代々木上原にあるムジカーザにて、
音楽家で作曲家でもある中島千絵さんの
アルバムリリースコンサートが開催された。
半年前からこのコンサートがあることを聞いていて、
心待ちにしていた。
何か月も前から飛行機のチケットと
ホテルを予約して、本当に楽しみだった。
中島千絵さんと初めてお会いしたのは、
5年ほど前に新潟県上越市で開催された
フラメンコ舞踊団アルテイソレラの舞台、
『赤い蝋燭と人魚』を観に行った時だった。
その舞台で彼女はピアノを演奏し、また歌を歌っていた。
プログラムを見ると、劇中の歌はすべて彼女が
作曲していることを知り、驚いた。
『赤い蝋燭と人魚』は日本の童話作家として
有名な小川未明の悲しい物語であるのだが、
その悲しみや苦しみを見事なまでに、
表現されていて、フラメンコ創作劇という
新しい世界を表現していた。
フラメンコ舞踊団アルテイソレラにぞっこん惚れた・・・
という話は過去にも何度かブログで話しているが、
追っかけを始めて5年の間に、
アルテイソレラと音楽監督として千絵さんが
関わったほとんどの舞台を観てきた。
ちょっと変わったところでは
山田洋二さんが監督をされた舞台『音楽劇マリウス』
主演は今井翼さんと瀧本美織さん、
2回目は桐山照史さんと瀧本美織さん
この舞台でも千絵さんが音楽監督を務めた。
そんなマルチな才能を持つ千絵さんは、
どちらかと言えば、ずっと表には立たずに、
裏方に徹するようなカタチで音楽を表現してきたが、
今回はようやく自分が表に立って、
初のコンサートをすることになった。
この中島千絵リサイタルは、
アルバムOne Thousand Picturesの
発売も兼ねていて、
作詞・作曲・構成・演出すべて手掛け、
この日披露した全12曲を、
出演者9名と演奏と歌を担当していた。
いったいどれだけの準備が必要だったか・・・
想像を遥かに超えたところで、
この舞台の準備を綿密に練っていたのだろう。
その上で実現したのだろう。
千絵さんの美しいメロディーには
いつも弦楽器が使われることが多いが、
この日も贅沢にストリングス4人。
バイオリン、バイオリン、ビオラ、チェロ
それになんて美人奏者が揃ったのだろう。
4人の中でもバイオリンの白澤美佳さんと
チェロの松尾佳奈さんとは以前にも
何度かお会いしているので、
それも楽しみにしていた。
それからパーカッションを担当した
岩月香央梨さんと歌を担当した
アルテイソレラのメンバー中里眞央さんも
大好きな方たち。
それに胡弓と篠笛で出演された
元、鼓童の吉井盛梧さんのことは、大ファンなので、
吉井さんの演奏を聴けることだけでも、
更にテンションが上がっていた。
会場は贅沢にも100人ほどしか入れない。
運営スタッフも舞台関係のスタッフさんも
カメラマンや衣装を担当している方たちまで、
顔なじみの人ばかりで、
お客さんの中にも何人か音楽関係者も来ていた。
たつやにすればアルテイソレラと千絵さんの舞台を
ほとんど見ていることもあって、
その曲を聴けば状況が目の前に浮かんできたり、
その時には気が付かなった言葉の意味を感じたり・・・。
初めて聞く曲も新鮮で、改めて彼女の引き出しの多さに
驚くと同時にとても心を揺り動かされた。
もどかしいのは言葉では表現が出来ない。
ただただものすごく贅沢な時間を過ごした。
音楽家と一言で説明することは到底できない
中島千絵の世界を圧倒的な存在感で示してくれた。
それは表現者としての新しい次元に到達したかのようでもあった。
カーテンコールの中、
何度も何度も出演者と千絵さんに
惜しみない拍手が送られていた。
この場にいれることの奇跡。
こんなご縁に恵まれた奇跡。
たくさんの人たちとこの感動を共有できた奇跡。
本当に素晴らしい場を作ってくれた千絵さん、
そして出演者の皆さま、運営や会場のスタッフの皆さまに
心より感謝しています。
ありがとうございました。
また何も心配することなく、
音楽や舞台に行ける日が一日も早く訪れますよう、
心よりお祈りしています。
復活した際には一番乗りで出かけていきます!
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