2009年08月24日

とある古美術店にて

大聖寺の街を歩くと歴史ある建物や風情溢れる町屋が続いている。
何度かこの界隈を歩いたことがあるが、
建物の中には入ったことはない。
通りを歩いていて、一番風情のある町屋を覗いて見ると、
どうやらそこは古美術を扱っているお店のようだった。

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大抵たつやが旅先で覗く骨董やさんは
ところ狭しと道具やガラクタが並んでいて、
商品?を見てると手先は真っ黒になったりしているのだが、
このお店には小さな飾り棚に
何やら品のある焼き物や小物がいくつか並んでいるだけだ。
それだけでいつもの骨董品や古美術店とは違う空気が
ビンビン伝わってきた。

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ちょっとだけ首を伸ばし顔を部屋に入れると
ピンポ〜ンとベルが鳴った。
どうやらセンサーに反応したようだ。
中からこの店のご主人が出てこられた。
お店の雰囲気とピタリあってる品の良い方だ。

すいません、ちょっとだけ見せていただいていいですか?

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120年ほど前に焼かれた九谷焼の赤絵の菓子鉢。
あまりにも見事で、しばし見入ってしまった。
とにかく人間技とは思えないような細密な絵と、
計算しつくされた構図と色あい、またカタチが実に美しい。
金彩もまったく色落ちすることはない。
どの角度から見ても
非の打ちどころがないシンメトリーなデザインは、
見た人の心をつかんで離さない。
最近好んで使っている言葉だけど、
この九谷焼の菓子鉢の中には、宇宙があると真剣に思った。

こんな作品は時を超えて、
色褪せることはなく、年月を経て尚、輝きを増すように思える。
120年経っても、見る人を魅了することって、
当時の職人の技の凄さを感じてしまう。

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左下に写っているのが、たつやの人差し指です。
この大きさとこの細密な筆捌きを比べてみてください。


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こちらのお店、古美術『梶』さんのご主人は、
わざわざひとつひとつ手に取って丁寧に説明をしてくださった。
九谷焼の歴史や文化だけでなく、
出来上がるまでの行程や、焼き上がる温度や色付けのことを
具体的に数字で説明してくださったのだった。
ありがとうございました。

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たつやも年を重ねて、和の世界の素晴らしさを痛感することが増えてきた。
日本人だけが持つ感性・・・繊細さや美的センス、
モノを通して精神的な道を説くことなど、
実に奥深い文化だと思っている。

この日もあらためて、その凄さを知らされた一日だった。

だから見知らぬ町のぶらり旅はやめられない。

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posted by たつたつ・たつや at 21:50| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先にて・国内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さすが。お目が高い。
鯖江と縁がある方で、毎週金曜日に昼食を食べる会にゲストスピーカーとして
わざわざお越し頂きました。
お話し振りからも真摯さが伝わってきました。
Posted by megane at 2009年09月05日 13:58
meganeさん、目が高いなんてことではなくって、
たまたま惹かれて入ったお店だったんです。
ですが、たつやが知ってる古美術店とは、
全然違っていて、品格のある店とご主人でした。

まさかこちらの方が、そういう会の講師をされていたと聞いて、
びっくりしました。
また大聖寺に行った際には、ご挨拶したいです。
Posted by たつや at 2009年09月06日 20:25
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