それは坂の下と坂の上では、
明らかに風景がまったく違って見えることにあるのではないだろうか。
ほんの少し坂道を上がるだけで、眼下に見える景色は一変する。
知らない町を歩いていて、
坂道をほんの数分歩いただけで、
その町全体を見渡すことが出来ると、
なんだか得した気分にさえなる。
平坦な場所で見える景色は自分の目の高さだけなのに、
高いところに上がれば、景色は一気に広がる。
そういった意味で優越感を得るのかもしれない。
さて先日のブログに福井市水道記念館のことを書いたが、
あの最初の写真を撮ったのは、
足羽山に登っていく石の階段『百坂』からだ。
坂の途中にある空き地には基礎で使ったであろう笏谷石(しゃくだにいし)
が積まれていました。
石段を上がっていくと、
上の方から植木やさんが、真っ赤な布袋と、
緑の袋を抱えながら、降りてきた。
どうやら坂の途中にある民家の庭の剪定をしているようだ。
そしてその赤い袋を下まで落としたい様子。
たつやは右の方に避けて、
「どうぞ〜、落としてもらっていいですよ」
と声をかけた。
こんな何でもない日常の風景なのに、
狭い石段の坂の途中で出会ったから、
何だかちょっとドラマっぽくて面白いと思った。
それにその真っ赤の袋が
どちらかといえばモノクロームの世界の石段の景色を
華やかなユーモラスな世界に変えてくれたように思えた。
この百坂を上がると眼下に福井市の東側が一望できる。
もう少し北側から上がる坂が愛宕坂。
そこと百坂を繋ぐ坂を横坂という。
もう少し山の方に上がれば足羽神社へと通じる。
※笏谷石(しゃくだにいし)とは・・・
福井市足羽山付近で採取される火山れき凝灰岩です。
その色味から、「越前青石」とも言われ、
三国湊から北前船に積まれて遠くは蝦夷地まで運ばれました。
きめ細やかでやや青みを帯びた色合いの良さに加え、
軟らかく細工がしやすいので、墓石や石仏の材料として用いられたり、
また敷石や塀などにも広く利用されました。
映画『HESOMORI』で幕末からやってきた福井藩士が、
この現代の足羽神社を訪れて、こうつぶやいた。
「ここだけはわしらの時代とあまり変わっていない・・・」
この映画、たつや的には大当たりのメチャメチャ面白い作品でした。
越前市の今立が舞台となり、
全編ロケを今立や福井市内の一部で行ったということで、
福井県民のたつやとしては、是非応援したいと思いました。
それにしてもこんなすごい映画なのに、
今立地区ではそれなりに盛り上がって、いろんな動きがあるのに、
武生地区ではまったく盛り上がりを感じません。
(同じ越前市なのにね)
なんだかメチャメチャもったいないと思うのですよね。
HESOMORIは10月6日(それ以降はわかりません)までは、
鯖江アレックスシネマにて上映されています。
福井県の人は特に観るといいと思いますよ〜
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ラベル:福井市