鉛色の空が広がっている。
そしてその時期に合わせたように、
福井県の県花でもある水仙の花が咲く。
この時期に越前海岸を走ると、
山手にはたくさんの水仙畑が広がり、
近くを走ると水仙にいい香りが漂う。
今年の福井はまったく雪が降っていない。
これほどまでに雪がない年は、
たつやの記憶の中にはない。
先日、大野市から旧和泉村を通って、
岐阜県の白鳥町まで走ったが、
例年なら山は真っ白。
道路脇には除雪した雪がどっさりあるのに、
今年はまったく雪がなかった。
生活するには雪がない方がありがたいが、
これが異常気象で、地球温暖化の影響なら、
ちょっと怖い気がする。
さて正月休みも最終日に、
高齢になった母と、鹿児島から帰省していた姉と
3人で越前海岸の方までドライブに出かけた。
水仙畑を見たり、海を眺めたりしてると、
HAZEという看板を見つけた。
HAZEは越前海岸沿いの海を見下ろす高台にある
ガレット専門のカフェレストランで、
以前からその存在は知っていたし、
一度訪れたことがあったが、たまたま定休日で
まだ未訪問のお店だった。
坂道を上がっていくと白い大きな建物があって、
駐車場には結構たくさんのクルマが停まっていた。
3人でお店の中へ入った。
レストランは2階にあり、
螺旋階段を上がるようになっていて、
それを見た母親は、ここは無理だと言う。
確かにこの階段を上って降りるのは、
難しいだろうと感じた。
しかたがないので、帰ろうと玄関を出た時、
マネージャーさんらしき人が追いかけて来られた。
「申し訳ありません。実は1階に小さな部屋があります。
普段は使っていないのですが、そちらでよろしければ
ご用意いたしますが・・・」
たつやたちは有難くお申し出を受けることにした。
部屋は入って右側は大きなガラス戸になっていて、
日本海を見下ろすことができた。
メニューを見ると、次のように書かれている。
ガレットは最も有名なブルターニュの郷土料理です。
HAZEは日本有数のそばの産地である
福井のそば粉でガレットを焼いています。
デザートのクレープにはフランス産小麦粉を使っています。
ブルターニュ産の塩やバターはフランス最高峰で
クイニーアマンや塩キャラメルなどのスウィーツも有名です。
HAZEではブルターニュ産のゲランド塩や
バター職人ボルディエ家の作るバターも使用しています。
ブルター二ュと福井の豊かな海の幸や野菜を組み合わせた
福井フレンチをどうぞお楽しみください。
たつやは今だけ限定というガレットをチョイス。
相変わらず限定という言葉に弱い(笑)
ブルゴーニュ風牛ほほ肉の赤ワイン煮ガレット
これは無くなり次第終了とのこと。
牛ほほ肉を香味野菜、数種類のスパイス、
たっぷりの赤ワイン、カシスリキュールと一緒に
一晩寝かせた後にじっくり煮込みました。
煮込んだ出汁を煮詰め、バターで仕上げた
濃厚なソースと共にお楽しみください。
姉はドリンクだけで、母親はデザートを頼んだ。
ヌガティーヌというメニューをチョイスした。
どんなものかわからなかったが、
キャラメルで煮たリンゴという言葉に魅かれたからだ。
ガレットはとても美味しく、
想像以上にお腹がいっぱいになった。
柔らかく煮込まれた牛ほほ肉と、
そば粉のガレット生地とチーズの
三つの組み合わせが素晴らしかった。
母が頼んだヌガティーヌが運ばれてきた時に、
おお!これは間違いなく美味しい顔をしてると思った。
それを一口食べて驚いた!えっ!?なにこれ!
姉も味見してビックリしている。
ゆずのアイスとリンゴのキャラメリゼの味のバランスが、
何とも絶妙で、いい意味でサプライズの美味しさだった。
ガレットを運んでくれた若い方がシェフで、
少しばかりお話をさせてもらった。
福井に来てまだ一年も経たないとのこと。
そしてデザートはシェフの奥様が担当している。
まだ生まれたばかりの赤ちゃんがいる・・・
お二人の経歴も東京でも超有名店で
働いていたとのことで、妙に納得した。
これからお二人がどんな料理人になっていくかが、
なんだかとても楽しみになった。
普段はガレットカフェなので、
ガレット中心の料理なのだが、
前もって予約をすればディナーに限り、
フレンチのコースも食べられるとのこと。
これは是非、機会を見つけてお願いしたいと思った。
来月あたりにはお友だちを誘って、
HAZEでのディナーを楽しんでみたいと思っています。
ガレットカフェHAZE
福井県丹生郡越前町血ケ平25-2
越前岬水仙ランド内
0778-37-1112
営業時間:11:00〜20:00 ※月により変動
定休日:木曜
やっぱりたくさんの方にブログを見ていただきたくなりました。
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