「お願いがあるんですが」と遠慮がちな声で電話をもらった。
「たつやさんのところの石窯で福島から来てる小中学生19人を招待して、
皆で石窯ピザとかを食べたいんですが・・・。」
そんなことならおやすい御用!と引き受けることにしました。
こんな風に石窯が使われるなら、とてもうれしいです。
作った当初は想像も出来ない使われ方です。
日頃、自分たちが楽しんでいたことが、
結果的に被災した地域の子どもたちのためになるなら
石窯自体もうれしいのではないかと思うのです。
ちょうどお盆明けの8月17日の金曜日に、
子どもたちは鯖江市にあるIT会社「ウオンツ」さんでの勉強会に参加し、
その日の夕食を石窯ピザとオープンサンドイッチで食べてもらうことにしました。
午後5時半に子どもたちが来るということで、
朝10時に石窯に火を入れます。
後は1時間毎に薪を追加して、窯の温度を上げていきます。
ピザ生地はたつやの石窯パーティでは毎回お世話になっている
越前市と鯖江市にあるパン屋さん「ロフティ」の谷口守シェフにお願いします。
彼が作るピザ生地は長時間発酵のフランスパン生地を使うので、
焼きたてを一度食べると、他でピザを食べられなくなるほどの美味しさです。
福島から来た小中学生にも是非、食べて欲しい一品です。
彼らは食べ盛りであろうという想定の元、
19人に30枚近いピザと30人前のオープンサンドを用意しました。
窯の温度が400℃近くまで上がると薪をかき出し、
少しだけおき火を残し、鉄板を2枚重ねにしてピザを焼きます。
最初は温度がかなり高いので、1枚では下の部分が焦げてしまうからです。
たつやはずっと焼きを担当していたのですが、
今回もしっかり右腕の上の部分を2箇所やけどしてしまいました
長袖を着ていればいいのですが、夏場の石窯の前は地獄です。
毎回、やけどをしているので、いい加減学習しないといけないのですが^^;
差し入れでいただいたスイカやケーキ、アイスクリームなども、
次から次へと出てくる食べ物も、ちゃんと彼らの胃袋に消えていくのでした。
お手伝いをお願いした有志の大人たちも、
一緒になって楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
帰り際に子どもたちから、丁寧なお礼の言葉をもらい、
こちらの方も感激してしまいました。
あ〜、石窯を持ってて良かったなぁ^^
この夏、福井で過ごした思い出と共に今日、彼らは福島へと帰りました。
また是非遊びに来て欲しいと思います。
外で遊べること、外で過ごすことが当たり前だと思っている私たちにとって、
それさえも貴重で有難いことだということを教えてもらいました。
福井新聞オンラインニュースより
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/29525.html
福島の中学ハンドボール部員ら来県 福井市の有志が受け入れ
(2011年7月25日午前8時26分)
福井県福井市内の有志が企画した、東日本大震災で被災した小中学生を
夏休み期間中に受け入れる学童疎開「夢プロジェクト」で、
県内に1カ月間滞在する福島県の児童生徒19人が24日、福井市に到着した。
子どもたちは「放射能の影響であまり外出できなかった分、
福井でたくさん楽しい思い出をつくりたい」と、期待に胸を膨らませた。
訪れたのは福島市清水中ハンドボール部の生徒13人と同市清水、野田両小の児童6人。
保護者の齋藤宏恵さん(44)=福島市=が6月末に「夢プロジェクト」を知り、
発案者の乙坂晃寿さん(48)=福井市=に連絡を取ったことがきっかけ。
「放射能で校庭が汚染され十分に練習できない子どもたちに、
思いっきりハンドボールをさせたい」(齋藤さん)との思いから疎開を希望した。
乙坂さんは口コミで広がったボランティア約20人の協力を得て、受け入れ準備を進めてきた。
福井市内の飲食店で開かれた歓迎会で、子どもたちはそれぞれ自己紹介。
最初は少し緊張した様子だったが、ボランティアから歌の生演奏がプレゼントされると
徐々に笑顔が増えていった。
清水中1年の菅野聖人君(13)は「見ず知らずの僕たちを受け入れてくれて本当にうれしい。
恐竜博物館が楽しみ」と笑顔、2年の佐藤蘭丸君(13)は
「とにかく思いっきりハンドボールがしたい」と意気込んでいた。
子どもたちは公共や民間の宿泊施設に泊まりながら8月23日まで滞在。
福井市内中学校のハンドボール部と合同練習するほか、県立恐竜博物館を訪れたり、
曹洞宗大本山永平寺で座禅修行するなど、多彩なプログラムを体験する。
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mixiでは、yoh∽yoh~で(´・_・`)お世話になっております。
何か、お手伝い出来る事も有れば…と、
メールしてみました。
宜しくお願いします。
小浜に出張されていなければ是非子供たちと一緒に
楽しんでいただければと思っていました。
子どもたちには、鯖江を大好きになってもらえたのではないかと思っています。
いつも自分が楽しくて遊んでいることが、
こうして被災した子どもたちのためになったこと自体を
とてもうれしく、またとっても感謝しています。
この楽しかった福井での夏休みのエネルギーを福島へ持って帰って、
これからも頑張って欲しいと思っています。
私は3年前にお世話になった福島のものです!
あの福井での貴重な体験は一生私達の心に残る思い出です! 今頃になってですが、感謝しきれないたくさんの思い出を作って下さった皆さまに感謝の文を贈ります!
本当にありがとうございました!
私は3年前にお世話になった福島のものです!
あの福井での貴重な体験は一生私達の心に残る思い出です! 今頃になってですが、感謝しきれないたくさんの思い出を作って下さった皆さまに感謝の文を贈ります!
本当にありがとうございました!
こんな風に過去のブログにコメントいただけること自体がとても珍しくうれしいことなのですが、まさか3年経って、お礼のメッセージをいただけるとは、感激しました。
あれから3年半が経ちますが、未だ復興とは言えない状況だと思います。
私たちも何か出来るはずだと思って、これからも出来ることをしていきたいと願っています。
また是非、遊びにいらしてくださいませ。
きっとたくさんの人が歓迎してくれると思いますよ。