どうしてももっと至近距離での撮影をしたくなった。
飛び散る火花や職人さんの汗まで撮りたい
という想いは日に日に強まっていった。
そして武生で打刃物の卸売をされている
ブロガーさんに思い切ってコメントを書いてみた。
越前やっさんブログ
http://blog.etizen.shop-pro.jp/
するとすぐにお返事をいただき、
世界的にも有名な職人さんを紹介していただけることとなった。
そして願いは現実のものとなる。
先月の初め、たつやは伝統工芸士佐治武士さんの鍛冶場を訪ねた。
この日も暑い一日だったが、炉がすぐ近くにあるので、
暑いというか熱気が充満している熱い現場だ。
佐治さんのことはカスタムナイフの本などで、
お名前は知っていたが、どんな方なのかはまったく知らなかった。
仕事をしているところを見学と撮影の許可をいただき、
邪魔にならない位置でカメラを構えた。
佐治さんはハンマーの機械の前に立ち、
打ち下ろすハンマーの下に熱した鋼材を入れて、
場所を少しずつ変えて行く。
赤い鋼材が冷めて鉄色の変わっていくと、
真後ろにある炉の中に入れて、再度熱を加える。
額に汗が浮かび、筋となって零れ落ちる。
真剣な表情で刃物と向き合う姿は心底かっこいいと思った。
職人さんが熟練した技を駆使して作り上げる本物の刃物だ。
「良かったら事務所の方へ」
仕事が一段落して、額の汗を拭いながら、たつやに声をかけてくれた。
その表情はさっきの真剣な表情がふっと緩んで優しい目をしていた。
佐治さんが作った小刀や鉈、それにカスタムナイフは、
そのどれをとっても美しいのだ。
機能美だけでなく、デザインや仕上がりのフォルムまでが美しい。
これこそ大量生産では絶対に真似の出来ない本物の刃物たちだ。
お話を伺っていても、決して奢ったところは微塵も感じさせない。
作ることは楽しいこと!そう笑いながら話してくれる佐治武士さん。
ココにも福井の本物、タカラモノがいることに、
ますます福井の底力を感じた一日となった。
実はたつやは結構この手の刃物が好きで、
密かにカスタムナイフのマガジンを覗いたりしていた。
ひとつのナイフを手にとってみると、
そのズッシリとした重さと、刃先の美しさに心奪われてしまった。
ダマスカス積層鋼に日立安来鋼白紙2号三枚合せ(両刃)
という仕様は見る者を引きつけてしまう魔力がある感じさえする。
持ってるだけで心臓が高鳴る感じで、
しばし放心状態だったかもしれない。
佐治さんに無理を承知で譲っていただきたいと伝えると、
そんなに気に入ってくれたなら、と譲ってもらえることになった。
あの工程を経て一本一本作られるカスタムナイフで、
本物の値段があるとするならば、
たつやの一本は格安だったと思う。
えへへ、たつやのタカラモノがまた増えました。
でもナイフなので、取り扱いには注意したいと思います。
さすがにアウトドアでガンガン使うのには抵抗があるのですが、
使わずに飾っておくのもどうかと、今は思案中です。
佐治武士
1948年生まれ。
700年の伝統を誇る越前刃物の産地武生を代表する鉈鍛冶三代目。
中学を卒業と同時に二代目に師事。
同年、鍛冶訓練校に入学。
1963年、三代目を襲名。
1992年伝統工芸師の認定を受ける。
確かな技術と創意工夫で、優れた刃物を生み出している。
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この道一筋の職人さんのお陰で仕事が出来るわけです。
中でも2本は、安来鋼・青二号と刻まれています。
本日「たつやさんに聞いてきました」と地域活性化プランコンテストの学生さんがご来店。
地物の天然鯛、のど黒、めばる、赤いか、甘海老。器は河和田漆器にて
提供させて頂きました。
発表の日は休みですので必ず見に行きます。
武生で作られた包丁ですね。
本物が本物を選ぶ・・・
だから本物のお寿司が食べられる
福井に生まれたことを幸せに思えます!
学生さんたちにも、
本物を味わって欲しくて、紹介したんです。
明日の発表、勇寿司パワーでグランプリをとってもらいましょ^^