たつやは何回目かの丹後半島の旅をしていた。
前日は綾部に宿泊したが、
翌日は価格だけで選んだ峰山の安いビジネスホテルに決めた。
ホテルは可もなく不可もなく、
ただ寝るだけならば何の不自由も感じることはなかった。
ホテルにチェックインしたのはもう午後11時を回っていた。
折角知らない土地に来たのだから、
このホテルから近いところにあるであろう神社を調べてみることにした。



ネット上で見つけた神社の元伊勢という3文字に心奪われた。
以前、福知山市内にある元伊勢と言われる神社を訪ねたことがある。
調べてみると元伊勢と呼ばれる神社は丹後半島だけでもいくつかある。
その一つである比沼麻奈為(ヒヌマナイ神社という神社が
この宿泊したホテルから車で30分ほどの距離にあるらしい。

ここ数年、たつやは旅に出ると旅先の神社にお詣りに行くようにしている。
その土地の神さまにご挨拶というか、
ご縁があってこの土地を訪れることができたことを
感謝したいと思うようになったからだ

その比沼麻奈為神社はたつやが今まで訪れた神社の中で
もっとも感動した神社だった。
あれから3年、また行きたいと思いつつ、
なかなか行くチャンスに恵まれなかったが、
ようやくその機会が巡ってきたのだ。
丹後半島へ行こうと話が出た時点で、
たつやはどうしてもここをコースに入れたかった。
それも朝一番での参拝。

宿泊した場所が二手に分かれていたので、
午前6時半に現地集合とすることにした。
というのも以前、訪れた時にこちらのさんから、
「今度来るときは朝7時にいらしてください。
毎朝こちらで私と家内と二人で神楽を舞います」
とお聞きしていたからだ。

最初の鳥居をくぐるとすっと空気感が変わる。
そしてもしかして今、箒をかけたの?と思わせるように参道と
その脇の道には規則正しい箒の跡が見られた。
おそらく私たちが間違いなくその日の最初の参拝者なのだ。

手水舎へ行くと柄杓には青々とした榊が和紙で止められている。
参道には落ち葉一つ落ちていない。
本殿は右に上がったところにある。
石段を上がると更に神域に入ったように感じる。
一緒に行った人たちもこの比沼麻奈為神社の持つ独特の雰囲気を
それぞれに感じているようだった。
拝殿の前で、宮司さんを待った。
しかしながら7時30分を過ぎてもは現れなかった。

今回は神楽を見せていただくことが出来なかったが、
これはもう一度来るチャンスを与えていただいたものと捉えて、
また比沼麻奈為神社に行きたいと願っています。

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