多賀大社を出るとすぐ右手にちょっと気になる民家があった。
ちょっと古い日本家屋なのだが、
右手に六角形の洋館が併設されている。
大正から昭和初期にかけて数多くの洋風建築が建てられたが、
一般の民家でも一部をこのように洋館仕様にしたようだ。
良く見ると洋館の入口にリースがかけてある。
あらためて門を見ると
茶房旦座(さざ)という小さな看板がかけられていた。
寒い日だったし、ちょっと珈琲を飲みたくなって、その旦座を訪ねた。
中に入ると大きな丸テーブルがひとつ。
椅子が6脚あるだけの小さなカフェだ。
小さな庭があるのだが、ちょうど紅梅が真っ赤な花をつけていて、
カフェの窓から見える花は一枚の絵のようだ。
窓枠で切り取られるからそうなのかもしれないが。
オーナーの話に寄れば
この建物はオーナーのおじいさんが自分がくつろぐために建てたようで、
よくこの部屋に人を呼んで過ごしていたらしい。
その当時のカタチをほとんど変えることなく、カフェに改装している。
しかしながら阪神大震災の時に建物にダメージを受け
階段が少し傾いてしまったが、雰囲気は損ねられてはいない。
あまりにも居心地がいいので、ついつい長居してしまいそう・・・。
二階の窓からこぼれる光がカーテン越しに美しいコントラストを放つ
窓から見える紅梅を見ながら珈琲をいただくひとときは、
旅のスタートとして気持ちいい時間となった。
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