2013年02月27日

想い出のミシンその後

お客様から亡くなったお母さんが使っていたミシンを預かったのは、
もう3年前の2010年の1月のことでした。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/139439807.html

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この形見の古い足踏みミシンを処分するには忍びないので、
カタチを変えてドレッサーに作り直して欲しいというリクエストでした。
神様みたいなお客様は、デザイン・価格・納期に関しては一切たつやにお任せ!
ということで、預かったのです。

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そして2011年の2月にミシンに付いていた弾み車を利用した
オリジナル傘立てを作って納品しました。
デザインが瞬時にして頭に描かれることもあるのですが、
このミシンに関しては、なかなかアイディアが沸いてきませんでした。
ようやく浮かんだのが、この傘立てだったのです。

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http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/185915366.html

それからまた2年の月日が流れ、
昨年12月に岐阜県の木工作家さんのアトリエを訪れた際に、
雰囲気のある一枚板をわけてもらったことから、
ようやくミシンからドレッサーへの改造アイディアがまとまりました。

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まずはミシンを完全にばらすところから始め、
どの部分が使えるのかを考えることにしました。
味のある引き出し部分は全部使えそうです。
天板に使う一枚板以外の部品は
出来れば元のミシンの材料を使いたいと思いました。
使えるものはなるべく使うというのが、
このミシンの供養にもなると思ったからです。

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結局、ミシンの台で使われていた板を製材して、
鏡の枠に利用することにしました。
板自体は真ん中は張り合わせた板を使用していて、
回りだけが無垢の木を薄く貼ってあるものでした。
材料が豊富にない時代に、当時の人が知恵を出し合って、
作ったのでしょう。

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冬の工房はこんな温度です。
0℃
ダルマストーブに火を入れないと寒くて凍えてしまいそうです。

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お客さんのお母さんは毎日のようにミシンを踏んでいたそうです。
カタカタカタカタと小気味良い音を立てて動くミシンは、
たつやの家でも同じだったので、よく覚えています。

ミシンとしては寿命を終えたのでしょうが、
ドレッサーとして新しい命が生まれたのかもしれません。


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たづ子さんのミシンが京子さんのドレッサーに変身しました。
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こうしたお手伝いが出来たことは本当に幸せなことです。
お客様には足掛け3年の月日を待っていただいたことになりましたが、
出来あがったドレッサーを見に来てくださったときに、
「母の死を風化させるのに、この時間が必要だったからちょうど良かった」
と感慨深げにお話をしてくれました。

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しばらく木工から遠ざかっていましたが、
またボチボチ再開したいと思っています。
そういえば会社で使う台車なんかも父に頼まれて作っていたなぁ・・・。




おかげ様でブログランキングが8位だったのがたった一日で1位になりました。
ありがとうございました。
父もきっと喜んでいると思います。
毎日続けることはちょっと無理かもしれませんが、
出来るだけ書いていけたら幸せです。


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ラベル:リフォーム 木工
posted by たつたつ・たつや at 23:36| Comment(2) | TrackBack(0) | モノ作り・家具他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ドレッサー、とても素敵です(^^)
Posted by ゆかり at 2013年02月28日 19:44
ゆかりさん、コメントありがとうございます。
結構お気に入りのリフォームでした^^
Posted by たつや at 2013年03月04日 21:27
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