2009年11月16日

越前漆器・塗り

nuDSC_1571.jpg

埃ひとつ塵ひとつあっても、塗りの工程では致命症となる。
それにスピードが命。
ゆっくり塗っていたのでは
垂れたり、ムラが出来てしまう。

この手の塗りは普通の刷毛を使うものだと思っていたのだが、
ここでも(下塗りでも)木ベラを使っていた。
(仕上げに毛の短い刷毛も使う。)

nuDSC_1579.jpg

想像でしかないが、
普通の刷毛で塗ると毛が抜けて漆に残ってしまうのではないかと思う。
素早くムラなく仕上げるのには、熟練の技が必要なのだろう。
しかしながらこの工程をされていた職人さんはまだ若い方だった。

nuDSC_1565.jpg

nuDSC_1576.jpg

作業しているすぐ横には木製の箪笥のようなものがある。
その中に塗った器を順次並べるのだが、
よくよく見れば漆器の下部に木製の円柱状の台をのりで付け、
その台ごと中の回転する板にはめ込む。
作業毎に、それらを回転させることによって、
塗った漆が玉になったり、歪になるのを防いでいる。
埃が塵がつかないよう、中に入れると戸を閉める。

nuDSC_1582.jpg

nuDSC_1589.jpg

塗りは、ロクロのように回転する簡単な機械を使うこともある。

nuDSC_1555.jpg

nuDSC_1553.jpg

人間の手によって産み出されるモノはたくさんありますが、
この越前漆器には1500年の歴史があります。
おそらく100年前も、500年前も、そして1000年の時を遡っても、
今の越前漆器が作られる工程とさほど違わないのでしょう。

しかしながら伝統産業が置かれてる立場が
時代と共に変わってきて、
後継者問題や、安い大量生産の海外モノの台頭など、
産地が抱える問題点も多いのが現状なのです。

少しでも越前漆器の素晴らしさを知って欲しい。
いつかは手に取って、家庭で使ってもらえたら、
と心より願っています。


nuDSC_1586.jpg

たつやのこと、ちょびっと好きなら応援してぇ(ミニはーと)
↑ランキング更にダウンか?^^;;;;;

北陸の人気blogランキングへ
グッド(上向き矢印)ココをクリックぴかぴか(新しい)
思い出したら福井情報(左バーの少し下)もクリックしてね
記事1243
posted by たつたつ・たつや at 21:04| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
梶原先生でありませんか?私は昨年この工房でお世話になり飯椀と汁椀を5膳作り家族で3膳つつ毎日使っています。良いものはかたずけるのでなく、毎日の生活の中でつかって欲しいですね。今年は80歳の母と私と二人が参加します。応募者が少ないそうです。80歳の母は日本画を書いていますので、たぶん蒔絵に参加すると思います。蔵の辻でのお抹茶の和菓子の銘銘皿は河合田の漆です。私たち一人ひとりが少しでも本物を大切に使っていく姿を若い人たちに伝えたいですね。
Posted by たけふ大好き美幸 at 2009年11月17日 20:40
たけふ大好きみゆきさん、
さすが文化人のお母さんがいらっしゃるのですね。
今年もまた素晴らしい作品を作ってくださいね。
自分で作ったお椀で食事というのが、またいいですよね。

梶原先生のところではないんです。
ここは土直漆器さんの会社です。
Posted by たつや at 2009年11月17日 22:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック