福井県内なら大抵のそばやさんで出されるそばだが、
そんな歴史なのだろうか?

今庄にあるそばの里の親父さんは、
今庄観光協会の会長さんでもあり、いろんな方面に詳しい。
たつやの高校時代の同級生の親父さんでもあるから、顔なじみで、
そばを食べに行ったついでに、いろんな話を聞かせてもらう。
先日、ブログにそばの里を紹介したときに、
東京在住の方から茶飯の由来についての質問の書き込みがあった。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/53930715.html
親父さんは今庄の板取の出身で代々集落の世話役をしていた。
もともと蕎麦は山間の痩せた土地でも収穫が出来た作物で、
冬の食べ物として重宝した。
普段はそばがきやそば団子などとして食べていたが、
晴れ(祝い事)の日や遠くから来たお客さんへのもてなしとして
麺にしたそばを用意したらしい。
何もないところだけど、せめて手のかかった麺にして、
食べていただくことで客人をもてなした。

そういう歴史の中で、
集落のどの家のおばあさんや女手は、
蕎麦打ちを習っていた。
やはりその中にも名人がいて、
あそこのばあさんの打った蕎麦は旨い、
という評判が立ち、
そうすると集落に役人が来る際には、
名人のおばあさんが借り出されたそうだ。
そばの里のおろしそばは、そんな板取の歴史を受け継ぐ、
昔ながらの伝統のそばなのだということを知った。

茶飯については、こう話してくれた。
茶飯は元来、お寺で食された健康食だった。
お茶は非常に貴重なもので、薬として大切にされていた。
今庄では、茶飯を弔事で出した。
今では茶飯をお通夜のときに配る家も少なくなったらしいが、
昔はどの家でも茶飯を出したらしい。
お通夜は、長い時間をかけてお寺さんにお経をもらい、
村の人が全員集まり、手伝い、最後までその家にいた。
米のご飯が食べられる家は少なく、粟や稗を食べたり、
芋が主食の家が多かった当時は、
もち米が入った茶飯は大層なご馳走だった。
『最後までお参りいただき、ありがとうございます
どうぞ、これをお持ち帰りください』
という意味で、茶飯を配った。
茶飯を配れない貧乏な家の人は、その集落のまとめ役が、
代わりに用意した。
子どもたちは(きっと大人もそう)茶飯を目当てに、
通夜に出かけ、最後にご馳走を貰って帰った。
だけど、そういう風習の中で、死を見つめたり、
親が子に、子が孫に、仏事の大切さを伝えていったとのこと。
親父さんの話を聞いて、妙に納得した。
古いことがいいことではないが、
古いことの中に、勉強する
今の世の中だからこそ役に立つ何かがあるように感じた。
そばの里で出される茶飯は、番茶で焚き、
味付けは醤油と酒。
もち米6に対してうるち米4の割合だ。

素朴で美味しい茶飯は、そばの里で
そばを食べると付いてくる。
あまりに評判が良かったことで、
今では持ち帰りのパックが一日限定十数食用意されている。
1パック300円

そばの里へ出かけた際には、
親父さんを呼び出して、
いろんな話を聞いてみるのもいいかもね。
きさくな優しい親父さんですよ。


そばの里
福井県南条郡南越前町今庄85−14
0778-45-0774
営業日金、土、日、祭日
営業時間 午前11時15分〜午後6時15分

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わかりにくい場所でごめんなさい。



蕎麦は寺との結びつきも強いし、納得しました。
それにしても、お持ち帰り300円は、非常にお得ですね。今度、機会があったら・・・
再度、そばの里を訪れて、いろんな話を聞くことができました。
ありがとうございます。
ただ単におろしそばや茶飯といっても
それぞれにいわれや生活文化に根ざした
バナキュラーな食文化なのだと思い知らされました。
茶飯以前はお寺では茶粥が食されていたとも聞きました。
今度来られるときは、用意しときましょうか?^^
300円ならいくつでも〜^^;;;;;