2009年10月02日

木曽の名店ZCOBO『時香忘』

zcDSC_8302.jpg

信州でも新潟県に近いところから、
愛知県や岐阜県に近い木曽の方まではかなりの距離がある。
「信州での二日目、どこのそばやさんへ行こうか!?」
という議論は前日の深夜遅くまで続けられた。
ほとんど酔っ払い集団の中で、たつやだけがシラフだったのだが、
結局は、結論が出ないまま宴会はフェイドアウトした。

zcDSC_8308.jpg

zcDSC_8311.jpg

翌朝はそれぞれが朝寝坊することなく、割りと早い朝食を取り、
昨夜の議題の続きが再開した。
別荘オーナーのAさんが昨夜と同じ台詞を口に出した。

「いやね、実はかなり遠いところなのですが、
すごいそば屋さんがあるんですよ」


「いいっすね〜、そこにシマショ!」
「オッケー、そこがいい!そこがいい!」
という感じでわずか30秒で決定した。
昨夜遅くまで数時間もかけて話し合ったのは
いったいなんだったんだろう?

zcDSC_8317.jpg

黒姫の別荘を出発したのは、朝8時半。
目指すは木曽の御嶽山方面だ。
(片道200kmはある)
シルバーウイークのど真ん中ということもあって、
長野県内の高速道路は、既にあちこちで渋滞が始まっていたが、
そのほとんどがたつやたちが進行する方向とは逆が多い。
反対車線に何キロも連なる車の列を尻目に、
快適なドライブが続いた。

高速道路を降りてから一般道に入ってからは、
ところによっては渋滞したが、
目指すそば屋さんには午前11時20分に到着した。

zcDSC_8340.jpg

開田高原へ行く途中の自然豊かな場所に建てられた
『ZCOBO 時香忘』というそば店。
まず駐車場から店に行くまでに驚かされた。
川沿いの緑の木立の中を、
ウッドデッキのようなL字型の通路が続くのだ。
しかもその右手は、ベンチのように仕上げられていて、
そこに座って、自然の中を楽しむことができる。
もうこの通路を抜けて行くだけで、
日常とは違う別次元へいざなわれるような感じがする。

zcDSC_8335.jpg

さて建物を入ると、既に客席は満席で、しばらく待つことになった。
30分ほどで、窓際の明るい席に案内され着席したのだが、
並べられている漆器の板や、ちょっとした緑にセンスを感じた。
その上に置かれている割り箸には、何とZCOBOの焼印がある。

zcDSC_8345.jpg

zcDSC_8353.jpg

空間やインテリア、そして接客はどれをとっても超一流だが、
果して、肝心のおそばはどうなのだろう?
店を入る前にあったペナントには『幻の蕎麦』と書かれていたが・・・

メニューの中から、もりそば1260円の大盛1575円を選んだ。
待つ間にこのお店のそばについて書かれた文章を読んでみた。

極粗挽きおやまぼくち もり蕎麦
朝霧のたちこめる地元木曽の地で栽培された玄蕎麦を、
全く手挽きと同じ挽き方で極粗挽き粉を挽いております。
中略
この蕎麦粉に、おやまぼくちの葉脈をだけ使い
一時間かけてこね上げるのが時香忘のお蕎麦です。
後略

※おやまぼくちとはキク科の山菜

ふむふむ、何かすごい蕎麦らしい。

zcDSC_8352.jpg

それに目の前には、鮫皮のおろし金と天然山葵が出され、
自分で食べたい量の山葵をおろすようになっている。

zcDSC_8359.jpg

運ばれてきたもり蕎麦を見て、
コレは間違いない!という確信を持った。
まず見た目の美しさ。
蕎麦にはしっかりエッジが立っている。
有名店にありがちな、おしとやかな量ではなく、
大盛に相応しい、どっしり盛られている。
(多分200gはあると思われる)
目の前に置かれただけで、もう蕎麦の香りがぷんぷん漂う。
極粗挽ということで、見た目にもしっかり麺の中に星が見える。

zcDSC_8356.jpg

数本、蕎麦だけを口に入れる。
香りと甘味が広がる。
次に山葵だけを添えて・・・
最後に、ダシをほんの少しだけつけて・・・

zcDSC_8366.jpg

蕎麦自体のレベルもさることながら、
いったいこのダシは何!?
これだけの旨味を引き出したダシは今までに口にしたことがない。
昆布はカツオ節だけではない深い味わいなのだ。
正直、このダシだけでもチビチビ飲んでいたい。
後でこの汁についても書かれていました。下参照

後は一心不乱に、たっぷりのもり蕎麦を堪能した至福の時間でした。

zcDSC_8361.jpg

友人が頼んだおろしそばグッド(上向き矢印)(器が実にオシャレです。)

時香忘の汁
醤油にこだわりました。
宗田鰹、むろ鯵の鰹節にこだわりました。
羅臼・日高産の昆布にこだわりました。
そして私共の一番のこだわりは、
地元で採取する天然のカヤシメジです。
自ら山に入りたい採取し、
天日干しをし、もどし汁を使います。
最近ではめっきり採取できなくなった
この茸が私共の汁の味となっております。


いや〜、とにかく感動したおそばでした。

信州そばで美味しいと言われているお店は今までに何軒か行ってます。
しかしながら、ZCOBOはちょっと別格でした。

福井県人としては、福井のそばが全国で一番旨い!
と言いたいですし、実際そう思いますが、
広い日本の中では、時折ずば抜けてレベルの高いそば店がある
ということを思い知らされた旅でもありました。

zcDSC_8327.jpg

ZCOBO 時香忘
長野県木曽郡木曽町新開芝原8990
0264-27-6428
営業時間11:00〜16:00(土・日曜は〜17:00)夜は要予約
定休日 火曜(1〜3月は火・水曜休、8月は無休)


人気blogランキングへ
グッド(上向き矢印)ココをクリックぴかぴか(新しい)
ありがとうございます。
たくさんの方に応援いただいて、
ずっと上位にさせていただいています。
少しでも共感したり、心に残ったなら、応援クリックお願いしま〜す。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 福井情報へ
にほんブログ村
グッド(上向き矢印)ココをクリックぴかぴか(新しい)
福井情報の応援もよろしくです。記事1194



ラベル:信州そば 長野県
posted by たつたつ・たつや at 23:41| ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 麺グルメ・そば編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
接客・ロケーション・それに蕎麦すべてに大満足な蕎麦やさんでしたね。私の知るかぎりの蕎麦ではNO.1でした。今からでも弟子入りしたいお店です。(きれいなお姉さんに婿入りでもいいかな)粗引きの蕎麦は香りが立つが喉越しがいまいちと今まで思っていましたが、がつんと衝撃的な蕎麦でした。今のわたしでは再現できない蕎麦ですね。達磨・せきざわさんの蕎麦はもう少しがんばれば近いものができると思います。粗引きの蕎麦挑戦してみます。石釜の会でお披露目できるのは何時になることやら・・・今回楽しい席に参加させていただきありがとうございました。
Posted by 葛西 at 2009年10月03日 07:15
葛西さん、あなたがそれまで言うのは珍しい!
たつやは八平のそばがとてもお気に入りだったので、
復活を心待ちにしているのですが、
今のうちにいろんなそばを食べて、研究して欲しいです。
その点、このZCOBOは最適でしたね^^

また行きましょ!
Posted by たつや at 2009年10月03日 20:13
前にわたしもブログで紹介しましたが、
たつやさんも行かれるとは・・・!

木曾はうちの母方の在所なので、けっこう近いんですよ。
Posted by Shige at 2009年10月03日 22:54
Shigeさん、ちゃんと見せていただいていました^^
本当に素晴らしいお蕎麦で感動しました。
名古屋経由で行った方が断然近いですよね。

新そばの季節にまた行ってみたくて仕方ありません。
Posted by たつや at 2009年10月04日 22:18
何度でもお供させていただきますよ。♪
ついでに鰻屋経由もいいですね。
しかし、鰻屋をついでにさせてしまう蕎麦屋ですね。(笑)
Posted by おーちゃん at 2009年10月05日 15:09
おーちゃん、絶対新そばのシーズンには行きたいね!
できれば《ー》(音引き)を《ねえ》に変えて行きたいっす^^;
Posted by たつや at 2009年10月05日 22:34
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。