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たつやのブログでは何度か登場している小浜市加斗にある
古刹、飯盛寺(はんじょうじ)ですが、
今年も3月20日のお彼岸の日に合わせて、
柴燈護摩供養法要が執り行われました。


飯盛寺さんが作られた案内にはこんな風に書かれています。
10時より1時間、前年のお札や御守、卒塔婆など焼尽の為、
飯盛寺にて執り行いますので、各家庭での燃尺希望の物を
持ってどぞ参拝ください。

とかく小浜には古くから伝わる神事や法要がたくさんあるのですが、
明治以前の神仏習合の名残りを残しています。
神社で言えば、左義長のようなカタチが、
この護摩法要に当たるのかも知れません。


たつやはやはり小浜で毎年3月2日に開催される
「お水送り」神事にて、やはり大きな護摩焚きが行われます。
若狭神宮寺は天台宗のお寺ですが、
まさに火祭りです。
ここ飯盛寺は、高野山真言宗のお寺ですが、
柴燈護摩供養法要というのは、やはり火祭りという印象です。
たつやも時々、書いていますが、東経135度45分辺りの線上にだけ、
火祭りが残っているというのも不思議な感じがするのです。
具体的に言えば、若狭のお水送り、鞍馬の火祭り、奈良のお水取り、
そして熊野の火祭りなどです。

さて、飯盛寺の柴燈護摩供養法要は、
ご住職と若州修験道の山伏さん7人に寄って執り行われます。
10時と共に、修験者たちは、列を作り、ホラ貝を鳴らしながら、
護摩焚きの場所へとやってきます。

中央に護摩が用意され、その正面にご住職が座ります。
護摩の前で、宣言文のようなものを読み上げ、
まさかりで、東西南北そして中央を切り付け、悪を払います。
続けて、弓矢を使い、同様東西南北、中央に弓を放ち、
穢れを払う儀式が続きます。
5本放たれた矢のうち、紫色の一本をいただきました。
昨年は白い矢をいただいて帰ったのですが、
飯盛寺での破魔矢は競争率が低いので、
ありがたいです。
これがお水送りの矢だったら、すごい競争率ですから。

やがて護摩に火が放たれます。
柴が燃える時に、最初はすごい量の煙が出るのですが、
風向きが最初は修験者さんの方に向いて、
途中からはご住職の方に向いて、
見ていてちょっとかわいそうな気がしました。

やがて修験者たちが般若心経や真言宗のお経を唱え始めます。
住職は願い事を書いた木片を火の中に投げ入れていきます。
こちらまでは聞こえませんが、願い事や名前を唱えてくれているようです。
その後は、この地区の人たちが、お札や御守り、
そして卒塔婆などを護摩の中に入れてもらい、お祈りをします。

訪れていた人は30人くらいでしょうか。
厳かな柴燈護摩供養法要は、予定通り約1時間で終了しました。
そしてこれから『火渡りの行』が始まるのです。
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