昨日は調子がイマイチかな?と思いながらも、大津警察署へ。
拾得物で届いたたつやのipadを受け取りに行き、
折角大津まで来たのだから・・・
と山科のお好み焼き店『わい亭』へ行き、
帰って来たのは深夜でした。
運転中、熱っぽい感じがして、鼻水が止まりませんでした。
今日はお休みなので、おとなしく家で寝ています。
なので、ちょっぴり手抜きブログでお許しを〜。
以前にフェイスブックで投稿したものに加筆訂正を加えてのブログです。
まさかのランキングも今は一位になりました。
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1979年の春、大学近くの造園屋さんでアルバイトをすることになった。
親方一人、従業員一人、そして何にも出来ない僕と3人で現場の仕事だった。
アルバイトが始まって一週間も経たないうちに、親方からこう言われた。
「明日から現場が変わる。そこで仕事をしていることは絶対に口外してはならない」
何処か尋ねると、行けばわかるとだけ返事が来た。
翌日、軽トラで行った先は、見たこともないような、
ものすごく大きな屋敷で、100m置きに警備員が立っていた。
玄関口で守衛さんに「M造園です」というと、
大型バスが容易に入ることが出来る扉を開けてくれた。
中に入ってから表札を見たら『田中角栄』と書かれていた。
ここが有名な目白御殿なのだと初めて気がついた。
朝、仕事に行くと田中角栄氏本人がスーツ姿に下駄履きという出で立ちで、
庭の仕事に関してはすべて直接、親方に指示した。
芝張りをしていると番犬?のでっかいコリーが
何を勘違いしたのか、僕の後ろに乗って腰を振ったり、
上越からのバスで団体でやってきたおばちゃんに、
カメラのシャッターを押すお手伝いをしたり、
高台の池から下の池までは滝が流れていて、
その途中に日中国交回復記念の植樹された木があったり、
その辺りを散策したのは、
今になって思えば、懐かしい思い出だ。
それに現場関係の仕事だと朝10時と午後3時に15分ほど
お茶の時間があるのだが、
ここで食べるお菓子やおかきなどは別格に美味しかった。
他の現場だと和菓子がひとつとか、小袋のおかきが出れば、いい方だが、
田中角栄氏の現場は訳が違った。
出されるお菓子の種類も量も多いが、そのほとんどが新潟の銘菓だった。
毎日のように、上越○○ツアーとか新潟○○観光と言った大型バスが、
多い日は20台も来ていた。
新潟の人たちにとって、
田中角栄目白御殿は東京観光ツアーの要所となっていたのだろう。
アルバイトに行きはじめて10日ほど経った頃に大学のテストがあって、数日休んだ。
5日後に再びアルバイトへ行くと、朝一で出てきた田中角栄氏が僕を見て、
「数日見えなかったが風邪でも引いたか?」
と笑いながら僕を見たのだ。
「テ、テストでした」
「出来たか?ガハハ」
「いえ、出来ませんでした」
東京にいた6年間は、いろんな思い出がありますが、
この日のことは映画を見るかのように鮮明に思い出します。
コンビニで見つけて、買いました。
スーツに下駄履きの田中角栄氏の写真は、
思い出そのもののシーンそのものだったからです。
今になって思えば、色紙の一枚でも書いて貰えば良かったなぁ…
この一説には心を魅かれました。
情の厚かった田中角栄は、冠婚葬祭、特に葬儀を大切にした。
「祝い事には遅れてもいい。ただし葬儀には真っ先に駆けつけろ。
本当に人が悲しんでいる時に、寄り添ってやることが大事だ」
それが角栄の持論だった。
人心の機微を掌握した角栄らしい気遣いである。
角栄の私設秘書、早川茂三の父が死去したときのこと。
早坂が報告すると、角栄はまず鞄から白い封筒を取り出し
早川の前に置いた。
「100万円ある。とりあえずこれで葬儀をやれ。
あとで誰か届けさせる。お前は長男だったな」
「兄がいましたが小さいときに死にました」
「いいか、世の中と言うものはね、何をもって
二代目を一人前に見るかというと、それは葬式だ。
オヤジの葬式を倅がキチンと取りしきれるか。
それを見て判断する。自分勝手にやるなよ。」
そして角栄はこう続けた。
「今はまだ寒い。だから寺が火事になるくらい炭火を焚け。
しかしガス中毒になってもいけないから、要所要所は開けて、
換気にも気を配るように。」
「わかりました」
「それから、みんなにメシを出すときも、
ひっくり返るくらい食べさせてやれ。
座布団に座る順番、序列を間違えるな。
花はワンサカ届けてやる。葬式の女客はそれを持って帰るから、
包む古新聞を忘れるな・・・」
葬儀屋以上に細かな段取りをする角栄に早坂は政治家としての凄味を改めて感じ取った。
※別冊宝島『田中角栄という生き方』より抜粋しました。
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