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3月12日に奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」に先がけて、
毎年3月2日に行われる小浜市神宮寺の「お水送り」は、
奈良と若狭が昔から深い関係にあったことを物語る歴史的な行事です。
奈良のお水取りが終わると春が来る。
関西の人々は、毎年この春の兆しを待ちわびます。
この奈良東大寺二月堂のお水取り(修ニ会の「お香水」汲み)は
全国にも有名な春を告げる行事ですが、
その「お香水」は、若狭鵜の瀬から10日間かけて
奈良東大寺二月堂「若狭井」に届くといわれています。
(小浜市のHPより)
今年も若狭に春の訪れを告げる神事『お水送り』に行って来ました。
お水送りは毎年3月2日に行われる若狭神宮寺の神事です。
一昨年、昨年、そして今年と3年連続の参加でした。
三方五湖水月湖の畔にある湖上館パムコさん主催の
『お水送りツアー』です。
ここでお水送りの水先案内人をされているのが、
聖地学研究者で「レイラインハンター」の著者、内田一成さんです。
内田さんには、近畿の五芒星の地図を見た時から、
一度お会いしたいとずっと思っていて、
それが実現したのが一昨年のお水送りツアーでした。
その後もいろいろとご縁が繋がって、
昨年には鯖江で講演会を開いていただきましたし、
今年も秋口に、まちかど歴史浪漫コンサートの歴史講演会の
講師を内田さんにお願いする予定です。
内田さんが研究している聖地を結ぶラインはいくつもあるのですが、
代表的なのが、北緯135度45分のラインです。
このお水送りに関連する若狭姫・彦神社、若狭神宮寺、鵜の瀬と、
お水取りの奈良東大寺二月堂も同じ線上に位置するのです。
北は若狭常神半島の御神島、平安京、平城京、飛鳥京、熊野本宮、
南は串本とすべてが直線上に位置するのです。
さて今年の3月2日は平日ということもあって、
参加者は例年よりは少ないのではないかと思っていたのですが、
すごい数のツアーバスが来ていて、
気がつけば神宮寺の境内は、いっぱいの人で埋め尽くされました。
辺りが暗くなる頃に、修験者や山伏たちが白装束という装いで、
ホラ貝を鳴らしながら、神宮寺に集まってきます。
履いている下駄は一枚刃でした。
その後は1時間近く暗がりの中で待ちます。
中からはお経を唱える声が聞こえてきます。
そのうち床を踏み鳴らすドンドンドンドンドンという音が響き、
次第にその音が大きくなっていきます。
そしてお寺の中が真っ赤に染まったかと思うと、
赤い装束に身を包んだ修験者が、巨大松明を持って現れます。
バチバチと火の粉をまき散らしながら、左右を走り回り、
お寺の屋根を清めるようです。
やがてその松明の火は受け継がれ、
外に作られた巨大な護摩に移されるのです。
最初は煙だけがもくもくと上がってくるのですが、
そのうち空さえ焼き尽くすのではないかと思えるくらいの
炎が空に向かって、渦を巻くように登って行きました。
遠く離れていても、その熱の温かさが伝わってきます。
昨年撮った写真の炎はまさに龍に見えたのですが、
今年のそれはまるで火の鳥でした。
巨大松明、中松明、そして手松明に火が灯され、
神宮寺から遠敷川沿いを歩いて鵜の瀬まで歩くのです。
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