その坂の下にある『麩市』さんというお店のコンニャクや味噌が好きで、
時折買い物に行きます。
麩市さんの反対側にちょっと雰囲気のある古い西洋建築があります。
大正13年に建てられた「旧足羽揚水ポンプ場」でした。
そして今は福井市水道記念館として一般公開されています。
福井市の水道は、木田地区の井戸からくみ揚げた地下水を
一本木浄水場(福井市春日3丁目)できれいにし、
ポンプで足羽山にある配水池へ揚げ、市内各地に水を配ることから始まりました。
そのため、この建物は足羽山の麓に位置しています。
たつやは明治・大正・昭和初期に作られた西洋建築に惹かれるのですが、
この福井市水道記念館も初めて見たときから、
その容姿に惚れてしまいました。
何度か訪れているのに、まともに写真に撮ったことは今回が初めてでした。
「足羽揚水ポンプ場」は第二次世界大戦や福井の震災も乗り越えて、
平成3年まで現役として約70年間活躍していました。
なので、このポンプ場のおかげで
数え切れない福井の人たちの命を救ったのだと思います。
それに木田の地下水というのは相当な量が出ていたということも驚きでした。
老築のため取り壊しの話が何度も出ましたが、市民の強い保存要望を受け
平成8年から保存工事に取りかかり平成16年4月に
「福井市水道記念館」として衣替えしました。
また、今年の1月26日 には、文部科学省文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、
「登録有形文化財」として登録されました。
建物の中には補強のため鉄骨が組まれていますが、
ずっと現役で働いてくれたポンプなどが並んでいます。
建築当初は4台のドイツ製ポンプで高低差約40mの足羽山配水池に水を揚げました。
ポンプ動力はジーメンス社の三相誘導電動機(65馬力)が使われました。
ドイツ製のポンプは、たつやの会社にあるやはりドイツの活版印刷機を彷彿させます。
黒い塗装は、たつやが大好きだった蒸気機関車を思い出します。
なのでかどうかはわかりませんが、ここへ初めて足を踏み入れたのに、
ちょっと懐かしい感じがしました。
その後、1964(昭和39)年頃に1台追加されました。
このポンプは日本製(荏原製作所)で、
電動機は東芝製三相誘導電動機(150kW)でした。
たつやの母方の祖父は東芝の大型モーター開発に携わっていたので、
この電動機を見たときは感慨深かったです。
人間にとって命の源でもある水。
今では各家庭で水道の蛇口をひねれば、当たり前のように出てくる水ですが、
長い歴史の上で、たくさんの先人たちの血の滲むような努力の積み重ねで、
今があるように感じました。
水、そのものにも、そして先人たちへの感謝の気持ちを忘れてはいけないと
強く感じた福井市水道記念館でした。
福井市水道記念館
福井県福井市足羽1丁目7番35号
0776-35-6751
開館時間 :午前9時〜午後4時30分
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
年末年始(12月29日から1月3日)
入館料:無料
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