake2.jpg

これがひやひや
冷たいうどんに冷たいダシの組み合わせ。

miyatake7.jpg

あっさりすっきり味のダシに、あの宮武独特のちぢれ麺!

やっぱりここの麺はちょっと違う。
口の中でその存在を主張しているような感じだ。
薄い色のダシとの相性も抜群で、
出来ることなら、そのまま愛知に住む息子に
送ってやりたい衝動にかられたが、
写メールのみ送ったがく〜(落胆した顔)

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miyatake9.jpg

近所?のおじさんがひとりでうどんを食べに来ている。
ずっとここでうどんを食べてる人にとっては、
昨今のうどんブームは迷惑なんだろうなと思う。

生姜は自分で下ろそうね手(パー)

miyatake6.jpg

さて、カロリー消費のためにも、金比羅山の奥社まで行くぞ〜!

宮武
香川県仲多度郡琴平町上櫛梨1050-3
0877-75-0576
営業時間 8:30-17:00
定休日 水曜日

ブログランキングへの応援いつもありがとうございます。 
 もうちょっとうどんの旅つきあっての〜^^

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2007年09月16日

なかむら(丸亀市飯山町)

初めて香川のうどんを食べに来るきっかけになったのが、
ここ飯山のなかむらだ。

村上春樹が、もっともインパクトを受けたのが、
この店だったようだ。
今ではセルフといううどんやのスタイルも
認知されるようになったが、
ネギを自分で刻んだり、生姜をおろしたり
するだけでも驚愕だった上に、
ネギが切れると裏の畑で客がネギをとってくる
という伝説を作った店だ。

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2001年に行った時には、かなり迷ってやっとたどり着いた。
ドラム缶が置いてある角を曲がり
なかむらの駐車場に入るのだが、
その入口は軽自動車ならば大丈夫だが、
普通車にはかなり際どい角度だった。
そのため、近所のおじさんがボランティアで誘導係をしていた。

そのなかむらも、いつしか土器川の堤防側からも
駐車場に入れるようになったし、
ドラム缶があったキツイ角度もなくなり、
片側は空き地になっていた。

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hnakamura1.jpg

農作業小屋?風のうどんやさんの建物はそのままだったけど、
外壁をきれいに張り替えて、きれいになっていた。

この日は、十時半過ぎに行ったため、並んでいる人も30人程度。
駐車場の車は、9割以上が県外ナンバーだ。

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hnakamura2.jpg

建物の中には大きな釜が置かれ、次々とうどんが茹でられている。
釜あげをもらい、玉子を入れた通称釜たまでいただく。
うどんの熱で、玉子が微妙に固まり実に美しい。
うどんのカルボナーラ状態という感じだろうか。

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太陽の光を浴びて、なかむらの釜たまが黄金色に輝く。

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ツルツルといくらでも食べられるなかむらのうどん。

みんな美味しそうに、うどんを食べている。


hnakamura7.jpg

なかむら
香川県丸亀市飯山町西坂元1373−3
0877-98-4818
営業時間 9時〜14時 売切次第
定休日 火曜日 


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2007年09月15日

まえば(丸亀市)

国道32号線は高松市内と香川県西部を結ぶ幹線道路で
便利で広い道なので、よく利用している。

その32号線からちょっと入ったところにある
旨いうどんやが『まえば』である。

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ここはうどんもさることながら、名物の半熟たまご天が絶品!

早い時間に行かないとすぐに売り切れてしまうので、
3回に1回くらいしか食べられない。

今日のまえばは、たつやが一番乗り?っていう感じで、
棚には誰も手のつけていなさそうな天ぷら類が並んでいる。

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半熟たまご天ちくわ天をとって、
冷たいうどんを丼に入れてもらい、
冷たいぶっかけダシを給湯器みたいなタンクから丼に注ぐ。

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うどんはもちろん旨いが、
この透き通った黄金色のスープぴかぴか(新しい)が抜群に美味しい。
あまりの美味しさにダシをおかわりしたほどだ。
薄味でやさしく美しいスープ。

あっという間にいただいてしまいました。

maeba7.jpg

店内にはお土産用うどんをはじめ、
うどん用小麦粉まで様々な種類が並んでいる。
香川には800とも900とも言われるうどん屋さんで、
うどん粉まで売っている店は他に知らない。

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maeba5.jpg

店の娘さんが書いた?うどんについての研究レポートが
店内にば〜んと貼ってあるのも、微笑ましい。

まえば
香川県丸亀市綾歌町栗熊東420-2
0877-86-2014
営業時間 9:00〜17:00(売り切れ次第閉店)
定休日 木曜

いつもブログを見てくださいまして、ありがとうございます。
 信じられないことですが、カウンターがもうすぐ10万になります。
 99999.100000.を踏んだ方に、さぬきうどんをプレゼントします。
 できれば携帯で写真撮って、メールで送ってね〜。
 遠くの方でも、ちゃんとお送りいたしま〜す^^


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2007年09月14日

おか泉(宇多津町)

香川のうどんやさんの多くは、
朝早い時間から営業しているが、
その分、閉店時間も早く午後四時を過ぎる頃には
かなりの店が営業を終える。
まあ、それらは製麺所タイプと呼ばれる
麺を作ることが主体のうどんやさんや、
個人で営業している小さなうどんやさんが多いのだが。

しかし、一般店と呼ばれる店や
大型のセルフの店などは、夜まで営業している。

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宇多津町にあるおか泉は、夜まで営業している名店なので、
香川のうどん巡礼の旅には欠かせない店だ。
(太陽が上がっている時間帯には行ったことがないが)

店は、香川のうどん店としては、
高級感あふれる清潔な作りで、
店内は家族連れやカップル、
うどん食べ歩きをしているうどんフリークなどで
いつも賑わっている。

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おでんやおにぎり、いなり、チラシ寿司などの
サイドメニューも充実して美味しく、
うどん以外は食べないようにしているたつやも、
ついついおでんに手が伸びる。
1本105円

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ここの名物は冷天おろし(登録商標)と呼ばれるメニューで、
大きなエビ天二匹と天ぷらが乗っている冷たいぶっかけうどんで、
大根おろしと生姜がトッピングされてるもの。

今までに何度もそれを食べているので、
たつやは普通の冷たいぶっかけうどんをオーダー。

このキラキラぴかぴか(新しい)光る麺!美味しい麺は美しい!

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冷天おろしのミニ版とも言えるぶっかけ天ぷらバッド(下向き矢印)
(冷天おろしとの違いは、エビが一匹)

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価格は香川のうどんやさんの中では安くないが、納得の味!
サクサク天ぷらと、もっちり弾力のある太い麺、
旨いダシにスダチの酸味がミックスした味は、たまりません!


おか泉(おかせん)
香川県綾歌郡宇多津町浜八番丁129-10
Tel.0877-49-4422 Fax.0877-49-1168
営業時間 11:00〜20:30(オーダーストップ)
定休日 毎週月曜(祝日の場合は翌日)

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2007年09月13日

赤坂製麺所(綾南町)

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は〜い、なんにす〜る?あついん、つめたいん?
ネギはハサミでチョキチョキしてな〜


赤坂製麺所の名物おばちゃんは、
いつお邪魔しても同じテンションで迎えてくれる。

あ〜ら、福井のた〜つやさん、いらっしゃ〜い!

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)写真グッド(上向き矢印)はたつやではありません。
お〜あんちゃん、いつも髪型決まってんなぁ〜

2001年の最初に来た時から、香川に行く度毎に
必ず赤坂だけは欠かさずに寄って行く。
それも一度ここでうどんを食べ、
また帰る日に、お土産用のうどんを取りに行くため、
ここだけは、既に15回以上来ている。

その理由のひとつに赤坂製麺所のすぐ近くにある農産物直売所は、
様々な種類の新鮮野菜が、超格安で並んでいるため、
ここへも帰る前に、
必ず寄って大量に野菜を買って帰るためでもある。

国道32号線から、ちょっと中に入ったところにあるが、
その場所も、知らないと、一回ではまともに行くことは困難。

赤坂では、熱いのか冷たいのか、小(一玉)か大(二玉)を
選び、ダシか醤油かを選ぶ。


ネギは、カウンターの上に置いてあり、客が自分でハサミで
切って、好きなだけ入れるシステム。

最初はこのスタイルにぶったまげたが、
最近では、最もロスが出にくいのではないか?
と推察できる余裕さえ持てるようになった。

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麺は香川のうどんとしては、やや細め。
腰は強くないが、このツルツル感が絶妙だ。
ダシは醤油系。
ここで食べるのも、もちろん旨いが、
赤坂はお土産で持って帰って食べた方が、更に旨い!
たつやの家では、鍋には必ず赤坂のうどんを使っている。

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裏には、犬や猫、鶏がいて、
いずれも主食はうどん!

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うどん犬と一部のマニアで呼ばれているらしい・・・がく〜(落胆した顔)

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2003年に赤坂に来た時に、たつやファミリーがプレゼントした
赤坂製麺所のトールペイント看板が、ぶら下がっている。

akasaka9.jpg

気をつけてな〜
見送りに出てくれたおばちゃんは
帰り際にヤクルトを2本をそっと手渡してくれたのだった。

赤坂製麺所
香川県綾歌郡綾川町陶5781-6
087-876-2104
営業時間(平日)8時〜15時 
    (土・日・祝)8時〜17時
定休日・水曜日 

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posted by たつたつ・たつや at 22:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池上(高松市)

池上を初めて訪れたのは、2002年2月の寒い日だった。
タウン情報かがわが出版した「さぬきうどん全店制覇攻略本
という本の小さい地図を頼りに、
迷いに迷ってたどり着いたのだった。

以前の池上バッド(下向き矢印)

ikegami2005.jpg

その頃にはある程度、香川のうどんやさんの怪しさや凄さ?
に慣れていたが、さすがにこの池上だけはぶっとんだ
何しろ古い小屋なのだ。
もちろん看板もなければ、入口さえわからない状態で、
地元の人さえほとんど知られていない存在だった。
しかも営業時間は当時、午前10時50分〜11時40分の50分間
16時50分〜17時30分の40分間だけという変則営業。

それだけではない!
池上のうどんは一杯65円
という信じられない金額だった。

代金は客が菓子箱に入れるシステム
100円入れて自分でお釣りを35円もらうがく〜(落胆した顔)
という信じられない形態だった。
しかし客のほとんどが100円入れて
お釣りはそ〜っと置いてくるという伝説を作った店だった。

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2年前に池上に行った時には、
さすがに料金改正されて値上がりしたが、
5円値上げされ70円になっていた。


そんな池上は、瑠美子ばあちゃんというキャラも受けて、
いろんなマスコミが取り上げ、一躍有名店となる。

そして、つい一週間ほど前に、
新築移転し立派な新池上が誕生した
というニュースをズームイン朝で知った。

そして今回のうどん巡礼の旅の2軒目はこの池上だ。

ikegami09.jpg

TAKAOさんに教えてもらった道を行くと
左手に大きな駐車場付きの新池上が見えた。
車を停めて、建物に近づくと、20人ほどの人が待っている。
時間は?と張り紙を見ると、

午後の部は16時〜の営業。
時計の針は3時20分を指している。

この日もテレビカメラが入っていて取材をしているようだ。

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予定より20分ほど早く、店が開いて中に入れた。
丼をもらい、釜揚げのあつあつうどんを入れてもらう。
玉子は自分で割って、熱いダシをちょっとかけ、
だし醤油もほんの少しかける。

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さて、関所に、名物の瑠美子ばあちゃんが待っている。
ハイ、150円とにこやかにばあちゃん!

や、安い!

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だけどさすがに新築移転して、
うどんは一杯100円に。
釜揚げうどん100円+玉子50円で計150円という計算。

外の開放感溢れるテントの下でいただく、釜玉うどん!

ikegami06.jpg

最高です

池上
香川県高松市香川町川東下899−1
087-879-2204
営業時間
10時〜13時・16時〜17時
定休日・元日のみ 

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多くのお客さんに大人気の瑠美子ばあちゃんハートたち(複数ハート)

posted by たつたつ・たつや at 00:30| Comment(7) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

もり家(高松市)

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今回の旅の最初のターゲットに選んだのが、『もり家
うどんが縁でお知り合いになった徳島在住のTAKAOさんが
いつも大絶賛しているお店のひとつで、
以前の旅で、一度だけ行った店だ。

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福井から香川に入るルートは車の場合、大きく分ければ2コース。
ひとつは、北陸・名神・阪神高速・明石海峡大橋で淡路島に渡り、
鳴門海峡大橋で徳島に入り、香川へ行くコース。
もうひとつは、北陸・名神・中部・山陽道で岡山に出て、
瀬戸大橋を渡り香川に入るコースだ。
今回は前者を選んだため、香川でも東のエリアでチョイスした。

moriya04.jpg  

もり家は決して交通の便のいいところという訳ではないが、
いつもお客さんで溢れかえっている。
この日はお昼を外したが、外に10人ほどのお客さんが並んでいる。
店前のガラスケースには、代表的な人気メニューの
うどんの食品サンプルが飾られている。

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中でも魅力的なのが、かき揚げおろしうどん
大きな丼に入りきらずはみ出ている。
大抵、食品サンプルを見て注文すると、

えっ?これ?全然違うやん!がく〜(落胆した顔)

ということが多いが、果たしてどうだろうか!?

しばらくして運ばれてきたかき揚げうどんを見た
友人たちからは「おー!」という歓声があがった。
食品サンプルとまったく変わらない大きなかき揚げが乗ってる。

サクサクのかき揚げ、腰のある太いうどん、
大根おろし+しょうが、それにあっさり味のダシにレモンを絞って
酸味をプラスした味は、もう最高
わーい(嬉しい顔)

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かき揚げおろしうどん小580円グッド(上向き矢印) ぶっかけ小250円バッド(下向き矢印)

moriya05.jpg

香川に来ている実感がうどんの味と共に湧いてきた。

運んでくれた店員さんに、
明日大将の誕生日なんでしょ!?おめでとうと伝えてといてね
というと「えっ?良く知っておられますね〜」と。
いやね、Mさん(TAKAOさんのこと)から聞いたんです

帰り際に大将に挨拶して、Mさんの話をしたら、
うちの娘が来たときのことを良く覚えていてくれて、
あ〜福井の!Mさんが娘さんと一緒に来られました
とおっしゃってもらい、感激した。

もり家の前でなぜか泣いてた男の子・・・もうやだ〜(悲しい顔)
うまいうどんを食べて笑ってね〜わーい(嬉しい顔)

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moriya01.jpg

本格手打 もり家
香川県高松市香川町川内原1575-1
087(879)8815
午前10時30分〜午後8時(木曜のみ15時まで)
玉切れ等で早く閉店する場合があるそうです。
遠方からお越しの際には、念の為、電話でお問い合わせください。

posted by たつたつ・たつや at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月11日

さぬきうどん巡礼の旅2007プロローグ

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香川へのうどん巡礼の旅も、2001年に始まって6年。
その間、うどんにハマった娘が香川への短大進学・卒業
といったこともあって、今回の旅で、10回目となる。

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このブログの初期の段階で、
香川へ初めてのうどん旅行に行った時のことを
書き綴ったものすごく長い文章を掲載している。

http://onmyojitatsuya.seesaa.net/archives/200605-1.html
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/18711339.html
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/18743564.html
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/18883023.html
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/18921882.html

結構細かい文字でプリントアウトしてもA4で7p
という量ですから、お暇な方は読んでみてください。
ブログでも一度ではなく数日に分けて掲載してあります。


それは、今自分自身で読み返してみても、面白いし、
初めてうどんを食べた印象がこと細かく
実にいきいきと表現されているし、
たつやが文章を書くことが嫌いでなくなった
キッカケになったと思っています。


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一杯100円のうどんは、お店によっては150円になっていたし、
以前は65円のお店は70円になり、
新築された立派なお店で今回は100円になっていました。

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好きだったうどんやさんが廃業したり、
またそれ以上に新しい店もできています。
また、うどんブームはどんどん加熱し、
ついに映画まで出来てしまい、
週末の人気店は長蛇の列が続き、2時間以上待つことも・・・。
ですが相変わらずうどんは美味しいし、安いし、
香川で出会う人も素適!


これからも変わらずにいて欲しい香川です。

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また県外の話?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
しばらくうどんの話が続きますことを、お許しください。

さてさて、うどん巡礼の旅2007編の始まりです。

ブログランキングの応援ありがとうございます。
 更新していない時も、応援いただき感謝です。
 しばらくうどんやが続きます。
 お許しを・・・。


posted by たつたつ・たつや at 19:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月12日

伊勢うどん

一生に一度はお伊勢さん

というらしいが、たつやは今までに伊勢うどんを食べたことがない。
讃岐うどんはかなり食べ歩いたが、
伊勢うどんなるものは未体験ゾーン!
それに、伊勢神宮を参拝したことも一度もない。

ならばうどんのついでにお伊勢参りじゃ〜手(チョキ)
という訳で、珍しく目的を持って旅に出た。

武生インターからETCの通勤時間帯割引を利用して、彦根で降り、
(本当は八日市インターがベストだが、100kmを超えて割引がなくなる)
一般道から、国道一号線を目指す。

鈴鹿峠を越えると三重県に入り、亀山インターから
東名阪自動車道・伊勢自動車道を走り伊勢西インターで降りる。

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ささっとお伊勢さん参りをして、うどんやへ向かった。

目指すは、「つたや
江戸時代から栄えた古い街にある伊勢うどんの名店。

あれ〜、暖簾が中にがく〜(落胆した顔)・・・げげっ、日曜休業もうやだ〜(悲しい顔)・・・

2軒目に選んだのは「福野屋
店内はお客さんで一杯。
みんな旨そうにうどんをすすっている。

なんとかカウンターに座って、メニューを見てると、店のおばさんが
「すいませ〜ん。本日うどんは切れまして、丼ものとかそばなら・・」

え?まじですかがく〜(落胆した顔)・・・ごめんなさい、出ますもうやだ〜(悲しい顔)

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3軒目こそ!「まめや
きれいな店内は2時半近くの時間帯ながら
8割方テーブルが埋まっていた。

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やっと食えるぞ〜!伊勢うどん!

「いらっしゃいませ、あの〜、うどんは全部切れまして・・・」
「え〜、がく〜(落胆した顔)そ、それを食べに越前おろしそばの国からやってきたのにぃふらふら
「もし3時まで待っていただければ、うどんが出来るのですが」
「あ、ハイ待ちますわーい(嬉しい顔)待ちます。伊勢うどんにカレーうどんお願いしますわーい(嬉しい顔)

待ちましたよ30分以上。
これがたつや初体験の伊勢うどん

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うどんは太くて柔らかくて、モチモチしていて。
ダシはたまり醤油をベースにしていることもあって、すごい色をしている。
しかしながら醤油の角はきれいにとれていて、
ダシの旨味はしっかりしている。

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う〜ん、なんだコレ?
うどんだなぁ。
変わっているな〜。
でも、旨いのかな?
旨いような気がする
旨いかも?
うん、結構旨い
あれ?だんだん旨く感じてきた。


完食

とても旨かったようだ。
あの味、食感はいったいなんだったのだろうか?
もう一度試してみたい。
いや試してみよう!


という感じ。(でハマってしまう味なのかも〜?)

カレーはあっさり味で、うどんは同じもの。
とろみがたっぷりついているので、
うどんを持ち上げるのが大変。
お、重い!

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ダシが効いていて、伊勢うどんとまた違った旨さでした。

今回のうどんやはここ一軒、お伊勢参りも内宮と外宮のうち
外宮のみしか行けませんでした。
夏に、バイクで再チャレンジしま〜す!


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まめや
三重県伊勢市宮後2丁目19-11
営業時間 10時〜19時30分(オーダーストップ)
定休日 火曜日
TEL・FAX 0596-23-2425


posted by たつたつ・たつや at 22:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月31日

山越のかまたま

うどんの聖地、香川県
たつやが最初に行った2000年は、さほどのうどんブームではなかった。

香川までうどんを食べにだけ行く、という行為は、
周りの人に、かなり変わった人か、
よっぽどの食いしん坊またはヒマ人だと思われたようだ。
(ま、今でもそう思われる人がほとんどだと思うが・・・)

しかし、この6年間で、12・3回は香川へ行った
感動の初体験から、家族でもうどんツアーに出かけ、
うちのかみさんも、娘も息子も、
みんながさぬきうどんファンになってしまった。

中学生だった娘に、
「お前は香川県の大学に行って、向こうで知り合った人で、
香川県出身ですか?と聞いて、違うと言われたら、付き合っては
いけない!、そうですと言われたら、付き合って結婚しなさい。
そうすれば、いつでもおとーさんはうどんを食べに香川に行けるから・・・」

などと言ったことがある。

そのうち、娘は大学進学に
必然的に『香川県にある大学』を選んだ。
香川県人と出会ったかどうかは良く知らないが、
先日、学校の同級生(香川の女の子の友達)がふたりで、
福井に遊びに来た。

福井のカニが食べた〜い!ということだったが、
その後、お礼をしてこんなものを送ってくれた。

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じゃじゃじゃじゃ〜ん
これが、超有名・超人気店の山越うどん店のうどん!

この店は週末はまず2時間近く並ばないと食べられない。
平日でも1時間はザラ。
たつやも今までに3回しか行ったことがない。

この店の人気メニューが「かまたま」
生麺をでっかいお釜で茹で上げ、あつあつのうどんに生卵を
からませて、ほんの少しのダシをかけて食べるというもの。
うどんの熱で卵がからまり、きれいな黄色になる。
価格は驚くなかれ150円也(2005年の記憶だが)

これが、伝説の山越の生麺バッド(下向き矢印)

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たっぷりのお湯で15分以上茹でます。バッド(下向き矢印)

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丼に卵を割ってといでおきます。
(ぬるま湯につけておいた方がベター)バッド(下向き矢印)

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あつあつのうどんを入れ、かき回しますバッド(下向き矢印)

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「おーーー!山越のかまたまだああああああ」とは、娘と息子。

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おーーっと、2006年はうどんでしめるか!?パンチ

本年もお付き合い、ありがとうございました。
来年もよろしくですわーい(嬉しい顔)
posted by たつたつ・たつや at 22:28| Comment(2) | TrackBack(1) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月06日

恐るべしさぬきうどん・最終回

2月11日朝7時起床!
目指すは、朝7時から営業しているという、綾南町の「赤坂うどん」

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※写真は2005年のものです。看板はきれいになっています^^;

7時45分にチェックアウトし、出発。
道に迷いながらも何とか地図上の赤坂うどんに到着した。
が、あくまで地図上。
仕方がないので車を降りて探そうか、と思った時に陶病院を発見。
赤坂うどんはその病院のとなりにあるはずなのだ。
と・な・り・は・とゆっくり車を進めると、
なんと発泡スチロールの魚とかを入れる保温ケースのふたにマジックで
「赤坂うどん」と書いてあるではないか・・・。
そんな風だから、店も期待できそう。

やってくれました!期待通り。
営業時間朝7時から暗くなるまで」と書いてある。
「おおーすげー」
「暗くなるまでやってぇ」
「えー、犬が4匹もいる、それににわとりもたくさん!」
「なにこれ?たかのつめ?が干してある」
などと勝手な言葉を発するうどん食い隊。
「おはようございます。」
「いらっしゃい、福井から?」
「ハイ、そうです。でもどうして?」
「ナンバー見たけっ」
さっそく、ノーマルにヌクイノを注文する。
どんぶりに1玉入れてもらい、やかんからだしを入れる。

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※この写真は日の出製麺所のもの、赤坂も同じようにネギとハサミが置いてある

薬味は、というとなぜか、コップに入ったネギとハサミが置いてある。
出たーっ、もう驚かないと思っていたが、
ここでは、そう!ネギは自分で、しかもハサミで切って入れるのだ。

さすが讃岐うどん、やはり恐るべし讃岐うどん!

ここのうどんは少し細めだが、ツルリとした表面と中は弾力があって
こしがある、ウマイ麺である。
だしはちょうどいい塩加減で、ハサミで切ったネギと合う。
ここは製麺所なので、持ち帰りもできるし、地方発送もできる。
9食分で、700円。
ここで食べても100円、持って帰るなら、玉だけだが1食当たり80円を切るのだ。
ここは冷凍もできることだし、うどん食い隊で120玉ほどを注文した。
おばちゃんと息子は喜んで、「ありがとー、そやけど、1時間はかかるわ」
でも、じいちゃんが麺を伸ばすみたいで、おばちゃんに、
「120玉お持ち帰り、すぐしてや」と言われ、
無言のまま、奥の部屋へ消えて行った。
後から聞いたことだが、大量に持ち帰る場合は
前もって電話で注文しておく方がベターとのこと。

1時間か、折角だし、この時間を利用して、2・3軒はしごするか!
その間にも東京からひとりで来たサラリーマン風の人や、
岐阜ナンバーの家族連れ、所沢ナンバーのアルファロメオに
乗って来たカップルなどがやってくる。

東京からのおじさんは電車できたらしく、
その人も持ち帰りを頼んだため、1時間待つらしい。
「あのー、よかったら1時間の間、
違ううどん屋へ行くつもりなので、一緒に行きませんか?」
と声を掛けると、渡りに舟とばかり、車に乗り込んできた。

彼は昨日、東京から夜行で四国に着き、うどんを食べ歩き、
今夜、京都の友人宅でなべをするのに、
ここのうどんを持っていくのだと話していた。なかなかの麺人と見た。

地図を頼りに「田舎」という店を探す。
赤坂うどんから5分とかからないとこにあった。
ここをガイドブックの中から選んだのは、
定休日が「用事のあるとき」と書いてあったこと。

看板はあったが、なければ全く普通の農家といった風。
戸を開けて入ると正面に四国の地図。
どう見ても20年以上はここに貼ってあるって感じ。
椅子が3個とテーブルがひとつ、テーブルは僕が小学校のころ、
うちで使ってた足が鉄でできてて、天板がプラスチックみたいなヤツ。
麺を打ってるところは土間になっている。

金額はというと、ここもうどん1杯100円。
3人で300円しか払わないのに、しそ茶やあたたかい番茶をいただいた。
ここもウマイ!だしは薄味で、いりこがきいている。
麺もしこしこ。
ここだけで食事するなら5杯はいけるかな?

香川県のいいとこ・・・それは台風が来ないこと、
ていうのがおばちゃんの自慢らしい。
四国には真中に高い山がたくさんあって、
そのおかげで香川県は台風がよけてくれるらしい。
だから、香川にはぼろやが多いとも話してた。(台風で壊されない?)

次に目指すは、「池内」
うどん屋の名前はなんかとても安易につけられてるような気がする。
大抵が名字か、思いつきの名前、工夫してるなって名前はないよぁ。
名前でうどん食う訳じゃないけど・・・
池内は製麺所タイプ。
工場の扉を開けたら、食べる人はアッチと言われ、
人ひとりやっと通れる通路を抜けて、
奥のテーブルと椅子のあるところについた。
だし入りの麺に少し飽きていたので、しょうゆを頼む。
しかし店のおばちゃんは、「だしにしとき」とだけ言って、
半ば強制的にだし入りうどんをいただく。

ここも当たり前のように100円。
どこもそうだが消費税などとは無縁だ。
そろそろ、うどんにも飽きてきた頃なのにぺロリと食べてしまう。
Yも、もう食べれないかも・・・と言っていたが、ぺロリ。
ここは食べるところが建物の外にあり、
真冬でも食べる人はここで食べるらしい。
屋根らしきものはあるのだが・・・。

すぐ下には大きな池があり、大きな鯉がたくさんいるのだ。
丸々と太った鯉。一体何を食ってるのか・・・・
そう、池にはたくさんのうどんが・・・

やはり、恐るべし讃岐うどん!

3人に増えた「うどん食べ隊」は赤坂うどんへ戻ることにした。
駐車場に着くなり、おばちゃんが「ごめんなー後10分待ってなー」
全然OK!時間はまだたっぷりある。
天気もいいし、のんびりしようっと。

犬や鶏小屋のある方へ行って帰ってきたYがこう言った。
「たつやさん、あの犬たちのエサ・・・」
そこまで聞いてすぐ納得した。
犬も食べてる、きっと鶏だって食べてる・・・やはり、恐るべし、讃岐うどん!!!

越前の「うどん食べ隊」第1回讃岐うどんツアーはここを
最後に瀬戸大橋を渡ったのでした。
疲れ果てて帰宅した僕は晩飯に「赤坂」のうどんを食べたのでした。


2001年2月12日

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※写真は上下とも、マスコミで有名になった「るみこばあちゃん」のいる
 お店「池上」今でもうどん1杯70円(2002年に行った時は65円でした)


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5年ぶりに読み返してみても、その当時いかに、さぬきうどんの
奥深さに魅せられたかが、よくわかります。
この2001年のうどんツアーは、以後毎年のように行われていて、
ついには、娘が進学する先を香川に決めたということもありました。
今、思い出しても、楽しい旅でした。

長文を読んでいただいた方、ありがとうございました。

香川に行かれる方がいらっしゃいましたら、
是非、メールをくださいませ。
オススメのうどんやさんをご紹介させていただきますよ^^

posted by たつたつ・たつや at 21:10| Comment(6) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月05日

恐るべしさぬきうどん・4

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※写真はさぬき麺業のザルうどん(文とはリンクしていません)

次に向かったのは、おばちゃんふたりがやってるという、「いなかっぺ」

数あるうどん屋の中から、名前だけで選んだのがこの店。
若い人は知らないかもしれないが、その昔、風大左衛門という男の子が
主人公の「いなかっぺ大将」という漫画があった。
その漫画が好きだったというだけの理由。
全く余談だが、このアニメの歌「大ちゃん音頭」は、
あの天童よしみが歌ってたのだ。

ガラガラと戸を開けると、ガイドブックに書いてあったように、
おばちゃんふたりがいて、常連さんとおぼしき、
4人組がテーブルでおでんとビールで、盛り上がっていた。
ちらっとテーブル上を確認したが、うどんは置いてない・・・
そうか、きっと帰る前に「ヌクイノ、4つちょーだい!」って言うんだろうな。
僕は冷たいうどん、Yは釜揚げを注文。
しかし、おばちゃんはこう言った。
「釜揚げはなー、できんのや。ゆあげならできるけど・・・」
「ゆあげって何ですか?」
「あんなー、釜揚げいうのは、釜で茹でた麺とお湯をいっしょに出すんやー。
 ゆあげいうのは、釜のお湯と麺を出すんやー」
「はあ、そーですか」と答えたものの、さっぱりようわからん。

恐るべし、讃岐うどん!奥が深い!

ここのうどんも当然のように美味しい。
とくにつけ汁がちょっと薄口で美味。
麺もなかなかのもの。

途中、うどん初心者と見受けられる若者が来店。
オーダーに手間取ってる様子。
ふふっ、君、初心者だね!と言いたい気分。
なんたって僕らは越前国からきた「うどん食べ隊」、本日6軒目なのだ。
オーダーの仕方くらい知ってるよ・・・。なんて優越感!(バカだねー)
そして僕らは2食分、260円を払い、店を出る。

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※写真は別の店内、このようにトッピングがずらり並んでいる店は多い

香川に来たからはこの手のうどん屋も行かなくてはならない!
と心に決めていたのがセルフの店。
正確にはセルフサービスの店と言わなければならないのだろうけど、
ここではセルフとしか、表現しないようだ。
Yが言う「おかしいですよね。知らないうちに私たちもセルフってしか言わなくなってますよ。」
なるほど、そうだ。ガイドブックを見ても、
「究極のセルフ」とか「これが完全セルフの店だ!」などとしか表現されていないのだ。

ターゲットとしてチョイスしたのは、「いきいきうどん坂出店」
200人は入ろうかという広い店内。
店の奥に、セルフサービスのシステムがある。
手順はこうだ。

1. うどんがどんぶりに入って置いてあるのを選ぶ。

2. うどんは1玉には小さいどんぶり、2玉は大きいどんぶり、
  それを持って移動。

3. うどんを自分でゆがく。

4. てんぷら(かきあげ、げそ、ちくわ、さつまいも、かぼちゃ、えび等)
  きつね、コロッケ、牛肉、ゆで卵などを選び、どんぶりに入れる。

5. 回る寿司屋さんでいうお茶をいれる蛇口みたいなところがあって、
  そこでだしを入れる。

6. 薬味を好みでいれ、レジへ。

7. 僕のどんぶりを見て、1秒かからずに即座に「370円です」。

8. 食べる

9. どんぶりを返却、ベルトコンベアーに乗って洗い場へGO.


すごい!すごすぎる!恐るべしさぬきセルフ!
味ですか?まあまあですね。
それでも福井にはこんなうまいうどん屋はないと思うけどね。

てな訳で、本日のさぬきうどんツアーは、終了したのである。

夜は8時過ぎるとほとんどのうどん屋が閉店するのだ。
それもそうだが、我々の胃袋もギブアップ!というのが正直なとこ。
腹ごなしにボーリングを2ゲーム、
古本屋でエロ本を1冊買ってホテルに戻ったのである。

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※写真は当たり矢のかけうどん中+半熟たまご天×2とかけうどん小+ちくわ天

次回、長いけど最終回です。続く
posted by たつたつ・たつや at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月02日

恐るべしさぬきうどん・3

もっと回りたいけど、胃袋がついていかないので、
腹ごなしに、こんぴらさんでも行きますか。

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ちょっと石段があるけど、四国まできたんだからと車を走らす。
琴平町に着いて駐車場に車を止めたら、竹のつえを貸してくれる。
初めは両側にずっとお土産もの屋が並び、
5・6段上がっては平らになって・・・というのが繰り返しなのだが、
店が無くなるころから、何十段も石段が続く。
最初、あそこのうどんやはあーだ、こーだ言いながら
登っていたのだけど、だんだん無口になる。
結局お社のある785段の石段を登った。
まだ上にも奥社があり、そこまでは1368段。
若いYに、「どうする?上まで行く?」と尋ねたら、
「もう充分です」と答えてくれた。

内心ホッとする。

降りる途中の建物が博物館になっていて、
重要文化財に指定されている円山応挙の虎の絵のふすまなどが展示されていた。
ふもとにおりると琴平温泉があり、
その中でお風呂だけでも入れるというホテル万よしで疲れを癒し、
琴平町をあとにした。

猪熊弦一郎・・・
なんか聞いたことのある名前だなぁ、誰だっけか?
確か、漫画の柔ちゃんのじいちゃんの名前がそれに似てたなぁ等
とつぶやく無知なうどん食い隊のふたり。
麺類に関しちゃ、ちょっとは語れるが、芸術には・・・
丸亀駅前に一際美しい建物がある。

それが丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、全国初の、駅前都市型美術館である。
建物から、その広場にある3つの巨大モニュメント、
壁画から展示室に至るまで、氏のプロデュース。
今まで、かなりの数の美術館を見たが、これほどまでに美しく、
機能的なところは初めてだ。
1階から3階までの展示室は天井が高く、
広々としていて、開放感あふれる空間。
しかも、氏の作品、大作ばかりがズラリと並んでいる。
代表作の「顔」シリーズや今回の展覧会「カンバスに遊ぶ」が展示され、
キャンバスだけでなく、新聞紙の上に描いたものや、
筆の代わりに指や手のひらをつかった作品がある。
とても、やさしく、楽しく、ユニークな絵画だった。

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トイレまでおしゃれ〜!

※丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は丸亀駅の正面にあり、
開館時間は午前10時から午後6時。
電話番号は0877−24−7755。

ゲージツにはあまり縁のない僕たち「うどん食い隊」でさえ、
感動した美術館、行ってみて!

こんぴらさんに、温泉、美術館と、
本来の目的とは違う時間(ただ、うどんが消化するのを待ってた?)
を過ごした我々は、次なるターゲット、
高級うどん店と究極のセルフと呼ばれる店へと出発したのだった。
国道33号線を高松方面にむかうと坂出市の手前に宇多津町(うたづちょう)がある。
宇多津町に入ってすぐ、左手に立派なうどん店がある。
これが「おか泉」(おかせん)

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注・おか泉のものではありません、もりやさんのジャンボかき揚っす!

午前中の4軒はどうひいき目に見てもきれいとは言えないが、
ここはちょっと、と言うかかなりきれいだ。
近代的な建物に、大きな看板。
「地方発送承ります!」のポスターもある。
「おふたりさまですか?こちらへどうぞ!」
と愛想のいい若いにいちゃんが席へ案内してくる。
回りを見渡すと、家族連れ、若い男女のカップル、
友人同士のグループ、会社の同僚といった感じのお客であふれている。
うどんやのファミレス!か。

僕らの目の前にも、20代とおぼしきカップルが座った。
これで、パフェが出てきてもなんの違和感もないのだ。
しかし、恐るべし讃岐カップル、やはり、釜揚げうどんをずずっとすすっているのだ。
ふたり仲良く、音をたててうどんをすする当たり、
これは付き合い始めて1年以上はたってるなー、などと、
余計な想像をしながら、我々も、釜揚げうどんと天ざるうどんをオーダー。
「釜揚げは7・8分かかりますけど、よろしいですか?」
とさっきのにいちゃんが聞いてくる。
「ハイ、結構です」
へー、恐るべし讃岐人は、きっとうどんに関してはメチャクチャ短気なんだと思う。
だって、他の店ならオーダーしてから目の前にうどんがでてくるのには、
1分とかからないから・・・。
この、待ってる時間はきっと香川人には、たまらなく苦痛なのだ。

まもなく、天ざるうどんと釜揚げうどんが運ばれてきた。
ここのてんぷらは、高級うどん店だけあって、揚げたて。
衣がさくさくしていてウマイ!麺もこしがあって僕好み。
釜揚げもひとくちいただいたけど、つけ汁がおいしい。
ねぎと生姜、白ごまが入っていた。

天ザル850円、釜揚げ400円、しっかり消費税もとられた。
うどん1杯が100円の店をはしごした僕にとって、
とてつもなく高いうどんを食ったような気分になり、美味しかったのに、
消費税までとりやがって・・・などと思ってしまう。
店には、通販各種パンフレットや、オリジナルしょうゆのサンプルなどが並んでいた。
この店、なんとホームページまであるのだ。http://www.okasen.com/

恐るべし、おか泉!

続く
posted by たつたつ・たつや at 18:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月01日

恐るべしさぬきうどん・2

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感動のがもううどんを後にして、次に向かうのは「彦江」

香川のうどんやは2タイプあって、製麺所がうどん屋も兼ねてる店と通常のうどん屋。
がもうは後者、彦江は前者だ。

(その後、知ったがうどんを自分でゆがいたりするセルフの店と3タイプある)

地図を見ながら、彦江を探す。
もうこの辺りのはずなのに・・・
タバコ屋で場所を聞く。
車では行けないらしい。
近くの神社に車を止め、歩いていくと、狭い路地を曲がったところに彦江はあった。
製麺所なので、うらから軽トラックがうどん玉を入れた箱を積んでいる。
玄関を入ると右手が製麺所、左手が食べに来た人の食堂になっている。
今度は普通のあったかいうどんと竹輪のてんぷらをオーダー。
しかし、ここもだしやてんぷらはセルフサービスなのだ。
竹輪は太さ4センチ、長さは20センチ位(変な想像するなよ)
のものをたて半分に切って、てんぷらにしてあるので、
どんぶりに入りきらない大きさだ。
ここも、うどんは100円、てんぷら100円。
だしは少し甘めで、めんはしこしこしてて、こしがある。
うー、ここもうまーい!

そーこーしてるうちに、ひとりのお客さんが入ってきて、
もくもくとうどんを食べている・・・
なんとどんぶりから麺が山盛りになっているではないか?
思わず見とれていたら、おっちゃんの方から、
「あ、これなー、3玉や。ほんとやったら4玉5玉食べるとこやけど、まー朝やしな。」
おー、恐るべし讃岐うどん人!
このおっちゃん、僕らが福井から来た「うどん食べ隊」ということを知ると、
「えーとこやでぇ、うまいうどん屋がいっぱいあってなぁ」
「どっか、ちかくでうまいとこ、あります?」
「おう、あるある、小山ゆうてなー、うまいで!」
・・・「もしもし、小山さんかいな?あのなー遠くから来てる人がなぁ、
行きたいゆうてるけど、店まだやろー、開けといてやってくれんかのぅ」

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てな訳で、開店時間前なのに、「小山」へ。
うー、恐るべしさぬき人!

今度は冷たいうどんと竹輪のてんぷらをオーダー。
(竹輪のてんぷらは僕の好物なの)醤油をかけるタイプに挑戦。
てんぷらやなぜかおいなりさんや、おにぎりが並んでいる。

これも後から知ったのだが、香川人は当たり前のように、
うどん+○○を食べるのだそうで、
おでんやおにぎりが置いてある店は、半分以上あるとか・・・。
で、うどんはというと、冷たいうどんということもあって、
みごとにこしがある。
うどん自体がちょっとしたグミキャンディ状態とでもいうのでしょうか?
醤油とねぎと生姜だけで食するだけなのに、もう超ウマ!
ちょっと太め(えんぴつくらいの太さ)がお気に入り。
時計を見ると11時ちょい前。お昼前にもう3軒も来ちゃった・・・

(現在、小山は店名を変更して営業しているとのことです)

DSCN0123.jpg

よーし、次は伝説の「なかむら」だ。

村上春樹のエッセイの中でこんな店があるのか?と驚いた店で、
場所もわかりにくいだけでなく、ねぎは自分で刻むらしい・・・
しかも、ねぎが無くなったら、隣りの畑でとってきて刻むらしい・・・
店は農作業小屋で、すべてセルフサービス。
近所の高校生から県外ナンバーのセルシオまで幅広い客層。
代金はうどん100円、代金入れに勝手に入れ、お釣りも勝手に客が取っていく・・・
だしは冷水器みたいなポットからとって、大根や生姜も自分でおろす・・・
ネコがすりよってきてうどんをねだる・・・とか。

車を走らせ、なかむらを目指す、が、やはり全然わからない。
途中、畑仕事をしてたおばちゃんに道を尋ねると、
この辺りでは「なかむら」ではなく、「うどんや」らしい。
「あー、うどんやなー、うどんやはなー、
あー行って、こー行って、つまったとこや」
「つまったとこってどんなとかなんでしょうね?」とYが聞く。
多分行き止りってとこかな・・・?
対向車が来るとすれ違いが出来ないような道を進んでいく、
ホントにこの道でいいんかいな?と思い、
再び農作業をしてるじいちゃんに聞いた。
「あのー」と言っただけで、「うどんやかいな?」と答えてくれた。
100メートル先を左に入った所、その角にはドラム缶があるとか。
はたして・・・あった。
確かに右に入るのだが、道幅が乗用車一台がやっと通れる道。
しかも、T字路で、何回もハンドルを切りなおして、やっと曲がれる。
20メートルほど入ると、ガイドブックで見た納屋があり、
その暖簾の下で20人ほどのお客さんが並んでいる・・・
福井ナンバーを見て、ニヤニヤされているのがわかった。
奥へ入ると以外にも10台程の駐車スペースがある。
うどん食い隊も他のお客さんの後に続く。

おー、ねぎ切ってる、切ってる。

おーだしをポットから出してる。

おー、親父が後ろでこねてる。

あー、あのネコがいる。


狭い納屋の中は人でいっぱい。
ねぎを切るひと、大根や生姜をおろす人、
様々な種類のてんぷらやはんぺんをトッピングする人、人、ひと。
勿論、外でうどんをすすってる人もいる。
次々に県外ナンバーの車が入ってくる。

まさに、伝説の「なかむら」だ!うどんはやはり100円。
味は4軒目ということもあったが、
つるりとした少し細めの麺とちょっと辛めのだしが合ってて、GOOD!
代金300円をお菓子の箱に入れる。

100人来て100杯うどんを食っても、1万円か・・・
でも、あの納屋の後ろにあった豪邸が中村さんのものだったら・・・
うーん!恐るべし「なかむら」!

続く
posted by たつたつ・たつや at 22:50| Comment(6) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月31日

恐るべしさぬきうどん・1

この文章は2001年2月に書いたものです。
あれからもう、5年が経ってしまいました。
その間、香川へのうどん旅行は10回以上。
しかも、家族を連れて行くうちに、娘が香川の大学に行きたいと
言い出す始末・・・。
種を蒔いたのは、たつやだから仕方がないのだけど。
結局、娘は香川の短大に入学し、2年間を香川で過ごしました。
引越しや、娘の会いに行くという理由で、何回も行く機会に
恵まれ、その度ごとにいろんなうどんやさんめぐりをしたものです。
当時はカメラを持っていましたが、データをなくしてしまいました。
写真がないとつまらないと思って、その後に撮ったうどんの写真を
数点入れながら、掲載してみようと思います。

このときは記念すべきさぬきうどん初体験で、
感動して、ものすごい字数のレポートを書いて、友人たちに
メールで送ったものです。
5年も前の出来事ですが、昨日のことのように
鮮明に思い出すことができます。

本当に長い文章なので、数回に分けて掲載してみたいと思います。
香川のうどんを食べに行ってみようという人には参考になるかも^^

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人類は麺類という言葉があったかどうかは知らないが、
大の麺通としては、一度、讃岐のうどんを食べなくてはいけないと
思いつつ、10年を過ぎてしまった。
学生時代、まだ、YAMAHAのSR400という単気筒のバイクに
乗ってた頃、九州、四国とツーリングをしたときに一度だけ、
讃岐うどんなるものを食べた記憶がある。
国道沿いの普通のうどん屋だったけど、釜あげうどんを食べて、
妙にこしがあって、うまかったと記憶している。

僕は福井生まれの福井育ちだから、
そばかうどんかといえば何があっても「そば」しか食わない。
福井にはそば専門店はあってもうどん専門店は皆無だと思う。
確か、数年前に大手のうどん専門店がここ鯖江にもできたが、
わずか1年も経たないうちに閉店を余儀なくされた。
それくらい、僕をはじめとする福井県人はそば人間なのだと思う。
そんな僕がふと、うどんを食べてみたくなる出来事があった。
それは、友人が貸してくれた1冊の文庫本だった。
村上春樹の旅についてのエッセイで、
その1編に讃岐うどんを取材したときのものがあった。
それを読んだ僕は本当にこんな店があるのだろうか?という驚きや、
そのうどんの奥深さにひかれ、
香川に行きたいという思いは日増しに強くなっていった。

前置きが長くなったが、
この連休に純粋にうどんだけを食べに四国は香川県へ行った。
2月9日、金曜日の深夜12時40分の、本を貸してくれた友人Yと
霙まじりの鯖江を出発した。
北陸自動車道、名神高速道路、阪神高速を経由して、
神戸から明石海峡大橋を通り、淡路島へ。
夜中の高速道路なので、渋滞に巻き込まれることもなく、
4時半には鳴門海峡の手前のサービスエリアに到着し、2時間弱の仮眠をとった。
まだ、完成して年月の経っていない神戸淡路鳴門自動車道はきれいだったが料金も驚きで、
神戸・鳴門間が89キロしかないのに、6050円!ぼったくりやんか!
フェリーがこれくらいだったから、それに合わせての料金設定にしてあるのではと推察する。
納得いかなーいとひとりで怒っていたが、
料金所のおっちゃんに文句もいえずに四国に到着した。

ただ、唯一の良かったことは、鳴門海峡大橋の上から、渦潮を見れたこと。
早朝だったので、超のろのろ運転で走りながら、
眼下に広がる海と本当に渦巻いている海峡を見ることができた。
このときだけはかわいそうだとは思いながらも、熟睡してたYも起こした。
ちなみに、橋の上は全て駐停車禁止である。(どこでもそうだよね)

香川県は大きく3つに分けられ、県庁所在地高松を含むのが西のエリア。
丸亀・坂出を中心とした中エリア。愛媛県よりの東エリア。
(福井で言う、嶺北地方、嶺南地方みたいな名前があるらしいが忘れた)
700軒(今は850軒とも言われている)あるといううどんやは県内いたるところにあるが、
わずか1日半で回れる店はせいぜい7〜8軒。
行き当たりばったりもいいが、どうせならうまい店がいいに決まっている。
幸いなことにYの知人でF医科大学の研修生で、
やたらうどんに恋してる男から、有力な情報を得てきた。
彼は幾度となくこの地を訪れ、うどんを食してるとのことなので、
今日はその情報を元に中エリアをまわることにした。

朝一からうどんを食べたい僕ら「うどん食べ隊」は開店時間の早い店を探し、
そこから順番にお目当ての店に行こう!ということで、
このエリアでは一番開店の早い「がもううどん」へ向かった。
国道11号線から少し、路地を入ったところ、という情報と簡単な地図を頼りに車を走らせる。
大体この辺りだな、・・・でも車1台がやっと通れる道幅しかない。
ちょうどそこへ、自転車に乗ったおじいちゃんが来たので、聞いてみる。
「すみません、このあたりにがもううど・・」
「おっ、うっちゃ、うっちゃ!」
ちょうど、ご主人の出勤とでくわし、長年あこがれてた讃岐うどんとの対面!
開店20分も前なのに、すでに3人の客が来ていた。
メニューは、っと。
エッ?ほんまかいな?うどん100円、大盛り(2玉)180円、てんぷら70円。
信じられないこの価格。(今でもたぶんこの価格ひらめき
もしかしてタイムマシンに乗って昭和30年代に来てしまった?と思える。
しかも、店のつくりはどう見ても昭和初期。
中はうどんを茹でる大釜と麺をつくる機械があって、客席は6人程度。
おそるおそる注文をする。
後からわかったことだが、あったかく食べる(ヌクイノ)と冷たく食べる(ツメタイノ)の他、
だしをかけて食べるのか、醤油をかけて食べるのか、
はたまた釜揚げで食べるのか、とにかくいろんな食べ方があるのだ。

恐るべし、讃岐うどん!

前場4.jpg

初めての本場の讃岐うどんだから、ヌクイノで、だし、大盛り、てんぷら入りをオーダー、
しかし、どんぶりにあたたかいうどんを2玉入れたものが出てくる。
まわりの人を見てたら、湯気があがってるなべからおたまで勝手にだしを入れている。
あ、そうか。あとはセルフサービスなんだ。
てんぷらは何種類もあって、均一70円。僕は、げそてんぷら。
Yはふつうのうどんにきつね。
いただきまーす。
あったかいうどんは思ったほどかたくないが、つるりとすべる感触がとてもいい。
てんぷらの衣がだしつゆに溶けて、これがまたウマイ。
その間にも次々とお客さんがくるが、なぜか常連っぽい人は外の藤?棚の下や、
店の前の広場でもくもくと食べている。
「おいくらですか?」
「何を食べたん?」
「あ、えっと大と普通、それにてんぷらときつね、です」
「400と20円です」
おおー、感動さえするこの価格!会計は全て自己申告なのだ。
おっ、もしかしててんぷらを3つ食って、
てんぷら2つですって言ってもいいんかいな?などと考える僕はやらしいな。

続く



posted by たつたつ・たつや at 22:49| Comment(11) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする