「寿司屋でそばが食べられるらしい」という噂を聞いたのは、6月の初めのことだった。
場所は武生の住宅地の中らしい。
そういえば、その昔、武生に栄寿司という旨いお寿司やさんが
昼間だけ、絶品のそばを打っていたことがあった。
武生でも有名な店で、広小路(今の蔵の辻東側)にあった。
ネタを吟味するし、手先の器用な寿司屋さんが出すそばは、
旨いに決まっている!と思って通っていた。
実際、めちゃめちゃ美しくおいしい麺で、
当時としてはまだ珍しかったやや細麺を打っていた。
おおよそ2年くらいでそばを出すのはやめてしまったが、
あの幻のそばをまた食べたいと思っている。
さて、今回はそのお店の名前を教えてもらい、
前もって電話で確認をした。
店の名前は
「勘平」。
たつやの尊敬するそば友で屋号を「勘兵衛」という方がいる。
(時折このブログにも「かんべい」名で書き込んでくれる)
この店に行くのに、勘兵衛さんをお誘いしない訳にはいかない。
「もしもし〜、かんさん、またそば食べに行きましょうよ」「うん、いいね〜!今回はどこ?」「あのねぇ、かんべいって寿司屋がそばを出してるらしいんですよ」「え〜、それは是非ともお願いしたいですな」「たつやも行ったことないんですが、この店名なら、
かんさんと一緒に行きたいですから」「いや〜うれしいですね!では楽しみにしてますね♪」ナビを頼りに細い道を村国山に向かって進んでいくと、
右⇒の看板があって、更に進むと
左←看板。
ホントに住宅地の真ん中(やや山際)にその店はあった。

暖簾に
「勘平」ご主人が出迎えてくれ、座敷に通してくれた。
どなたかの家を訪ねている感じだ。
小奇麗な座敷の床の間にはこんな書が掛けてあった。

漢文は苦手だけど、意味は理解できるし、何か思うものもあって、
しばらくその軸を眺めていた。
メニューを聞くと、「
おろし、塩おろし、ザルの3品です」
かんさんとたつやは、それぞれ一皿ずつ頼んだ。

やや細めの幅広麺、しっかりした蕎麦。
ダシははっきりすっきり。昆布ダシが利いている。

塩のおろしそばは池田の一福が有名だが、ここの塩味も旨い。
麺がしっかりしている分、こちらの方がたつやの好み。
山葵と大根おろしのハーモニーにうっとり♪

最初の2品に比べるとやや太めの麺で、腰も強い。
(もしかすると2種類の麺を打っているか、切り分けているかのどちらかだろう)
ダシの味はザル用に甘めの味付けでしっかりしている。
〆て3品で1750円也。
新規店で久しぶりに旨いそばをいただいた。
※そばを食べたいときは予約をした方がいいとのことでした。
勘平福井県越前市押田1丁目19−20
TEL: 0778-24-1403
posted by たつたつ・たつや at 20:22|
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麺グルメ・そば編
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