2006年06月02日

恐るべしさぬきうどん・3

もっと回りたいけど、胃袋がついていかないので、
腹ごなしに、こんぴらさんでも行きますか。

宮武4.jpg

ちょっと石段があるけど、四国まできたんだからと車を走らす。
琴平町に着いて駐車場に車を止めたら、竹のつえを貸してくれる。
初めは両側にずっとお土産もの屋が並び、
5・6段上がっては平らになって・・・というのが繰り返しなのだが、
店が無くなるころから、何十段も石段が続く。
最初、あそこのうどんやはあーだ、こーだ言いながら
登っていたのだけど、だんだん無口になる。
結局お社のある785段の石段を登った。
まだ上にも奥社があり、そこまでは1368段。
若いYに、「どうする?上まで行く?」と尋ねたら、
「もう充分です」と答えてくれた。

内心ホッとする。

降りる途中の建物が博物館になっていて、
重要文化財に指定されている円山応挙の虎の絵のふすまなどが展示されていた。
ふもとにおりると琴平温泉があり、
その中でお風呂だけでも入れるというホテル万よしで疲れを癒し、
琴平町をあとにした。

猪熊弦一郎・・・
なんか聞いたことのある名前だなぁ、誰だっけか?
確か、漫画の柔ちゃんのじいちゃんの名前がそれに似てたなぁ等
とつぶやく無知なうどん食い隊のふたり。
麺類に関しちゃ、ちょっとは語れるが、芸術には・・・
丸亀駅前に一際美しい建物がある。

それが丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、全国初の、駅前都市型美術館である。
建物から、その広場にある3つの巨大モニュメント、
壁画から展示室に至るまで、氏のプロデュース。
今まで、かなりの数の美術館を見たが、これほどまでに美しく、
機能的なところは初めてだ。
1階から3階までの展示室は天井が高く、
広々としていて、開放感あふれる空間。
しかも、氏の作品、大作ばかりがズラリと並んでいる。
代表作の「顔」シリーズや今回の展覧会「カンバスに遊ぶ」が展示され、
キャンバスだけでなく、新聞紙の上に描いたものや、
筆の代わりに指や手のひらをつかった作品がある。
とても、やさしく、楽しく、ユニークな絵画だった。

猪熊弦一郎現代美術館トイレ1.jpg

トイレまでおしゃれ〜!

※丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は丸亀駅の正面にあり、
開館時間は午前10時から午後6時。
電話番号は0877−24−7755。

ゲージツにはあまり縁のない僕たち「うどん食い隊」でさえ、
感動した美術館、行ってみて!

こんぴらさんに、温泉、美術館と、
本来の目的とは違う時間(ただ、うどんが消化するのを待ってた?)
を過ごした我々は、次なるターゲット、
高級うどん店と究極のセルフと呼ばれる店へと出発したのだった。
国道33号線を高松方面にむかうと坂出市の手前に宇多津町(うたづちょう)がある。
宇多津町に入ってすぐ、左手に立派なうどん店がある。
これが「おか泉」(おかせん)

DSCN0162.jpg

注・おか泉のものではありません、もりやさんのジャンボかき揚っす!

午前中の4軒はどうひいき目に見てもきれいとは言えないが、
ここはちょっと、と言うかかなりきれいだ。
近代的な建物に、大きな看板。
「地方発送承ります!」のポスターもある。
「おふたりさまですか?こちらへどうぞ!」
と愛想のいい若いにいちゃんが席へ案内してくる。
回りを見渡すと、家族連れ、若い男女のカップル、
友人同士のグループ、会社の同僚といった感じのお客であふれている。
うどんやのファミレス!か。

僕らの目の前にも、20代とおぼしきカップルが座った。
これで、パフェが出てきてもなんの違和感もないのだ。
しかし、恐るべし讃岐カップル、やはり、釜揚げうどんをずずっとすすっているのだ。
ふたり仲良く、音をたててうどんをすする当たり、
これは付き合い始めて1年以上はたってるなー、などと、
余計な想像をしながら、我々も、釜揚げうどんと天ざるうどんをオーダー。
「釜揚げは7・8分かかりますけど、よろしいですか?」
とさっきのにいちゃんが聞いてくる。
「ハイ、結構です」
へー、恐るべし讃岐人は、きっとうどんに関してはメチャクチャ短気なんだと思う。
だって、他の店ならオーダーしてから目の前にうどんがでてくるのには、
1分とかからないから・・・。
この、待ってる時間はきっと香川人には、たまらなく苦痛なのだ。

まもなく、天ざるうどんと釜揚げうどんが運ばれてきた。
ここのてんぷらは、高級うどん店だけあって、揚げたて。
衣がさくさくしていてウマイ!麺もこしがあって僕好み。
釜揚げもひとくちいただいたけど、つけ汁がおいしい。
ねぎと生姜、白ごまが入っていた。

天ザル850円、釜揚げ400円、しっかり消費税もとられた。
うどん1杯が100円の店をはしごした僕にとって、
とてつもなく高いうどんを食ったような気分になり、美味しかったのに、
消費税までとりやがって・・・などと思ってしまう。
店には、通販各種パンフレットや、オリジナルしょうゆのサンプルなどが並んでいた。
この店、なんとホームページまであるのだ。http://www.okasen.com/

恐るべし、おか泉!

続く
posted by たつたつ・たつや at 18:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして

今日は妙にうどんが喰いたかった
でもカレーうどんだけど
結局蕎麦とラーメンだった
明日はうどんにしよう
('-^*)
Posted by マッチー笑 at 2006年06月02日 22:25
マッチー笑さん、ご訪問ありがとうございます。
確かに、今日はコレを食べたい、とか食べる、と
決めると妙に胃袋がその食べ物にセットしてしまう
っていうことがありますよね。

カレーカレーカレーうどんうどん・・・・
って思ってて、急遽フレンチのランチなんて無理。
おろしそばにセットしてて、
菓子パンなんてのも、絶対無理。

食べ物って五感を総動員して楽しむもんですよね。
例えば、最高のステーキを食べるときに、
鼻の前に納豆を、目の前にパフェを、置いたりなんて
したら、絶対旨くないですよね〜

できれば胃袋にセットした、ものを食べたいですね♪
Posted by たつや at 2006年06月03日 08:28
この記事の最後に、URLの記載がありますよね。
記事を読んだ勢いで、そのHPからうどんを注文しそうになりました。(^^ゞ
が、何とか思いとどまり、今のところ、注文する衝動に耐えています。
が、「その4」を読んで、また、注文したくなりました。
「最終回」を読んだ後、私は注文せずにいられるだろうか・・・(×_×)
Posted by つかさ at 2006年06月05日 23:09
近いうちにうんま〜いうどん、お届けいたしますがな〜。

今日はブログ講習、ありがとうございました^^
Posted by たつや at 2006年06月05日 23:51
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