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飯盛寺(はんじょうじ)の何処がいいかと聞かれたら、
全部!と答えるかも知れません。
山に上がっていく道から好きですし、
到着してクルマから降りた瞬間の空気感が好き。
不動明王が崖の上から見下ろす不動の滝。
その滝の手前にある大きな岩。
※たつやの友だちが撮った一枚です。

特にこの岩の写真を撮ると
不思議な光がしょっちゅう写ります。
これほどの存在感のある石を
今まで見たことがありませんでした。

今回、初めてご住職の奥さんから
こんな話を聞きました。
特に名前が付いているわけではないのですが、
古くから、この石を蹴って、龍が天に昇ったと
言われているのだそうです。
そう言われたから、
そんな風に感じるのかもしれませんが、
その石の周りや空はやたらと明るいのです。

梅の木畑の景色は、
電線や鉄塔さえ見えないので、
ここで写真を撮ると、
いつの時代かわからないかもしれません。


本堂へ上がっていく石段もとても風情があります。
途中、右手には古い古い野仏が並んでいます。
長い年月の間に、風化で顔の彫りも浅くなって、
より穏やかな表情に映ります。

登る石段に並行して白い布が下がっています。
たどって昇っていくと、その白い布は、
本堂の鐘の横につながっていました。

石段を登りきると、飯盛寺の全貌が明らかになります。
実に美しい屋根を持つ気品溢れる建築物です。
屋根のカタチだけを見れば、
それはまさに神社の造りです。
千木が施され、
形は違うけど鰹木のようなものもあります。

屋根の真下には、梵字が飾られています。
本堂に入ると入り口の手前で、
石段の下から続いていた白い布は、
ここで赤い布と結ばれていました。

本堂の中は、まるで宇宙です。
(行ったことはありませんが(^^;;)
あの赤い布はご本尊の薬師如来の逗子まで
繋がっていました。
石段を昇る時、白い布に触れれば、
自分と仏さまがつながっているということだったのです。

ちょうどお彼岸までのご開帳の時期で、
ご本尊の薬師如来さま。
脇本尊の十一面千手観世音菩薩さま。
日光菩薩さま、月光菩薩さまを
身近に観ることが出来ます。

他の地域ではあまり見られないかも知れませんが、
若狭のお寺では、ご本尊の前に、鏡があります。
それは神社に置いてあるものと同じものです。
こういった辺りにも神仏習合の名残りが
色濃く残っていることがわかります。

お彼岸でしたが、他に参拝に来られる方は、
ほとんどいなかったので、
本堂の中で一時間ほど過ごしました。
今年は特に穏やかで落ち着いたいいお彼岸を
過ごすことが出来たことを、
本当に幸せに想い、感謝したいものです。
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