2011年10月09日

蕎麦畑と遺句集

この季節になると、福井のあちこちで蕎麦畑が見られます。
白い可憐な花と美しい緑の蕎麦畑が広がっている
田んぼの道沿いを走っていると、秋を感じます。

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先日とあるお客様から、俳句仲間の遺句集を作りたい
というご相談を受けました。
何度か打ち合わせをして、校正を何度か行い、
上製本のハードカバー、ハードケース付きの装丁に決めました。
A5サイズ200頁で、300冊作ることになりました。

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俳句や短歌を楽しんでいる方は結構多いようですが、
やはり年齢は高めのようです。
たつやに相談をしてくださった方は、15歳から俳句を始め現在84歳。
作った俳句の数さえわからないくらいだそうです。
今でも俳句仲間の集まりには必ず顔を出しています。

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残念なことに、昨年その俳句仲間のお一人がお亡くなりになりました。
その方は生前からいずれは句集を出したいと思っていたそうです。
しかしながらその夢は叶わず、この世を去りました。
でもその意志を継いで、遺族や俳句仲間が協力して、
一冊の遺句集を作ることになったのです。

DSC_2338.jpg

今回はいろんなご縁がつながって、
当社、合資会社藤田印刷所でその遺句集を制作しました。
末廣清隆遺句集『肩たたかれて』です。

いろんな印刷物を日々作ってますが、
こういうお仕事は、特に人様に喜んでいただけるものだと思っています。
出来ることなら、生前に句集を出して本人が紐解く・・・
というのが良かったのだと思いますが、
故人の俳句を、血縁関係や友人や俳句仲間に今、見てもらえることは、
故人にとっても、遺族にとっても、
きっとうれしいことなのだろうと思います。
この度は、こんなご縁をいただけたことに、大変感謝しています。

DSC_2347.jpg

納品の日は青空が広がる秋の爽やかな日でした。
蕎麦畑の横に車を停めて、出来たばかりの本をモデルに撮影しました。
ぱらぱらとめくると、新そばのことが書いてある句がありました。

DSC_2339.jpg

後一月半も経てば福井の新蕎麦が食べられるようになります。



創業明治36年(1903年)創業
合資会社藤田印刷所
福井県鯖江市有定町1-1-29
0778-51-2805
junchan.p@wt.ttn.ne.jp





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ラベル:藤田印刷所
posted by たつたつ・たつや at 22:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 印刷関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです♪
私も「句集」を出すのが夢です(^-^*)
その時はぜひよろしくお願いします。
Posted by kumiko at 2011年10月21日 16:11
kumikoさん、ご無沙汰しています。
また年末にちょっとお願いしたいと思っています。

さて句集、是非是非!
うおとめのかけ紙の俳句と絵と書・・・
もうすご過ぎます。

今は、ナナ・イロみっちゃんのおじいちゃんの句集を作ってます。

マフラーを巻けば傘寿の伊達男

という句から『傘寿の伊達男』という句集です。
いや〜、面白いじいちゃんです。
Posted by たつや at 2011年10月21日 23:08
久しぶりに拝見しました。
亡父の遺句集制作をありがとうございます。
Posted by 末廣 隆夫 at 2016年05月13日 16:53
末廣さん、あれからももう5年の月日が経つのですね。
お父様の生きた証しとのお手伝いが出来たこと、今更ながらありがたいことだと思っています。

末廣さんもどうぞお大事になさってくださいませ。
Posted by たつや at 2016年05月14日 00:34
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