いろんな出会いが待っていてくれるものです。
ありがたいな〜、ずっと旅をしていたいと思っています。
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小春日和のある日、小浜漁港から街中まで歩く機会がありました。
このような機会があれば、たつやは街中の繁華街や大通りではなく、
一本も二本も裏通りを選んでのんびり歩くことが多いかもしれません。

公園では小さな女の子2人とお父さんとおじいちゃんという
珍しい組み合わせの親子に出会いました。
太陽が温かく、外で遊んでいてもまったく寒くない日でした。
上の女の子は滑り台を一人で降りることが誇らしげで、
下の女の子は、ちょこちょこ走り回っていたけど、
まだまだ足元がおぼつかないといった感じの姉妹でした。


公園を後に、裏通りを歩くことにしました。
古い町並みがそのまま残っている地区で、
今までに車で何度か走った道ですが、
歩くのは初めてのことです。

あちこちに昭和の匂いが残っています。
というか平成の匂いがほとんどしない・・・
と言った表現の方が正しいかもしれません^^;

京都で見かけるような歩いて入るしかない路地や、
昭和レトロな食堂の看板や街並みは、
そのまま映画のロケに使えそうな雰囲気を漂わせています。

少し歩くと、緑色の浮き輪とやはり緑色のドアが目に留まりました。
以前に車で通った時も気になったお店で、どうやら喫茶店のようです。
小さな看板には『Syphon coffee SUMIYAKI』と書かれています。
そ〜っと中を覗いてみると、お客さんがひとりいました。

「こんにちは〜、コーヒー飲めますか?」
「はいはい、どうぞ〜」
折角、サイフォンで珈琲を入れてもらえるなら、
正面に座った方がいいと思い、カウンターに座りました。
どうやらそのお客さんとオーナーさんは、
たつやが外で写真を撮っていたことを話していたようです。
一体、何者が来たのだろうって(笑)

ボックス席に座ってテレビを見ていた人は、
お客さんではなく、オーナーのおかあさんということでした。
店を初めて40年以上経っていて、
オーナーのお母さんは九州で一人暮らしをしていたが、
7.8年前から小浜に移り住んだのだそうです。
こんな風に身の上話や世間話に花が咲くのも、旅先ならではです。

たつやが小学校に入る50年ほど前のことです。
薬局を経営していたちょび髭の親戚おじさんは、
いつも店先に置いてある大きなガラス製のサイフォンで珈琲を入れていました。
当時、たつやはそれが薬を作るための実験道具だとばかり思っていました。
その器具がサイフォンだったことは大人になってからわかりました。
今になって思えば、当時珈琲をサイフォンで入れていたおじさんは、
やっぱりこだわりの人だったのでしょうね。
あの薬局は薬の匂いより珈琲の匂いが漂っていたんだと思います。
ただ、あの頃のサイフォンって、もっと大がかりで大きなものだったように記憶しています。

そんなことを思い出しながら、
オーナーさんがサイフォンで珈琲を入れてくれるのを見ていました。
竹製のヘラで珈琲を掻き混ぜる様子や、
ポコポコとガラスの容器に珈琲が上がっていく様子を、
眺めていました。

たつやは家では、ほとんどペーパードリップで珈琲を入れるし、
たまにプレスやパーコレーターを使って珈琲を飲みます。
なので、こんな風にサイフォンで入れる様子を見て、
今、自分が頼んだ珈琲がどの行程を経ているかがわかるのが楽しいです。

かわいい昭和レトロなコーヒーカップをお湯で温めて、
それに入れたばかりのサイフォンコーヒーを注いでくれました。
湯気があがって、いい写真が撮れました。

昭和の喫茶店で飲むコーヒー。
とっても美味しく、懐かしい感じがしました。
小浜の小さな喫茶店、『ドン太郎』。
密やかに営業中です^^
ドン太郎
福井県小浜市小浜塩竈66
0770-53-2595
応援してくださってありがとうございます^^

記事:2447
先日(2019.5.28)ビルの火事で店が無くなってしまいました。賃貸の為、やりくりは大変だけど、もうちょっと頑張ろうといっていた矢先の出来事でした。
全員助かったのですが、もらい火の為、やる瀬無い気持ちでいっぱいです。
思い出の写真も一枚もなくなり、今あるのはドン太郎の無残な姿だけです。そんな時、今まで一度もネット検索したことがなかった、「ドン太郎」というワードを検索したらこの記事に出会うことができました。ここには私が大好きな元気なお店の姿が写っていました。涙が溢れています。嬉しくて嬉しくて。ありがとうを伝えたくて、いてもたってもいられずメッセージを送らせていただきました。
母やおばあちゃんや父に見せます!きっとみんな元気が出ると思います!ありがとうございます。
たつやさんにこのメッセージが届きますように
私も先日、ドン太郎さんが火事でお店が亡くなった話を聞いて、とても悲しい思いをしました。
あの日のことは鮮明に覚えています。
なので写真を見て、もうこの場所がないということが信じられません。
ですが、こうして何かのカタチで平澤さまやご家族の方に喜んでもらえたことは、ブログをやっていて本当に良かったと思います。
最近は時間が足りなくてブログをお休みしていますが、いつかは再開したいと考えています。
小浜へは月に2回は出かけています。
小浜の若狭塗箸を吉野家の通販部へ紹介しました。8月4日の箸まつりには吉野家の移動販売車も来てくださいます。
またお会い出来ましたらとてもうれしいです。