7年前の2月に亡くなった父が、
最期に口にしたのがせとかの絞り汁でした。
生前父は、柑橘類が大好きで、
何十年と毎年、みかんを三ケ日の農家さんまで、
買いに行っていました。
それは亡くなる1年前まで続いていました。
父はそのみかんが美味しいと言われることがうれしくて、
買ってきたみかんのほとんどを人にあげていたので、
自分の口に入れたのは1%もなかったと思います。
亡くなる数年前からは、
たつやが一度ネット通販でお取り寄せした
せとかを食べて、それがいたく気に入ったようで、
自分で高知県の土佐森農園という農家さんを探して、
毎年のように送ってもらっていました。
父が亡くなって翌年に、
母がせとかのことを思い出して、
土佐森農園さんに送って欲しいと連絡をすると、
もうその年のせとかは終わってしまった・・・
という返事が来ました。
諦めていたら、その数日後に、
一箱のせとかが送られてきました。
母が電話で頼んだ際に、
連絡が遅れたのは、
父が亡くなったからと伝えたようで、
土佐森農園さんからは、
もう販売しているものは終わったけど、
自家用に残っていたものを、
お供えして欲しいというお手紙と
一緒に送られてきたのでした。
手紙には、残っていたせとかが
小ぶりで申し訳ないということと、
父の冥福を祈る言葉が添えられていました。
この時は、本当にうれしくて、
ありがたくて涙が出ました。
いただいたせとかは仏壇に供えました。
ほんの数年の間、父はこの農園さんから
年に一度、せとかを買っていただけです。
それなのに、こんな風に良くしていただいたことに、
とても感激しました。
あれから毎年、ほんの少しですが、
土佐森農園さんのせとかをお取り寄せしています。
今年もつい数日前に送られてきました。
せとかを食べると、いつも父の笑顔が浮かんできます。
せとか
「清見タンゴール」と「アンコールオレンジ」を
掛け合わせたものに、
晩生の高品質種「マーコットオレンジ」を
交配・育成し誕生しました。
平成13年に登録されたまだ新しい柑橘類です。
やっぱりたくさんの方にブログを見ていただきたくなりました。
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