信洋舎製紙所は、福井県越前市の今立定友集落の山際にあった。
ここが製紙工場だとは、案内されなければ誰も気がつかないだろう。
古い木造2階建ての工場は、
うっかりすると廃工場とも間違われてしまいそうな佇まいだ。
門?から中を覗きこむと遠慮がちながらも、
存在感のある『信洋舎』という看板が見えた。
前もって信洋舎の代表である西野正洋さんに
この工場を案内してもらっていたので、
この門?をくぐることが出来たが、
そうでなければ中に入っていく勇気がわかない風情だ。
工場の中には、西野さんがひとりで作業をしていた。
彼はこの信洋舎の代表でもあり、たった一人の社員でもあり
たった一人の職人でもあり、たった一人のプロデューサーだ。
広い工場の中は、3月というものの冷え切っていて、
長靴や厚手のジャケットを着込んでいないと我慢出来ない寒さだった。
そんな厳しい寒さの中での水を使う仕事は尚更、過酷な作業だ。
こんな環境の中で、西野さんが開発したフォト和紙が作られる。
最近デジタルの一眼レフカメラが普及し、
自分で撮った写真を自前のプリンターで印刷することは、
誰もが簡単に楽しめる時代になった。
そういう人たちをターゲットとしてインクジェットプリンター対応の
手すき和紙のハガキを商品化したのがフォト和紙だ。
もちろん画質や色の鮮やかさだけを求めるのであれば、
印画紙出力が一番いい方法だが、そういう写真に飽きてしまった人や、
クリエイティブな人たちの間でフォト和紙は密かに支持されつつある。
これは完全なデジタルと完全なアナログの合体から生まれる
新しい写真の世界の表現方法を作り出すのではないかと思う。
たつやも自分が撮った写真がどのような表現になるのか?
どんな画像がフォト和紙写真に合うのか?
近いうちに西野さんと一緒に実験してみたいと思っている。
それにしても信洋舎の工場は一貫して昭和の世界です。
どこをどう切りとっても、まるっきり昭和なのですが、
こういう環境だからこそ、味わい深い手すき和紙が生まれるのだと思いました。
信洋舎さんへはまた来週行く予定です。
その時にもブログで紹介できればと考えています。
信洋舎製紙所
福井県越前市定友町2−13
0778-42-0021
http://washiden.ocnk.net/
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