以前から気になっていた格式ある立派な神社に立ち寄ることにした。
しのざじんじゃ?と思っていたら、しのくらじんじゃというらしい。
本殿の近くには駐車場があったが、
一の鳥居から、長い参道を歩くことにした。

初夏の太陽は容赦なく降り注ぎ、
ところどころの木陰を選んで奥へと進んだ。
参道の両脇には、大きな木が立ち並んでいる。
砂利道の左側をゆっくり歩く。
誰かが教えてくれたのは、
参道の真ん中は神様が歩くところだから、
人は右か左を歩かなくてならない・・・
ということ。
それ以来、真ん中を歩くことはない。

二の鳥居の前に、お手洗い所がある。
大野は名水の町なので、この篠座神社の境内でも、
きれいな水がこんこんと湧き出ていた。
手と口を清めた後、柄杓の水を飲んでみてビックリ。
外の暑さに比べて、なんと冷たいのだろう。
柔らかな口当たりで、ゴクゴク飲んでしまった。

本社を篠座大明神と言い、
大国主神の現初名の『大己貴大神』(おおなむちのおおかみ)を
お祀りしている。
縁結び・商工農平安の神
医薬・醸造・建設の神とされている。


再来年の平成29年には、御鎮座1300年の奉祝大祭が行われるというから、
その歴史は古い。
筋骨隆々の狛犬が迎えてくれた。
本殿は神社というよりお寺と神社をミックスしたような建物。
屋根だけを見れば、寺だと思う人も多いだろう。


たつや以外の人は誰もいないので、
ゆっくりお詣りをさせていただいた。
こういう場所と時間を独り占め出来ること、
日頃、元気に活動させていただけることに感謝した。

帰りに神馬堂を覗いてビックリ!
まさにホンモノの馬がいる!
ファインダー越しに目があった・・・。
たつやが知ってる神馬の中では最もリアルだ。


大野は自然が本当に美しい町。
夕陽に照らされた田んぼの美しさは一際だ。
篠座さんでお詣りした後だから、
より一層美しく見えたのかも知れない。


公式HPから抜粋
延喜式内社・・・延喜式神名帳に掲載される神社
旧県社・・・近代社格制度における県社
創 建・・・養老元年(717)
沿 革
延喜式神名帳に掲載される古社。戦乱により一時荒廃するも、
大野城主金森長近により再興され、歴代藩主より厚い保護を受ける。
明治八年に県社列格。大野原を領く産土神として崇敬され、
殊に御霊泉の清水は、癒しの神水として奥越前(大野市・勝山市)をはじめ、
県内外の参拝者らに広く親しまれている。
由 緒
『養老元年に泰澄大師が麻生津から白山登拝を思い立ち、大野に到着したとき、
南の方の林、清水湧き流れ出る所(篠座)に十日ばかり過ごされた。
白山登拝の後、再び篠座に還られたとき、虚空に声があって「我は大己貴命なり。
かかる林泉の勝地であるから常に心を楽しませて降遊する」とのお告げがあり、
泰澄大師は一つの祠を営み、影降の尊容を刻んで安置申し上げた…。』
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