一際目立つ建物がある。
たくさんの『ごまどうふ』の幟が立っている。
ここが永平寺の名物でもあるごま豆腐を作っている老舗『團助』だ。
創業は明治21年というから、120年以上続いている。
たつやが最初、気になったのは、
軒下高くに吊り下げられた大根の風景だった。
駐車場に車を停めて、その大根の写真を撮りたかった。
冷たい細かい雨が絶え間なく降り続いていてる寒い日だった。
向こう側に見える永平寺の山には、雲が低く垂れこめていて、
冬の北陸の景色そのものだ。
う〜、寒い!
とつぶやきながら、首をすくめて、
小走りで團助の店の中に走りこんだ。
正面には白い大きな暖簾が下げられ、
真ん中に大きく『團』の一文字が染められている。
その横にちょっと控えめに
「大本山永平寺御用達」と書かれていた。
店内は明るく木を生かした作りになっていて、
様々なごまどうふが並べられている。
大きなテレビでは、團輔のプロモーションビデオが流れていた。
ごまどうふを作る3つの心構えが紹介されていた。
喜心・・・他人の利益を喜悦する心であり、まずは自らが喜び、
食する人の笑顔を想い調理する心。
老心・・・父母が切々と子を思うように、慈しみ育てる心であり、
相手の立場に立って、調理・工夫する心
大心・・・大山や大海のように広く、平等で大きな心であり、
初心を忘れず向上心をもって料理に取り組む心
ここ直営店でしか購入できないプレミアムごまどうふがある。
この生ごまどうふは、丹念に練り上げた胡麻どうふを冷やして成型するだけで、
パック詰め後の再加熱は一切していないというものだ。
いろんな贈答用のパックが並んでいる中から、
たつやは自家消費用に、白ごまどうふと黒ごまどうふと味噌のセットを購入した。
家に帰ってからいただきましたが、
口の中でじわ〜っと広がる濃厚な胡麻が本当に美味しいです。
それに付いている味噌が美味しい!
ごまどうふとの相性はもちろんですが、
コンニャクや普通の焼き豆腐などにもすごく合いそうです。
福井には美味しい食べ物がたくさんありますが、
このごまどうふも福井を代表する味として、
どんどん広がっていって欲しいと思います。
株式会社團助
福井県永平寺町荒谷24-8
0776-63-3020
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ラベル:永平寺町