ほんの数分歩くと、ひとつの看板が目に留まった。
ぷんぷん漂ってくるこの雰囲気は、ただものではない!
どうやら2階にカフェ兼ショップ兼デザインオフィスのような
スペースがあるらしいのだが、その入り口が何処にあるのかわからなかった。
奥の方に入口があるかと思って回ってみたが、それらしきものは見当たらない。
もう一度戻って、今度は反対側に行くと、2階に上がる階段があった。
トントントンと外階段を上がると、センスある看板が見えた。
TRUNK DESIGN KOBE SHIOYA
オフィスドアに木を張り付けてリノベーションしたドアを開けると、
壁や天井が真っ白に塗られた明るく広い空間が現れた。
右手奥が、カフェのカウンターになっていて、
左手には、何やらオシャレなネクタイや
オーガニックのジンジャーシロップなどが並べられていた。
こんにちは
と声をかけると、ニコニコしたマスター?が出てこられた。
お茶出来ますか?
はい、どうぞ奥の方がカフェスペースになってます。
それにしても何とセンスの良い空間なのだろう。
置いてある商品が日本人の感性を刺激してくれる。
多くを並べることなく厳選して、それらを展示販売しているスタイルは
D&Departmentを彷彿させた。
とりあえずカフェテーブルについて、
珈琲を頼んだ。
広いスペースなのだからか、石油ストーブが3つ置いてある。
ひとつは日本船舶のストーブ、もうひとつがアラジン、
三つ目は普通の石油ストーブで上にアンティークなやかんが乗せられていた。
ふぅ〜ん、何か置いてあるもの一つ一つがオシャレだなぁ・・・
たつやの琴線に触れた。
珈琲を待つ間に、展示されている商品をじっくり見せてもらったが、
置いてあるもののほとんどが兵庫県産の伝統産業の製品。
それもそのままの伝統工芸品ではなく、
デザイナーと一緒にものづくりをしたであろう
ちょっと異次元な世界の日本の伝統産業の商品だった。
たつやが一番感動したのが、
この色鮮やかな算盤。
最初はアートの展示がしてあるのかと思ったほどで、
これは好きな色を使ったオリジナルの算盤作りキットなのだそう。
日本だけでなく、東南アジアにもこのカラフルな算盤キットを広げ、
自分で作った算盤で計算をするという物語がちゃんと組み込まれた商品となっている。
これこそ、日本の伝統産業の技術と伝統がデザイナーの力によって
新しい販路を開拓し、新しい伝統工芸品としての
付加価値を持った商品に生まれ変わっている一例なのだ。
もしかすると、さっきマスターだと思った方が、
この仕掛け人デザイナーなのではないだろうかとふと思った。
珈琲を飲み終わった後に、マスターに話を聞いてみると、
想像した通り、彼自身がデザイナーであり、
この算盤の仕掛け人だということがわかった。
たつやが最初に感じたD&Dのことも、
ナガオカ氏とも懇意にしているとのことで、納得した。
いろいろと話込んで、たつやが鯖江から来たというと、
マスター(堀内康広さん)は、少し驚いて、
鯖江にも行ったことがあるし、何人か友だちもいると言われた。
フェイスブックでつながってみたら、何と共通のお友だちが12人もいて、
ビックリしたと同時に、会えたことがとても嬉しかった。
この店の看板を見た時にぷんぷん漂ってきたただならぬ空気は、
この場所で、堀内さんに出会える前のワクワク感だったのだ。
こんなオシャレなシャツなら着てみたい!
この写真はレディースだが、メンズもあった。
試着させてもらったが、やっぱり胸周りのボタンが飛びそうで・・・
時間があれば、もっと長い間、この場所にいて、
ゆっくり堀内さんともお話がしたかったが、
そろそろライブの時間が近づいていた。
塩屋のまちを散策しようと思っていたのに、
2時間半以上かけて、歩いた距離はほんの200mくらい。
田仲とうふ店・ワンダカレー・TRUNK DESIGN
それぞれの違った魅力がたっぷりで、あっという間に時間が過ぎていった。
こりゃ、塩屋は再訪しなきゃ!
堀内さんはメビック扇町 エリアサポーター、
TABI to DESIGN クリエイティブ・ディレクター、
たるみマルシェ 代表など
地元兵庫のために様々な活動をしていることを知り、
益々、出会えたことに意味があるのではないかと感じた。
TRUNK DESIGN KOBE SHIOYA
兵庫県神戸市垂水区塩屋町3-14-25
http://www.trunkdesign-web.com/
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