たつやのブログには何度も登場してくる旧武生市内。
高校3年間を武生市内で過ごしたたつやには、
なんとなく馴染みの深い町で、今でも武生を訪れることが多い。
このことも何度か書いてきたが、
未だに越前市という名前がいいとは思えない。
武生という字面も、たけふという響きも好きなので、
なくなってしまったことは残念でならない。
武生には武生タンス町というところがあって、
(越前タンス町じゃ、まったく違う場所になってしまいそう・・・)
歴史ある古い通り沿いに、何軒ものタンス店や指物やさんが並んでいる。
狭い通りなので、歩いて回ると風情があってとてもいい。
そういえばフラワーズという映画で使われた家具類は、
ここ武生タンス町のものを使ったらしい。
ちょっと前に、タンス町を歩いていると、
コンコンコンという金槌の音が聞こえてきた。
音の方向に歩いていくと、
とあるタンス店の一室で、ノミを金槌で叩いていた。
ガラス越しに、頭を下げた。
「ちょっと見学させてもらってもいいですか?」
欅の箪笥を製作しているところだった。
ひとつひとつ部品を作って、仮組みをしながら、
毎日少しずつ進めていくらしい。
コンコンコン、小気味いい音が響き、
小さく薄い削り屑が出てくる。
見ず知らずのたつやに、職人さんは
時折、作業の内容を教えてくれる。
たつやもまったくの素人の域を出ないが、
木工をすることもあるので、
それなりに木材のことや仕上がりまでの工程が理解出来る。
仕上げは、鯖江の漆器職人さんのところで、
拭き漆をしてもらって時間をかけて乾燥させて行う。
それに武生の打刃物の技を活かした金具を取り付けて完成となる。
武生の箪笥・金具に、これまた鯖江の漆器の技が使われいることを知った。
昔から、ずっと同じ手法で作られ、同じ協力先を使い、
100年前、いや300年前と同じタンスが変わることなく
今でも作られていることに感動した。
ここにも本物があった。
武生の箪笥と打刃物の技術、鯖江の漆の技・・・
それらが融合して始めて出来る本物の箪笥。
やっぱり福井県丹南エリアは、まさに本物だらけ
県外から福井県へ観光に来られる方は大勢いらっしゃいますが、
そのほとんどが所謂観光地や有名スポットへ行くようです。
でもちょっと視点を変えると、
こんな風にとっても面白い場面に出くわします。
いつもと違った旅をしてみると、
もっと福井のいいところを五感で感じさせてくれるはずです。
たつやのブログを見て、
ちょっとだけでも興味を持ってもらえたらうれしいです。
いらっしゃいませ、本物だらけの福井県へ
いらっしゃいませ、本物だらけの鯖江市へ
三崎タンス店の三崎様、どうもありがとうございました。
越前府中箪笥は、江戸時代末期より現在の福井県武生市で製造が始まりました。
能面などの工芸品、手先の器用なものがお膳風呂(水屋)などを作り、
専業化し旦那衆の家に出入りしたのが武生の指物の始まりともいわれています。
また、福井の文化の中心地は府中(武生)であったことから、
古くから様々な匠の技が入ってきたことは想像に難くありません。
さらに武生は、全国でも指折りの打刃物の産地であり、
北前船によって各地の漆が集められたところでもあります。
伝えられた指物の技に、それらの技が重なり合い生まれたのが、
越前府中箪笥だったと言えます。
往時の府中武生の街は、指物師が軒を連ね箪笥町通りとして栄えました。
米の収穫の終わる秋には嫁入り道具を買いに訪れた人でにぎわいました。
その中でも、武生時代箪笥は、繊細でシンプルな意匠が特徴で、
特に、金具は鍛鎧の技法により秀逸でその風合いは他に類を見ません。
そして今、武生の伝統工芸の匠たちが、古のカタチに思いを馳せ、
その姿を現代の生活スタイルの中に置くことを願い、
新たな視点で生活工芸としての道具作りに取り組んでいます。
ものづくりの町武生より抜粋
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今のようにラジオのパーソナリティーも、雑誌へ記事を書かせてもらうことも、ブログも何にもしていない時からウロウロさせていただいた場所です。
タンス町では本物との出会いとともに、本物を作り出す方たちのとあたたかい出会いもあると思ってます!
あたしもタンス町に逢いに行ってこようかな!
県外から福井に来て、福井の良さを発見してくれるのは、
たつやたちにはとってもうれしいことです。
タンス町散策は楽しいね。
もし機会があれば是非ご一緒しましょ^^