本当にありがとうございます。
毎日、こんな状況の中でブログを書いていていいのか!?
と自問自答する日が続いています。
ですが、たつやの存在意義の中に
このブログは大きな割合を占めていて、
やめてしまうことよりも、続けていくことの方がいいと判断しました。
今まで同様、お気楽ブログに戻っていくと思いますが、
今後ともどうぞよろしくお願いします。
越前町にある歴史あるお寺さんが、
古い版木を当社に持ち込まれ、
印刷を頼んでいかれました。
硬い木の手彫りの版木です。
いったいいつ頃のものかはわかりませんが、
相当古いことだけは間違いありません。
当社に60年間勤めている職人に聞いたところ、
昭和よりもずっと古い時代のものかもしれないと言っていました。
とりあえず水洗いをして、タワシでこすってみました。
これを版として活版印刷機にかけて印刷をするのです。
印刷する際にかなりの圧がかかるので、版木が大丈夫か心配しましたが、
何の問題もなく印刷することが出来ました。
ただ、文字によっては磨り減っている箇所にありました。
もうひとつは新しい(と言っても20年以上前)版も持ち込まれました。
こちらは亜鉛版といわれるモノで、
メタルベースという活版印刷の土台となるものに
両面テープで貼り付けて版にします。
普段はミシンやナンバーを入れる機械として使っているのですが、
久しぶりにインクを練って、実際に印刷をしました。
和紙に印刷するのですが、
活版印刷ならではの、風合いがあります。
凸版なので、押しがかかって和紙の表面が少し凹んでいます。
ベタ(例えば真っ黒な部分が大きい場所)を印刷するには、
インクの量や押しの具合など職人の技が必要です。
きれいに塗りつぶすにはインキを厚めに盛るのですが、
それだと乾かなかたったりして、汚れの原因にもなります。
しかしながら、活版印刷ならではのベタの印刷具合がいいと、
都会のデザイナーやクリエーターたちが活版を見直しています。
古くて効率が悪くて、デジタルとは正反対にある活版印刷ですが、
できるだけ当社としても活用していければと思います。
今日、米寿のお祝いをされるという方が、
そのお祝いをするのをやめて、
義援金として110万円を鯖江市に持ってこられたそうです。
3月13日から始まった鯖江市で一括して送る義援金は、
今日3月18日現在で5.865.527円となりました。
不謹慎と思われたら申し訳ないのですが、
たつやの叔父の家が今現在空いています。
多少古いですが住むには十分な広さだと思います。
ただこちらに来ただけで、仕事がなくては大変だと思います。
たまたま当社ではオフセット印刷機オペレーターを募集しているので、
被災地の方で疎開を希望している印刷経験者がいらっしゃれば
ご家族で来ていただいても受け入れが可能だと思います。
これから具体的に動いていこうと思っています。
〜創業明治36年〜 合資会社 藤田印刷所
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ラベル:藤田印刷所
住み込みで働きたいと思われている方、きっといると思います。
>普段はミシンやナンバーを入れる機械として使っているのですが、
>久しぶりにインクを練って、実際に印刷をしました。
イヤー インクって 練って使うことを
久しぶりで思い出しました。
子供のころ 学校の ガリ版印刷の時
缶に入っている インクを 平らな 板に乗せ
練って やわらかくして使っていました。
鉄筆で 油紙のような紙に がりがりと書いた
学校新聞 学校便り が思い出されます。
今回の災害で アナログが見直されています。
元の時代に戻ることは出来ませんが
アナログを残す 事も必要なのかもしれません。
「頑張ろう アナログもある 藤田印刷 」
それこそカスレやムラがいいというお客さんのみ対応可だったりして^^;
東北地方の印刷やさんは本当に深刻な被害にあわれていますね。
一日も早い復興を祈っています。
小学校の先生はどうしてあんなにきれいに
鉄筆で書けたのかが今でも不思議に思います。
わらばんし・・・なんていう言葉や
馬糞紙という単語も聞くことがなくなりました。
デジタル最先端も大切ですが、
人の手の温かさを感じるアナログの必要性も感じます。