もうしばらく海岸線を三国方面まで走ることにした。
秋晴れのいいお天気で、お昼時は太陽が出て暖かい小春日和だった。
しかしながら最近は暗くなるのが早い。
5時過ぎには日没を迎えて、つるべ落としで暗くなるので、
4時頃には帰路に着こうと考えていた。

何しろ歳を取ったので暗いのは苦手だし、
我が彼女も1978年生まれなので、
ヘッドライトはハロゲンながら、結構暗い。
くねくねの山越えの道をこのヘッドライトひとつで、
帰るのは、少しばかり心配していた。

三国の道の駅辺りから、再び海岸線を南下し、
ニックの前を通り過ぎて、少しばかり走るの海側に
小さな鳥居があるのに気が付いて、バイクを停めた。
この場所が鉾島と呼ばれる場所だということは認識していたが、
この地に鳥居があることはこの日、初めて知った。
そういえば鉾島に渡るなんて、きっと何十年ぶりなのだ。


停めた駐車場の横に鉾島に関する看板があった。
説明書きには、この島の一番上に、不動明王が安置されていて、
それは漁師さんが海で拾って、お告げでこの島の上に祠を建てて、
鉾島神社としてお祀りしているとのことだった。
若い頃にもこの看板を見ていたのかも知れないが、
その頃にはあまり興味を持たない内容だったかも。


鳥居をくぐって島に渡ると、東尋坊での岩の形状と同じような、
柱状節理と呼ばれる岩が並んでいる。
鉾島は周囲80m、高さが50mの小さな島で、
柱状の岩が鉾を並べたように見えるので鉾島と呼ばれるようになった-。
どうしたらこのようなカタチの岩が並ぶのか不思議に思いながら、
祠がある一番上まで上がってみることにした。


高さ50mとは言え、そこからの景色は想像を遥かに超えて
素晴らしい景観を観ること出来る。
祠の中を覗いてみると、中に石で出来た不動明王が安置されていたが、
胸から上が欠けていた。


レイラインに興味を持ってからは、いつも神社やお寺が、
どの方向を向いているかが気になる。
鉾島神社はほぼ東を向いて建っている。
おそらく春分・秋分の日の太陽が正面に当たるように、
この祠が建てられていると想像出来る。
太陽が出る方向に山があるため、その分真東から、
ほんの少し南にずれているのだと思う。


そういうのを想像すると、来年の春分の日は、早起きをして、
この鉾島神社の前で日の出を待つのも悪くないと思う。
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