2007年05月09日

旅先で出会ったアーティスト

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滋賀県が好きな理由のひとつに歴史や文化だけでなく、
古い街並みがたくさん残されていて、
それがあまり違和感なく新しい街に溶け込んでいることがある。

たつやの好きな風景は最近になって明確になってきたのだが、
キーワードは昭和を五感で感じる、ということだったのだ。

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八日市の街を散策するのは二度目。
駅前の昔ながらの商店街を抜け、
感性のアンテナに任せて右に左に路地を歩く。

どうも昭和の匂いが強くなる方向へ導かれるようだ。
古い民家の裏手からお風呂を焚く煙が上がっていたり、
子どもたちがお寺の境内で遊んでいる風景は、
たつやの旅ゴコロを刺激してくれる。

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そのうち舗装されていない路地裏に面した古い民家の縁側に
不思議な光景を見つけた。

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たくさんの人形が所狭しと並んでいる。
それに床にはカラフルな絵が描かれた自然石が並んでいる。
塀垣越しに出来るだけ近づいてみた。
そのおうちの中からは声が聞こえてきて、
どうやら誰かが遊びに来てるような雰囲気だった。
声をかけてもいいものか、迷ったが
見ず知らずのたつやが尋ねたらやっぱり怪しいよな…
と考え、踵を返した。

数十m歩いてから、
でも今日会えなかったら、もう一生会えないだろうな・・・
という思いが浮かんできた。

旅先だしダメ元だ!とそのおうちに戻った。

こんにちわ〜 ごめんくださ〜い

中からハイという女の人の声と同時におじさんが顔を出した。

あの〜、ちょっと通りかかったら、すごい数の人形が見えて…
良かったら、ちょっと見せてもらってもいいですか?


あ、どうぞどうぞ入ってください。
うちのじいさんがずっと趣味で作ってたんですわ。
普段は一人暮らしですからいつでも遊びに来てください。


と言われても、ちょっと遠いしなぁ…

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おじいさんは、御歳93歳!
79歳まで現役で土建関係の仕事をし、
ボケ防止にと始めたのが石のアートやジャンクアート、
それに紙粘土の人形作りなのだそうだ。

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差し詰め近江のジャンクアーティスト翁といった感じだ。
家の奥にまで入れていただき、しばらく話を聞かせてもらった。
そして帰り際には、人形数体と石のアートを
記念にどうぞといただいたのだった。

家に連れて帰って、じっくり眺めて見ると、
実にアーティスティックで味わい深くかわいいハートたち(複数ハート)

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近江のアーティスト堤正三さん、ありがとうございました。
いつまでもお元気でご活躍くださいね。


旅は一期一会。
やっぱり旅の醍醐味は出会いです。
posted by たつたつ・たつや at 19:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先にて・国内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ、また来ました。
だってすごいんだもん。感動!
だってこれ、かわいいよ。

まさに「一期一会」。私にゃできません。
私ってばたつやさんの4分の1しか生きてないっぽいなぁ。
Posted by あずき at 2007年05月10日 01:41
このかわいさ分かってくれますよね♪
こんなお人形は、邪気のある人には絶対作ることは出来ません。

家には2000体ほどあるんだそうです。
他にも家中がアートなんです。
ちょうどGWで息子さん夫婦が帰っていらっしゃいました。
突然の怪しい?訪問者を温かく迎えてくださって、
本当に感謝しました。

一度街中に戻って、御礼に和菓子を届けたんですよ。

旅での出会いは不思議な縁だと思います。
Posted by たつや at 2007年05月10日 21:57
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