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今は越前町陶芸村にあるそば店『だいこん舎』さんは、
以前は鯖江市のたつやの会社から歩いて数分のところにありました。
開店して間もない頃はしょっちゅう通っていて、
そのそばの進化の過程さえ堪能させてもらいました。
数年が過ぎて、ある日だいこん舎に行くと、
細くて背の高い男の人がお店でお茶を出していて、
聞いてみると脱サラでそばの修行に来ているということでした。
半年も過ぎた頃から、蕎麦打ちしたものを
試食でいただいたこともありました。
そのうち店で会うと話をするようになり、
その人の好さや真面目な性格に好感を持つようになりました。
彼の名前は安喰健一さん。
苗字はあじきさんと読みます。
その後、健ちゃんは綾部市に移住し、農業を始めました。
数年前に訪ねた時は、
綾部市にある美味しいそば店を紹介してもらったり、
地域でのイベントを見せてもらったりして、
旧交を温めました。
そして昨年の5月についに自分のそばの店を開店したのです。
自ら半農半そば屋と称して、そば店の営業は土・日・月という
変則営業で、それ以外の日は農業をしているのです。
米や大豆、野菜はすべて無農薬にこだわり、
たつやも毎年、無農薬の貴重な大豆を分けてもらっています。
一年前にいただいた開店のハガキはずっと車の中に置いてあり、
いつでも行ける体制にしていたにも関わらず、
あっという間に一年が過ぎてしまい、
思いたってこの連休に丹後半島への旅を決めました。
舞鶴若狭自動車道が全線開通したので、
鯖江を9時に出て、綾部市内にはお昼前に到着しました。
舞鶴のサービスエリアで休憩したのですが、
熊本からの帰り、最後に休憩をした場所でした。
その間、わずか2日です^^;
綾部インターを降りて、ナビにあじき堂の住所を入れ、
ハンドルを左に切ります。
綾部は本当に美しい景色が広がっていて、
高い山が近くにない、穏やかな大地が広がっていて、
新緑のこの季節は特に気持ちがいいです。
ちょうど田んぼに水が引かれ、
これから田植えをするタイミングで、
あちこちで田んぼで仕事をしている人たちを見かけました。
綾部のインターを降りてから、かなりの距離を走ります。
ナビに従って走るとそろそろ「あじき堂」がある辺りです。
細い街道のような道を入っていくと、
左手に「あじき堂」という小さな看板が見えました。
手前の空き地に車を停めました。
暖簾が下がっていなければ、
ここが蕎麦屋だということは誰もわからないでしょう。
でもその暖簾がとてもいい感じです。
戸を開けて中に入ると、奥が厨房になっていて、
奥の壁の上にメニューが貼ってあり、
その場で注文をします。
たくさんのお客さんが来られていて、
久しぶりに会った健ちゃんと奥さんへの挨拶も
手短に済ませて、入口右手が座敷になっている
客席に上がります。
たつやはもりそばと十割の『志賀郷』を注文しました。
2枚注文した時に、どちらから先にお持ちしますか?
なんて聞いてくれるのはそば好きにとって、
とても嬉しいことです。
二八で打ったもりそばを先にいただくことにしました。
お待たせしました。
とってもきれいなお蕎麦です。
見るだけで美味しい蕎麦であることを確信しました。
この時期でも十分いい香りがします。
撮影も手早く済ませて、一口そばだけをいただきます。
実に洗練された上品なそばです。
ダシは昆布とすっきりした味の醤油がいい感じです。
こういうバランスってとても大事なのだと思います。
こんなそばを食べるといつも感じるのですが、
身体の中に溜まった毒素を
きれいさっぱり洗い流してくれるような感覚に陥ります。
続いて、十割のそばです。
このそば粉は何と健ちゃんが自ら栽培し、
それを天日干しにし、石臼で挽いた超限定メニューで、
玄そばがなくなり次第、終了という幻のメニューなのです。
透明感のある蕎麦で、中に黒い星が見えます。
十割なので、繋がりにくく麺は短めですが、
それこそ美しい麺に仕上がっていました。
一口食べた時に、そばの甘みが口の中に広がりました。
ダシをつけて食べるとその甘みが増大したので、
ダシ自体も違うものを使っているのだと思いました。
もりそばのダシが残っていたので、味を比べてみると、
同じもので、びっくりしました。
この極上のそばを食べられたのは本当にラッキーでした。
ワサビを麺の上に乗せ、少しだけダシをつけて食べるのが、
一番美味しいように思いましたが、
塩を少し麺につけて食べるのも美味しく、
いろんな食べ方をしているうちになくなってしまいました。
すいませ〜ん、追加っていいですか?志賀郷をもう一つ!
結局、もりそば一枚、そして十割の志賀郷2枚
をいただいてしまいました。
この志賀郷が一枚600円というのは、
材料や手間暇を考えたら、超サービス価格だと思います。
いやはや素晴らしい蕎麦でした。
健ちゃんが綾部に行ってしまったときは寂しかったのですが、
こうしてこんな素晴らしいそばを出す店を始めたことは、
綾部に移って本当に良かったのだと思います。
健ちゃんちの長男さんが空から降ってきて描いたという
襖絵や宇宙漢字と言われる書?も素晴らしかったです。
そういえば、この彼がまだお母さんのお腹の中にいた頃、
カンパネルラでトールペイントをしていたのです。
天然石にペイントしたオリジナルの妖怪シリーズもいい感じで、
たつやもひとつお守りとして連れて帰ることにしました。
あじき堂、間違いなくそばの名店だと思います。
これから益々進化&深化していくのではないかと、
年に一回は必ず行こうと思っています。
あじき堂
京都府綾部市志賀郷町町ノ下31
090-8099-6422
営業日:土・日・月
営業時間:11時〜16時
しばらくは土・日のみ17時半〜20時も営業されるということです。
http://ajikido.jimdo.com/
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