一緒に行こうということになり、言われるがままに付いて行った。
そういう誘いはよっぽどのことがない限り、断らないたつやなので、
どんな人に会えるのか楽しみだった。
連れて行ってもらった先は、
武生のタンス町で家具を扱う会社の社長さんのアトリエ?だった。
どうやらこの方は蓄音器のコレクターなのだ。
二階にはずらりとレコードと共に蓄音器が並んでいた。
実はたつやも一台だけ蓄音器を持っている。
それは20年ほど前に通っていた
武生のビーナスという古道具を扱っているお店で購入したものだ。
二階を見せていただいた時に、瞬時にそのお店の香りを思い出した。
ご主人に「あのぅ、もしかしてビーナスとか通われていましたか?」と聞くと、
案の定、ここにある蓄音器のほどんどはビーナスで買ったものだという答えが帰って来た。
ビーナスは旧武生市内の繊維工場か何かの跡地を利用して、
広い敷地にものすごい量の古道具が並んでいた。
宝探しの感覚で、何処に何があるかわからないので、
それが楽しくて時々出かけていた。
その頃物色していたのは駄菓子屋グッズや柱時計などで、
高いモノは買えないので、数千円で帰るものだった。
ところが今思えば不思議な感じもするが、
蓄音器を見てるうちに何故かとても欲しくなってしまった。
結婚10周年記念とか言って、
スイート10ダイアモンドを買う代わりに蓄音器を買った。
買ってしばらくは古いレコードから流れる古いジャズやクラシックなどを聴いていて、
特にテネシーワルツがお気に入りだった。
当時ビーナスに出入りしていたのは、
たつやよりも20も30も上の人ばかりで、
そういう人に混じって、アンティークの世界を少しずつ教えてもらっていた。
ところが、ビーナスのご主人が亡くなり、
ビーナス自体もなくなってしまい、
たつやの古道具の熱もそれと同時にしぼんでいったのだった。
それにしても見事なコレクションだ。
あの頃、ビーナスの親父さんが、壊れた蓄音器を修理していた姿を思い出す。
まさにビーナスにあった蓄音器コレクションがそのまま此処にあるような感じだった。
竹針をセットして音を聞かせて貰った。
その音はまさにビーナスで聞いたあの音と同じだった。
また一位を目指して頑張りま〜す♪
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音楽にとって一番大切なのは何なのか、ということを考えさせてくれるコレクションです。
たつやさんは、もうお分かりですよね?
以前、金沢の蓄音機博物館を訪れた時は、機材を詰め込みすぎなのか、あまり感動はありませんでした。
今、自宅では真空管アンプとプロ用アンプ、小型スピーカーで悪戦苦闘しています。
音楽を楽しむより、音質を追っているようで、心が休まりません。
いっそ、アンティークな音に浸った方が気が休まるかもしれませんね。
何が大切なんだろ?う〜ん、わかんないけど音楽を愛する心なのかな〜?
真空管アンプとプロ用アンプですか^^
さすがですね〜。
何でもそうかもしれませんが、昭和の製品は良かったですよね。
壊れても修理できたし、何より職人さんの魂が込められていたように思えます。
音質はある程度追い求めて、後はその音を楽しむ心の余裕が大事なのかもしれませんね。