2008年10月25日

今森光彦・今森洋輔対談

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里山ジャンボリーの第二部は、安曇川ふれあいセンターのホールで、
今森光彦さんと、今森洋輔さんの対談「生命を描く」が開催された。

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このおふたりは実の兄弟で、
こういうカタチで対談をするのは初めてとのことで、
お互いにちょっと照れながらのスタートという感じ。
形式としては、お兄さんの光彦さんがホストで、
弟の洋輔さんがゲストというカタチ。

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細密画というあまり聞きなれない言葉だが、
ひとつの作品を描くのに、数週間、
場合によってはそれ以上かかるものもあり、
一冊の本を出すまでには、数年かかるということで驚いた。
細い線を描くのには、イタチの毛の筆が必要で、
1mmの間に7本の線を引くのだそうだ。

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どのように細密画を描いていくかを、
スライドを交えながら、説明していく。
気の遠くなるような行程を経て、出来上がる魚や鳥の絵。
それらが揃った時に初めて一冊の本になるらしい。
今年の年末には琵琶湖の鳥たちの本が出版されるとのことで、
今から実に楽しみだ。
この本を見ながら、今年の冬は琵琶湖の鳥たちを撮ってみたいと思う。

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最後に観客に対して
質問、ココで聞いてみたいことはありますか?」
と司会の方が言われたので、
たつやは真っ先に手を上げて質問しました。

写真家の光彦さんにとって、撮った写真が
わ〜、これって絵みたい」という感想を言われると
どう思われますか?
また、細密画家の洋輔さんにとって、描いた絵が
わ〜、これって写真みたい」という感想を言われると、
どう思われますか?
あの〜、決して兄弟対決をして欲しい訳ではありませんので^^;


光彦さんの答えは、写真の中に物語があるような時には、
絵みたいという表現はうれしいのだそうです。
逆に正確に伝えたい写真の場合は、そうではないとのことでした。

洋輔さんの答えは、絵の中に、写真を超えた世界
作ることができたと考えて、うれしい表現なんだそうです。

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お互いに自然や命をテーマに写真を撮ったり、
細密画を描いたりする才能を開花させたのは、
この自然いっぱいの琵琶湖の環境なのだと思いました。

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今森光彦(イマモリ・ミツヒコ)
1954年滋賀県大津市生まれ。
世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで自然を広く取材。
また、国内では琵琶湖を望むアトリエを拠点に、
自然と人との関わりを「里山」という空間概念で追う。
第20回木村伊兵衛写真賞、第48回毎日出版文化賞、
第42回産経児童出版文化賞・大賞などを受賞。
近著に『神さまの森、伊勢』(小学館)、
ほかに『今森光彦 昆虫記』『世界昆虫記』(共に福音館書店)、
『里山物語』(新潮社)、『湖辺(みずべ)』(世界文化社)、
『わたしの庭』(クレヨンハウス)、
『おじいちゃんは水のにおいがした』(偕成社)など。


今森洋輔(イマモリ・ヨウスケ)
1962年生まれ。
在東京で1987年より書籍・雑誌の表紙画、挿画を手がける一方、
独自の手法を用いた細密画の創作に着手。
1995年以来高島市マキノにアトリエを構え、
ネイチャー・イラストレーションに専念する。
博物画の西洋的伝統と日本的な画法を融合させた
新しい細密画の世界を切り開き、評価を得る。
第49回産経児童出版文化賞受賞。『琵琶湖の魚』(偕成社)、
『イラストとエッセイでつづる 森のアトリエから』(恒星出版)など。


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ラベル:滋賀県 自然
posted by たつたつ・たつや at 21:58| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たつやさんに同じ質問をしたら、どんな答えが返ってくるのだろう(笑)

僕は毎日このブログを拝見し、まるで自分もそこで経験してきたかのような気に
させてもらっています(穏やかな気持ちになれます)。
きっと、僕と同じような感覚で訪問されている方も
たくさんいらっしゃると思います。

たつやさんが撮った人の写真には、いつも物語を感じています。
Posted by おーちゃん at 2008年10月26日 16:19
おーちゃん、最大の褒め言葉ありがと〜(涙)
写真の中に物語を感じてくれるなんて、
ホントにうれしいです。
1000枚のうちに一枚か二枚あればいいと思っています。

そう自分で思う写真をナナイロライブの前に、
スライドショーで流すんです。
あ〜、今から緊張してきたぁ^^;
Posted by たつや at 2008年10月26日 21:46
兄弟仲良くといっても、離れて暮らしていると、なかなか揃うこともないが、50過ぎてから、20数年ぶりにボーリングを再開するようになり、3兄弟が大会で顔を揃えるようになり、知らない人は兄弟だとも分からないが、いつの間にか知れ渡りボーリング3バカ兄弟として某センターでは有名人になって・・スポーツ音痴のわたしがこの歳になって同じスポーツを兄弟でプレイ出来るなんて・・健康であればこそ出来ることなんで・・遊びでも楽しく兄弟でやれることに感謝したい。
Posted by まっする at 2008年10月27日 06:10
まっするさん、兄弟ってよくよく考えてみれば、
世の中に数人しかいないとっても大切な存在ですよね。
それでも仲が良くない兄弟姉妹が結構いるみたいですね。
たつやもそうですが、親、兄弟に恵まれたことに感謝して、生きていきたいと思います。
Posted by たつや at 2008年10月27日 23:59
4兄妹の3番目の3男のわたしは、いつも心の奥で女に生まれて来るべきだったのかと思う時がある・・兄弟でわたしだけ160cmもないなんて、妹よりも小さく身体も細く軟弱でしたが、今は兄弟で一番健康体かも・・小さい時はいつも兄のお下がりばかりなのに妹はいつも新しい服を買ってもらえて、いつも嫉妬していた、そんな妹も40歳で病死・・あれから16年・・妹の子供たちから子供の写真付き年賀状が来る時代になりました。天国で孫を見守っていることでしょう・・まっするのマラソンの原点は病死した故人の供養のため・健康でいれる幸せを感謝していたからです。感謝
Posted by まっする at 2008年10月28日 06:50
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