もしかすると、初めてココにいらしてくださった方が多いかも知れませんね。
平成27年の4月から2年間に渡って、
都合21回、深夜便でお話しをさせていただきました。
福井県鯖江市に住む私としては、
地元、福井が大好きなので、
出来る限りこの地域の魅力を発信したいと思って話して来たつもりです。
その想いは12年間続けているこのブログのポリシーと同じです。
福井県内のことを書いているページにご興味があれば、こちらからどうぞ。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/category/4355384-1.html

たつやが住んでいる福井県の真ん中、
丹南地区には様々な伝統産業があります。
越前漆器、越前和紙、越前焼、越前打刃物、
それに地元鯖江のメガネ、武生の箪笥など、
全国的に見ても、これほど伝統産業が集積している地域はないと思います。

たつやの仕事は印刷業です。
明治36年(1903年)にこの鯖江で印刷業を開業し、
たつやは4代目で、創業114年目の印刷やです。
家業上、越前和紙との関わりが強いので、
必然的に和紙には昔から興味を持っていました。

たつやが子どもの頃は、活版印刷が主流でした。
今でも覚えているのは、大量に並ぶ活字です。
50畳くらいの広さの部屋にびっしり活字の棚が並んでいました。
活字には、ひらがな、カタカナ、英文、漢字があり、
しかもそれぞれの文字に明朝、太明朝、ゴシック、太ゴシック、
教科書体、正楷書体など、様々な書体があり、
また初号と呼ばれる大きな活字から3mmくらいの小さな活字まで、
10種類ほどの大きさがあるので、ひとつの文字だけで、
何十種類も必要でした。
良く使用する文字は同じ活字だけで何十本と並んでいました。

職人さんはどの棚にどの文字があるかをすべて把握し、
ベテランの職人さんになると、活字をいちいち見て確認しなくても、
活字が拾えたのです。
今になって思えば、まさに神業だったと思います。

さて、そんな活版印刷時代から、うちの会社では越前和紙を多用していました。
洋紙に比べれば、印刷するのは難しいし、
価格面でもかなり高価ではあるのですが、
その越前和紙が持つ独特の風合いや手触りは、
はやり他の紙にはない魅力があります。

越前和紙の素晴らしさを少しでも多くの人に知っていただきたいと、
2年ほど前から試作で、オリジナルの越前和紙の一筆箋を作り始めました。
それぞれの一筆箋に、名前を入れた世界にひとつだけの一筆箋です。
自分用に作られる方もいらっしゃれば、
お世話になった方へのプレゼントとしてオーダーされる方もいます。

たつやも旅先でお世話になった方や、
贈物をするときに一言添えて使っています。
近頃、手紙を書いていますか?
こんな時代だからこそ、一言添えて。
合資会社 藤田印刷所
916-0057 福井県鯖江市有定町1-1-29
TEL0778-51-2805 FAX0778-52-8543
NHKラジオ深夜便「日本列島くらしのたより」のレポーターという、
普段では絶対に出来ない貴重な経験をさせていただきましたこと、
心より感謝しています。
関係者の方、そしてラジオを聴いてくださった方、
本当にありがとうございました。
今後は、またブログにて福井の魅力を発信していきたいと考えています。
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記事:2703
いつも深夜便拝聴していました。
今夜は最終回だったのですね。
私は川野さんの大ファンなので、今日は泣きそうな思いで聞いておりました。
たつやさんのブログも、深夜便をきっかけに、時々拝見するようになりました。
2年間、本当にお疲れ様でした。とても楽しい日本列島くらしの便りでした。
2年間で21回お話しをさせていただきました。
原稿書きに苦労したこともあったのですが、今ではいい思い出です。
最後というのはとてもさみしいものです。
川野さんのアンカー最後の日と同じ日になったのも、忘れられない3月15日となりました。
またしーまさんもブログにも遊びにいらしてくださいね〜