たつやの家は家業が印刷屋だったので、紙とは切っても切れない縁。
子どもの頃から紙と親しんできた。
紙を積んで置く大きな棚がいくつもあった。
その棚に登って遊んでいた時のことだった。
紙の上に乗ることは、神様の上に乗るのと同じだと、
普段は優しかった祖父から怒られたことがあった。
それくらい紙を大切に扱ってきたし、
紙というものが存在しなければ印刷屋という職もないわけで、
紙に対する意識は、普通の人に比べればかなり違うと思う。
たつやの印刷会社は創業が明治36年(1903)なので、
その頃は、紙といえばそのほとんどが和紙だったはずだ。
今では、そのほとんどが洋紙を使っているが、
お札や和綴じの本、箸袋やお茶会の案内などには、
越前和紙を使って印刷をしている。
鯖江市のお隣に1500年の歴史を持つその和紙の産地がある。
旧今立町だ。
ここは今でも越前和紙の産地として名高く、
世界の画家が絶賛している紙を漉いている。
さて、そんな旧今立町にある越前和紙の里『卯立の工芸館』に行った。
江戸時代中期の紙漉き家屋を移築復元した「卯立の工芸館」では、
伝統工芸士が昔ながらの道具を使って和紙を漉く様子や、
屋外での和紙天日干しなど、和紙が作られる一連の工程を見ることができる。
こういう行程を見ることが出来るのは全国でもここだけだ。
伝統工芸士というと、ちょっとお堅い感じのイメージだが、
実際には詳しい説明だけでなく、
冗談を交えながら、面白おかしく説明してくれるので、
見学している人たちは一様に楽しそうだ。
また座敷の方には和紙で出来たクラフトの展示がされていたり、
2階は様々な企画展が行えるスペースとなっている。
たつやが訪れた時には、和紙と光のアート展でした。
福井を旅する機会があれば、是非訪れて欲しい場所のひとつです。
たつやが住んでいる地域には、実にたくさんの本物が残っている。
河和田の越前漆器、鯖江のメガネ、鯖江の繊維、
武生の打ち刃物、武生の箪笥・建具、
旧宮崎村の越前焼、そして旧今立の越前和紙
まさに本物だらけの福井県丹南エリア。
本物を知り、本物に触れ、本物を手に入れることができるところなのです。
越前和紙の里 卯立の工芸館
福井県越前市新在家町9-21-2
TEL:0778-43-7800
開館時間:午前9時〜午後4時(休館日:毎週火曜)
(パピルス館・卯立の工芸館・紙の文化博物館共通)
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