文字自体に妙にパワーがあって、
引き込まれるように左にウインカーを出した。
左に折れてからは、かなりの勾配の山道を
ぐねぐね曲がりながら上がっていく。
本当にこの道でいいのか心配になった頃に
また千合そばの看板が。
更に上がっていくと小さな集落がある。
その集落の一番奥の右手に
「千合そば・向山洞」という店があった。
2004年の初夏だった。

それから3年ぶりに、向山洞を訪ねた。
着いた時間が午後4時をまわっていたこともあって、
3月のこの時期には誰も人の気配を感じられない。
それにこの建物…。

コンクリートの壁がむき出しで、
屋根などは穴が開いて、怪しさ大爆裂!
夜には絶対に来たくない感じ



建物の前に立つと[営業中]の赤い文字が
山の麓にあった看板同様、目立っている。
う〜ん、壁に直接書いてある以上、
休みでも営業中なんだよな…などと考えていたら、
突然左手のドアが開いて店主のおじいさんが顔を出した。
「あの〜食べられます?」
「あ〜、しばらく待ってもらわなあかんけど。」
と言って、再び建物の中に消えた。
店の中は、薄暗い蛍光灯が二本あるだけ。
古びた壁にはたくさんの短冊が貼ってあり、
ここを訪れたお客さんの歌が書かれている。
待っている間に、おろし蕎麦を注文しようと思っていたら、
30分ほどして、おじいさんは
ちゃんとおろし蕎麦を持ってきてくれた。


う〜ん、心の声を聞けるんかな…?
蕎麦は、と言えばやや太めの黒っぽい腰のある麺で、
香りの高いごっつい麺。
打ちたてをいただけるのは何よりも贅沢な食べ方。
大根おろしは、畑で採れたばかりの優しい味で、
ダシは市販のものをベースにした感じながら、
とても美味しく思えた。
自然の中で育てた大根の旨さはここから。

そのあと、そばがきを作って食べさせていただきました(^o^)
サービス


八十を超えて尚、元気に蕎麦を打ち、
暦学の研究をパソコンで続けているここの店主に、
感動し、感激し、感謝した一日でした。

千合というのは、この辺りの地名
(平家の落ち武者の村とのこと)で、
山の寒暖の差の激しい場所では上質の蕎麦が採れ、
この地で採れる良質のそばのことを言うらしい。
数年前までは店主自らそばを育てていたようだが、
近年亥の被害が大きく大野産のそば粉を使っているそう。
場所、店、店主の怪しさ度は、超ド級だよん。
今のうちに行くことをお勧めしておきます。

千合そば・向山洞
ちごうそば・こうざんどう
福井県福井市千合町14-17
0776-97-2237
行く前に電話をしてお出かけくださいね〜
今年はたらの芽とおろしのハーモニーを意識しています。毎年裏山採りたらの芽うどんなんですが今年は 命名『たら天おろし蕎麦』だあー!
それにしても最近なんかたつやそばウィルスに感染されてますねぇー(^^ゞ
う〜ん、想像しただけでGOODですね。
揚げたての天麩羅を乗せていただく
おろしたっぷりのそば。
涎が出てきましたぁ。
たらの芽、こしあぶら、お待ちいたしております。
向山洞は、まさに洞窟探検みたい^^;でっせ〜
こういうところに入っていく
たつやさんの好奇心もスゴイ。
それにこのあとの微笑ましい学習机との
よくわからないほどの振り幅がスゴイ。
いつもながら恐れ入ります…。
お蕎麦のいい時期に福井に行きます。
でも、ここはご主人も怪しいです^^;;
店内はもっと怪しいです^^;;;
ななみちゃんデスクかわいいっしょ!?
たつやにしたら、ぜんぜん振り幅ないんですけど・・・。
男の感性も、女の感性も持ってるとは言われますが、
お○まではありません^^
ですが、探検隊になった気構えでどうぞ!
福井は年中そばは旨いですが、あえてお勧めするなら、
11月下旬〜年末までですね。
県内産の新そばが出回るのがその時期です。
そばがほんのり緑色になって、
そばの香りが高く、味も最高です。
その頃には大根もおいしくなるし・・・。
あっ、そうです!カニも解禁になるんですよね。
熱燗とカニとおろしそば&温泉なんていかが〜?
今日、ポートダイクに行ってきました。
http://gourmet-fukui.jugem.jp/?eid=249
このお店でたつやさんが撮った写真が見てみたくなりました(^^)機会があったら、是非。
でも縁がないのか、以前行ったときは、臨時休業で、
未だに入ったことはありません・・・。
季節のいいときにいくと更に気持ちいいでしょうね。
茜色に染まった空をバックに、
いい女が海を見ている・・・
かきあげた髪が風に揺れる・・・
あ〜、そんな写真撮りたいなぁ^^;