でも他にもたくさんの旅の楽しみがあります。
ハイ!お待たせしました。
食べ物です。
タブラオを出ると外はかなり暗くなっていたのですが、
街の中心街はまだまだたくさんの人であふれていて、
飲食店や雑貨店も夜遅くまでやっているようです。
クルマの通らない石畳の道は複雑で、
一旦迷ってしまうとなかなか元には戻れません。
一本の路地を曲がるとまた同じような店が連なっているので、
慣れないと迷子になりそうです。
古い道なので、碁盤の目のようにはなっていません。
あちこちの店を冷かしながら、
一件のバールに入りました。
何やらたくさんの額が飾られています。
雑然とした感じですが、それがむしろアーティスティックでもありました。
それに天井からたくさんの生ハムの原木がぶら下がっています。
こんな光景は日本では見たことがありません。
生ハムの原木は見たことはありますが、
これだけぶら下がっていると圧巻です。
テンションがあがります。
店内は満席!
何とかカウンターの片隅に座ることが出来ました。
店の右奥で何とも言えない雰囲気の親父さんが、
ずっと生ハムをナイフで削っています。
ただひたすらハムを切り出すだけ。
忙しいのか、次から次へと皿に盛りつけています。
新しい原木を出してくると、かなり上の部分を捨てるようです。
削っては捨て、削っては捨てる。
そして深い琥珀色の肉が出てくると、
それを薄く切って皿に盛りつけるのです。
その様子をずっと見ていても飽きることはありません。
たつやはあの削って捨てている部分で
出汁を取るとどんな味がするんだろう?
なんてケチなことを考えながら眺めていました。
数種類の生ハムやサラミを注文していただきます。
口に入れた瞬間にアロマが広がり、
体温で溶けた脂から甘みを感じます。
噛みしめると、じわっとアミノ酸の旨味が染み出し、
塩気と重なって何とも言えない味わいです。
普段は飲めないたつやもほんの少しだけ
赤ワインをいただきました。
ありゃ、これはまた別のアロマが口の中で、
ハーモニーを奏でるのです。
なるほど〜、飲める人はこういう楽しみがあるんだと、
妙に納得しましたが、やっぱりたつやは舐める程度です。
しばらくするとさっき生ハムをずっと切り続けていた親父さんが、
目の前にやってきたので、写真を撮らせてもらいました。
いや〜、いい顔してる!
その道のプロフェッショナルの顔でした。
あっという間に時間が過ぎていきます。
セビージャの夜は更けていく・・・
やっぱりたくさんの方にブログを見ていただきたくなりました。
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