2009年11月19日

越前漆器・沈金

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職人工房の中で作業をされている沈金職人の清水さんを訪ねた。
漆器の工程の中では、花形とも言えるかもしれない。
器をより繊細で美しく気品に溢れる商品へと導く人だ。

しかしながらその作業の細かいこと。
手先が器用とか、そういうレベルを遥かに超えていて、
ただただその技に見とれてしまうのだ。

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工房には、いくつか見本の作品が並べられ、
清水さんは別の仕事に取り掛かっていた。
図柄はすべて自分のオリジナル。
勿論、昔からの伝統の絵やモチーフを
参考にすることはあるらしい。
なので清水さん曰く、死ぬまで勉強なのだそうだ。

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漆が塗られた板の上を鉄で出来た彫刻刀で彫る。
それも様々な彫り方があり、
モノによっては1mmの間に、
10本以上の線を入れることさえあるのではないかと推察する。
沈金はその彫ったところに、金粉や金箔を入れて仕上げる

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その彫刻刀の種類もたくさんあり、
清水さんのお父さんから受け継がれたモノが
一番いいということだった。
明治時代に鍛冶屋さんが鉄を叩いて作ったモノらしい。
2代に渡って使われた鉄筆は、長さが半分になってしまっている。

片隅に置かれた天然砥石。
これも2代続けて使っていて、この薄さだ。

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出来上がった作品は、どなたかの家に行く。
そして大切にされ、もしかすると50年後も100年後も大事にされる。
河和田の職人さんたちの手を渡り、出来上がった越前漆器は、
時を超えてなお、色褪せることなく光り輝くのだろう。

清水さんとの会話の中で、こんなことを思いました。

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この龍の顔は清水さんに似ています。
ウロコ一枚に至るまで一切の妥協を許さない仕事ぶりです。

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越前漆器の中に間違いなく宇宙が見えます。

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ランキング、すごい上昇ぶりでビックリです。
本当にありがとうございます。


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posted by たつたつ・たつや at 20:21| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
漆黒に沈金で龍。いいですね。
Posted by おおごし at 2009年11月22日 16:27
おおごしさん、日本人の色に対する感性って、
世界一だと思います。
Posted by たつや at 2009年11月25日 00:43
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