白山中居神社の右手に不思議な石がある。
ロール状の石が石の間に挟まっている感じで、
なんだか意図的に作られた石に思えた。
どうやら白山が噴火した時に、
倒れた樹木が溶岩が固まったものらしく、
確かに木の丸太がそのまま石の中にある感じだ。
良く見れば何本もその石の中に見られるのだ。
そこからもう少し左手の方に行くと、
看板があって、このようなことが書かれている。
昔、中居神社の別当寺に円周寺という寺があった。
この寺は泰澄大師の弟子によって創立されたと言われている。
宝暦十年(1760)四月に円周寺の住職となった人で
浄安という人があったが、
当時は白山禅頂を目指す信者が引きもきらず、
円周寺はこの人たちのために一夜の宿を貸していた。
円周寺で一夜を過ごした人たちは
翌朝若干の金子をおいていくのが例(ためし)であった。
こうした金がしまいには袋いっぱいとなったので、
保管に困った浄安は夕暗迫る頃神社の裏山にある
一本の杉の根元に穴を掘って埋めた。
埋め終わった浄安が坂を下りていると
杉の梢より「浄安、鋤は」と烏が鳴いたので、
浄安は鋤を忘れたことに気がついた。
それよりこの杉を浄安杉と呼ぶようになったと云う。
浄安杉 樹高32m 周囲 12m
ふ〜ん、もうちょっと大したいわれがあるのかと思った
というのがたつやの正直な感想だった。
さてここから300m上がるとこの浄安杉がある。
折角ここまで来たのだから、その大杉を見ようと登ることにした。
登り口には竹製の杖が何本か置いてあったので、
その一本を借りて、登り始めた。
それがかなりキツイ登りで、健脚の方なら12.3分で登れるらしいが、
たつやはこういう登坂は苦手で、倍くらいの時間をかけて、
息も絶え絶えになりながら、登って行った。
そして、その浄安杉らしき影が見えて来た。
そしてその全貌が現れた時には、
浄安杉のその圧倒的な迫力と、
荘厳な雰囲気に圧倒されてしまい、
声を失ってしまった。
息がようやく収まってきて、
初めて「すげぇ」と呟いた。
樹齢1000年という大杉は、
地上2.3mのところで大きく二つに分かれ、
またその二つがさらに二つに分かれていて、
大きな杉が4本集まっているようなカタチをしている。
人物が写ればその大きさが分かる。
たつやは地面に携帯をセットし、
セルフタイマーで撮った一枚が一番上の写真。
本当は登りで疲れた顔していたが、
この瞬間だけ元気なふりをしている(笑)
浄安杉よりもさらに大きな巨木があることを知り、
更に山奥に車で30分走り、
まさに白山への登山道を登っていくことした。
ところが駐車場からは石段をかなり歩かなければならない。
さっき浄安杉での登りでかなりバテ気味だったが、
樹齢1800年という石徹白の大杉を見たいと思い、
何とか頑張って、たどり着くことが出来た。
1800年・・・紀元200年代から、ず〜っと人間を見てきている石徹白の大杉。
果たして今の人類は恥ずかしい生き方をしていないだろうか?
やっぱりたくさんの方にブログを見ていただきたくなりました。
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