『AY曽根崎心中』の舞台で、主演の徳兵衛を熱演した
憧れのフラメンコダンサー佐藤浩希さん。
セビージャからほど近いへレスにも拠点を持ち、
年に何度もスペインに来ている。
そんな佐藤さんから絶対おすすめスポットだったのが、
カディスという街。
そしてそこにあるスペインレストラン。
セビージャでの週末はあっという間に過ぎてしまい、
3日目からは単独行動となる。
セビージャからカディスまでは、
鉄道RENFEで乗り換えなしで行ける。
しかしながら工藤さんがおすすめのルートは
敢えて終点のカディスで降りずに、ひとつ手前の駅、
Puerto Santa Maria駅で降りて、
そこから船でカディスに行くルートだった。
スペイン語はグラシアスくらいしから話せないたつや。
果たしてカディスにはたどり着くのだろうか?
元来、お気楽な性格がなんとかなるさと思っている。
たつやの予想では、駅を降りると、
港までの観光案内の地図とか看板が出ているのだとばかり思っていた。
駅を降りたのはほんの数人で、その人たちもてんでバラバラの道を行く。
あちゃ〜、これは予想外。
こんな時便利なのがスマホだ。
昔の海外旅行では考えられなかったGPS機能や
翻訳のアプリ。
グーグルマップを開いて、自分の位置を確認し、
どの方向に歩けば、海の方に行けるかを確認する。
そしてアプリを開いて、
日本語で「カディスに行きたいのですが船乗り場はどこにありますか?」
と入力し、翻訳キーをタップすれば、スペイン語が表示される。
それをスクリーンショットで保存し、
来る人、来る人に見せると、大抵の人は、
あっちだよと指を指してくれるのだ。
これが意外に楽しくって、
わかっているのに、いろんな人に聞きまくった。
皆、笑顔で見送ってくれる。
それに何より感動したのが、空の色。
セビージャで見た空の色にも感動したけど、
この町の空の色は何!?
日本では見ることの出来ない紺碧の空だった。
港の方向はわかったので、メインの道路はわざと外れて、
1本か2本町の中の道を選んで、のんびり歩いた。
酒蔵があった。
裏にたくさんの木製の樽が並んでいる。
もしかするとシェリー酒の工場だろうか。
小さなホテルがあった。
許されればこんなところに泊ってみたい。
数日、ここを拠点に近隣の街を散策したい。
近くのバルで食事をして、
近所のおじさんやおばさんと身振り手振りで話をして、
スペインのおすすめ料理を食べる。
誰かが歌いだし、誰かが手拍子して、フラメンコを踊りだす。
・・・そんな風景を想像しながら。
カディス行きの船着き場は思ったより遠くにあった。
チケット売り場に並んでいるうちに、次の便は満席になったしまい、
1時間半後の便のチケットを購入した。
こりゃまた散歩するにはちょうどいい時間をもらった。
普段は車に乗ってばかりで、歩くことが少ないたつやだが、
こんな風に旅先だといくらでも歩けるから不思議だ。
船のお客さんはほとんどが欧米人で、アジア人はたつやとほんの数人だった。
結構な年配のカップルも多く、隣に座ったご夫妻はアメリカから来たと話した。
室内ではなく甲板の上の席に座ったので、風が心地いい。
船上の景色を楽しんでいるうちにカディスの街が見えてきた。
たくさんの船が並んでいて、時折巨大ビルのような豪華客船が見える。
カディスは世界中からの船がやってくるスペインでも有数の港町だ。
カディスはスペインでも最も古い町として知られ、
その歴史は紀元前にまで遡る。
紀元前10世紀頃、地中海交易で活躍していた
フェニキア人が築いた拠点がカディスの起源とされ、
フェニキア人によってガディル(Gadir)と称された。
当初はイベリア半島の一部ではなく、
半島から離れた小島だったと考えられている。
土砂の堆積などによってやがてイベリア半島と結びついた。
古代ギリシア人にもカディスは知られており、
彼らにはガデイラ(Gadeira)として記されていた。
その後ローマ帝国、西ゴート王国の支配を経て、
イスラム勢力による征服を受けた。
豪華客船の横を通り、カディスの港に着いた。
目指すはカディス一と言われるスペインレストラン。
さっそくネットサイトから予約を入れた。
続く〜
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