『さばえもちつき隊』というグループを仲間10人と結成し、
岩手県大船渡市の避難所、大船渡公民館で
お餅つきのボランティアを行いました。
震災直後はライフラインが途切れて、
温かい食べ物さえもままならないというニュースが流れてきました。
そのニュースを聞いた時に、どこかの避難所でもちつきをしたいと思いました。
そう思ったのには理由がありました。
たつやは毎年、友だちと一緒に『もちつき会』という集まりをしていました。
それは、薪でお湯を沸かし、蒸籠で餅米を蒸して、
臼と杵でお餅をつくという昔ながらのやり方でした。
そのやり方であれば、電気やガスがなくても水と薪さえ持っていけば
現地で餅つきが出来るはずだと思ったからでした。
震災2か月後の2011年5月に大船渡に行きました。
避難所に着いて、もちつきを始めたのはいいのですが、
『さばえもちつき隊』という名前の割に、
もちつきに関しては素人ばかりで、いいお餅が作れません。
最初は周りで遠慮がちに見ていた避難所の方たちが、
見るに見かねて、「あんたら下手だな、ちょっと貸してみなよ」と言って、
もちつきを手伝ってくれました。
それがきっかけとなり、臼取りをする人、杵をふるう人、
お餅を丸めてくれる人が増えて来て、結局、皆でお餅をつきました。
大船渡公民館では700人くらいの方にお餅を食べていただきました。
その時、
「まさか温かいおもちが食べられるとは思わなかったです。ありがとう!美味しかったよ。」
とか「もちつき久しぶりで楽しかったです」という言葉は一生忘れることが出来ません。
『さばえもちつき隊』はその後、これと言った活動はしなかったのですが、
たつやが実行委員長をしている「マルシェワンダーランド in FUKUI」のチャリティーや、
鯖江市主催のイベントでもちつきをしていただいた謝礼などを4年間集めて来てきました。
今回ある程度の金額がたまったので、
やっぱり大船渡の方たちのために何かお手伝いしたいとメンバーと話をしました。
そして現地のNPO法人『夢ネット大船渡』という復興支援をしている
ボランティア団体と、その理事長、岩城恭治さんとご縁がつながり、
今回の訪問となりました。
私は2年9ヶ月前に亡くなった昭和7年生まれの父から聞いた
戦前の『引きずり』と言われた餅つき専門隊?をヒントに、
震災の6年前から自宅の駐車場で友人たちに声をかけて
餅つき会を開いていました。
引きずり・・・
とは農家の若い衆で作るもちつきのプロフェッショナル集団のことです。
大八車に薪、釜、蒸籠、臼、杵などを積んで、各家を回るのです。
商売をしていて餅をつく暇がない家々を回り短時間で餅つきをしたのです。
たつやの家も印刷業で年末は忙しかったため、
例外ではなく、毎年来てもらっていたそうです。
今になって思えば、父の話の引きずりがきっかけとなり、自宅でのもちつきを始めました。
それが4年前の『さばえもちつき隊』の結成につながり、
また今回の大船渡訪問につながったことを思うと、
これは父が導いてくれていたのではないかと思うようになりました。
今更ながら亡き親父に感謝をしています。
またいつか大船渡を訪れたいと思っています。
2011年5月に大船渡を訪れた時に、たくさんのお友だちやお店・会社から、
本当にたくさんの方たちのご協力を得ました。
あらためて感謝申し上げます。
※詳細はこの日のブログに記載してあります。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/209042686.html
マルシェワンダーランド実行委員会メンバーの皆様、
マルシェワンダーランドにチャリティグッズを提供してくださった出展者の方々、
マルシェワンダーランドにてご寄附いただいた方々、
鯖江市様、誠市実行委員会様、鯖江市社会福祉協議会様、
田中眼鏡様、松屋漆器株式会社様、たちばな屋さま、
モモンガ珈琲さま、エステサロンaura様、久保田酒店様、
ネイルサロンmilky nail様、レストランマーシン様、
福井新聞社様、福井エフエム放送様、NHKラジオ深夜便様、
NPO法人「夢ネット大船渡」岩崎恭治様はじめスタッフの方々、
大阪元気人間創造研究所様、三陸鉄道盛駅ふれあい待合室様、
三陸鉄道様、AMC大船渡様、サポートセンターとみおか様、
ラグジュアリーネイル様、おもち列車にご参加くださいました皆様、
そして『さばえもちつき隊』のメンバーの皆様、
本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
おかげ様で、無事に大船渡再訪を果たしたことをご報告させていただきます。
もう少しガンバリマス。応援してね♪
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