特に昭和の食堂がいいな。
たつやにとっての食堂は、うちのすぐ近所にある味見屋さん。
ものごころ付いた時から、うちには味見屋さんの出前があった。
商売をしていたこともあって、しょっちゅう出前を頼んでいた。
職人さんが残業してる時や、植木屋さんや大工さんが来ている時、
親戚や近所の人たちが集まっている時・・・
いろんな食べ物が届けられていた。
たつやが好きだったのは冷や麦。
白い麺の中に、赤や青の麺が数本だけあって、
それが食べたかっただけだった。
冷や麦には必ずとみかんの缶詰と氷が浮いていた。
色付きの麺とみかんを食べれば、それで満足で、
残りは大人が食べていた。
たつやの祖父はかき氷やみつ豆までよく出前していた記憶がある。
なので、たつやにとって、外食は食堂から始まっている。
食堂の代表的メニューと言えば、カレーライス。
たつやが食堂で食べるものは、結構限られていて、
そば・ラーメン・かつ丼・カレーライス・焼き飯くらいで、
他のメニューがあっても、結局はその中から選んでしまう。
今回訪ねたのは、福井市社地区にある『みちもり食堂』
ここに食堂があることは、もう30年以上前から知っていた。
だけど一度も行ったことがなかった。
食堂文化を語る・・・なんていうタイトルで、
福井新聞社発行の月刊誌fuの特集ページに見開きで、
たつやが味見屋でカレーそばを食べている写真と記事を
載せていただいた者としては、
やはりこの店も食べておきたい(笑)
初めてのお店に入る時は、わくわくドキドキ。
どんな店内なのか?どんなメニューなのか?
どんなおばちゃんがいるのか?どんな味なのか?
中に入るとテーブル席がいくつかあって、
たつやは真ん中のテーブルについた。
メニューを探したが、ちょっと見当たらなかったが、
壁にメニューが書いてあった。
いくつか選択肢もあったが、カレーライス680円に目が留まった。
昔ながらの食堂のあのちょっと固いカレーライスが好きなので、
「すいません、カレーライスお願いします」
注文してから回りを見渡すと、かなりの漫画本が並んでいる。
適当に手に取った漫画がコレ。
昭和の香りがぷんぷんする食堂で、
カレーライスを待つ間に、ちょっとエッチな時代物漫画を読む。。。
何だか、そのシチュエーションがとても気に入って、
そうしているたつやはかっこいいのではないか!?
という錯覚に陥りそう(笑)
まだほんの20ページほど読んだ頃に、
おばちゃんが、おまちどうさまとカレーライスを運んできてくれた。
おっ!いい感じ!
色と言い、ねっとり感といい、香りといい、
どうやらたつやの好みのカレーにかなり近そうだ。
一口。。。
う、うまい!
これぞ昭和のカレーライスの美味しさだ。
エッチな漫画のことも忘れて、しばしカレーライスに集中です。
お店によっては、ご飯とカレーの量のバランスが悪いところがあるが、
みちもり食堂はこのバランスもばっちり!
最後の一口まで、バランス良くスプーンで口に運ぶことが出来た。
うん!お洒落なイタリアンやフレンチや
新しいタイプの食堂やカフェめしもいいけど、
やっぱりこんなお店のメニューがいいな。
ほっとする味です。
みちもり食堂
福井県福井市久喜津町34-52
0776-36-0541
営業時間 10:30〜21:00
定休日:不定休
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