小浜へ行く機会が最近増えたのだが、
海岸線の道を選んで走っていたら、
ちょっと変わったお店を発見した。
こういう旅先で面白そうな店があると、
時間の許す限り、ついつい覗いてしまう。
入り口にはガラスの作品と沖縄のシーサーの焼きもの。
「こんにちは、ちょっと見せてくださいね」
中から「は〜い、ごゆっくり」という女性の声が戻ってきた。
店内に入ると、すごい数のガラス作品が並んでいる。
色鮮やかなガラスのコップやフラワーベースなどが所狭しと並んでいた。
よく見ると小さな携帯ストラップもあれば、
時計やランプなどのガラス作品も並んでいる。
それに作品に文字が入っているものも展示されている。
どれも女性らしい感性が滲む作品たちで、価格もリーズナブル。
これが世界にひとつだけのガラスならば安いと思った。
どうやらお店の奥が工房になっているようで、
ちょっと覗いたら、店主の竹田恵子さんが出てこられた。
「いらっしゃいませ。良かったら見学してくださいね」
たつやの心を読んだかのように声をかけてくれた。
大きな炉が工房のど真ん中に設置されている。
ガラスの作品を作るには大きく分けて2つあり、
吹きガラスという手法で作るものと、
電気炉を使って作るもの。
そこにあった大きな炉は吹きガラス用の窯だった。
吹きガラス作品を作るためには窯の温度を1400℃まで、
上げてガラスを溶かさなければならない。
たつやの石窯はどんなに温度を上げようと思っても、
450℃くらいまでしか上がらないのだから、
1400℃という温度は想像もつかない。
最初にこの窯を組み上げた時には、温度が上がらず、
全部ばらして組み直したそうだ。
それでも1400℃までは達せず、三度組み直して、
やっと完成したとのことだった。
夏の工房は60℃の温度計を振り切るらしい。
炉の前では、髪の毛やまつ毛がチリチリと燃えることもしばしば。
ものすごい肉体労働で激務のはずなのに、
竹田さんはニコニコ笑いながら楽しそうに語ってくれた。
ガラス工房は以前にも何度か見学をしたことがあったし、
ガラス作品作りにも興味を持っているので、
ついつい何でも話を聞きたくなってしまう。
そんなたつやに、丁寧に答えてくれる竹田さん。
作家さんというと、ちょっと近寄りがたいイメージ?なのだが、
竹田さんは、とても気さくで純粋な方だ。
ガラスが好きで好きで仕方がないというのが伝わって来る。
もともとは小浜市役所に勤務していたという。
そこを退職し自分探しの旅に出て
石垣島でシーサーを作っている会社に入社。
そこで出会った沖縄ガラスに魅せられて、
ガラス作家になることを決意し、
2008年、ふるさと小浜に帰って
この『ガラス工房KEiS庵』を開いたのだそうだ。
小浜に出かけた際には、ちょっと足を延ばして、
竹田恵子さんのお店&工房へ立ち寄ってみてはいかが?
たまたま明日、明後日に小浜で
この『ガラス工房KEiS庵』の竹田恵子さんの作品展が
開催されるということだったので、
ご案内だけさせてもらいますね。
ガラス作家竹田恵子さんの
『ガラスと心の灯(ともしび)展』
2011年12月2日.3日.4日午前9時〜午後5時
場所:福井新聞小浜支社(小浜市後瀬町7−7)
ガラス工房KEiS庵
福井県小浜市福谷9-8-2
TEL 090-2372-1431
営業時間:午前9時〜午後6時
定休日:不定休
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