みんなでおどろうフラメンコ『すきです』公演に行った。

どうしてそんな遠いところまでフラメンコを観に行くの?
と聞かれそうだが、答えは観たかったからとしか答えようがない。
今から10年前の2005年9月に鯖江市文化センターで上演された
『フラメンコ曽根崎心中』という舞台を観た。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/39295831.html

その主役、お初と徳兵衛を演じた鍵田真由美さんと佐藤浩希さん、
それに九平次役の矢野吉峰さんにすっかり魅了されてしまった。
その後も福井市、横須賀市、鯖江市、東京国立劇場と、
ずっとフラメンコ曽根崎心中をおっかけしているのだが、
昨年、大阪松竹座で上演されたGOEMON(片岡愛之助主演)や
上越市で開催された創作フラメンコ劇『赤いろうそくと人魚』
そして今年の2月に新橋演舞場で開催された『和とフラメンコ』を
立て続けに観るうちに、ジャンルにとらわれない佐藤さんの世界に
それこそどっぷりと魅せられてしまい、
どうせならマジな追っかけになろうと決意したのだ。
それに今年、たつやが実行委員長をつとめる
『マルシェワンダーランド in FUKUI 2015』にも、
東京から参加してくださったのだ。


その延長線上で、今回のひたちなか市公演につながった。
佐藤さんが高校時代にボランティア活動をしていたことがご縁で、
ひたちなか市にある特定非営利活動法人、生活支援ネットワークこもれび
に参加している人たちと、フラメンコ舞踊団「ARTE Y SOLERA」の方たちが、
一緒になって、ステージを作り上げるという発表会のような感じだ。

水戸駅から常磐線で一駅、勝田駅に降り立った。
ワークプラザまではタクシーに乗った。
タクシーの運転手さんの話では、
ひたちなか市は、平成の大合併で、
勝田市と那珂湊市とが合併して出来た市で、
人口は16万人ほどらしい。
名物は干しイモ。

ワークプラザに着いたが、この日何かの発表会があるのか?
と思うほど静かだった。
会場を覗いてみるとちょうどリハーサルをしているところだった。
全体での練習が終わり、後は本番を待つだけになった。
最近ではARTE Y SOLERAのメンバーやミュージシャンの方たちとも
顔なじみになったこともあって、
皆さんが「たつやさぁん、いらっしゃい!」とか
「ええ!?ココまで来た?」とか声をかけてもらえるのは、
本当にうれしく幸せな気持ちになる。

この日の公演は障がいを持った人たちと、こもれびの人たち、
そしてARTE Y SOLERAのメンバーやミュージシャンが
みんな一緒に踊ったり歌ったりするのがメインである。
最初のステージは、ARTE Y SOLERAのメンバーがフラメンコを踊る。
ピアノとカンテは中島千絵さん、ギターは木村直哲さん。

後半のステージは今までたつやが観てきたものとは、
まったく異質の感動が待っていた。
それは障がいを持った人たちの純粋でまっすぐな心や
ひたむきさに、心打たれたのだろうか。
舞踊団の人たちもこもれびのスタッフたちも、障がいを持った人たちも、
皆が本当に笑顔で、喜びを全身で表している姿に本当に感動させられた。

ひろみちゃんという女の子が作った詩の中から、
3つを選んで中島千絵さんが曲をつけた。
その歌を聴いて、涙がこぼれた。

すきです。
わたしはにんじんがすきです。
わたしはどうぶつがすきです。
わたしはみんなのえがおがすきです。
わたしはかぞくがすきです。
わたしはおんがくがすきです。
そしてわたしがいちばんすきなのは、
あなたのえがおです。

この詩をひろみちゃんが朗読し、皆で歌って踊った・・・。
会場からは惜しみない拍手が送られ続けた。
公演後はあちこちで抱き合う人や記念撮影をしている。
僕にとっては一生忘れることの出来ない日になったが、
きっとこの日一緒に舞台に立った障がいを持った人たちにとっても、
ステージに立ったプロのダンサーもミュージシャンも関わった人たちも、
それこそずっと心の中にしまっておけるタカラモノを
お互いから、もらったのだと思う。

たつやは本当にツイテル!
こんな方たちとご縁をいただいて、
こんな経験をさせてもらえる。
感謝しています。
あと二つで2500記事になります。
頑張ってるね!たつや^^
また良かったら応援してくださいね。

記事:2498
私も故郷福井は好きですが、こちらも良いところです。
いつも、福井の風景を楽しませていただいています。頑張ってくださいね。
茨城・福島辺りは僕にとってあまり馴染みのない土地なんです。
もっとゆっくり旅してみたいですね。
福井へも帰ってきて、癒されてくださいね。