2008年09月03日

おわら風の盆の艶(前編)

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越中八尾おわら風の盆は毎年9月の1.2.3日の3日間行われる。
普通の賑やかな盆踊りと一線を画して、
哀愁が漂う独特の世界を持つ踊りとして知られている。
もう何年も前に風の盆に行った先輩から聞かされた話から
浮かんだ八尾町の情景は美しい日本の伝統的な文化を彷彿させた。
以来一度はこの風の盆を見たいと思いながらも
気がつくと期日を過ぎていて結局行くことが出来なかった。

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そして昨日、急に思いたって高速を飛ばすことにした。
夜出発して、一般の観光客が帰り始める午後10時頃に到着し、
夜中に町を歩き、明け方には鯖江に帰ってくるというスケジュール。
数人の友人に声をかけたが、こんな突然の粋狂に付き合ってくれる輩もいない。
もともとひとりが好きだから、むしろその方が気が楽というものだが。

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ETCカードを二枚持ち通勤割引時間帯を利用し、
鯖江から小杉まで北陸自動車道を走る。
小杉から一般道で三十分ほどで八尾町の入口に到着する。
町の中心までは当然マイカー乗り入れは出来ずに
町の中心街から結構離れた駐車場にクルマを停めてシャトルバスに乗る。
この時間帯に町に行く人は少ないだろうとたかをくくっていたが、
シャトルバスはあっという間に満席になった。

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最初のうちはどこをどう歩いていたかわからずに
特設ステージなどを見て歩いていたが、
12時を過ぎた辺りから、町流しが、ぽつりぽつりと始まる。
胡弓、三味線、歌い手が集まりそこに菅笠とゆかたの踊り手が加わる。
時には観光客も加わり、その輪は大きく広がる。

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写真を撮ろうと思うが明るさが足りなくて絵にならない。
考えてみれば、ここ八尾町は写真など撮らずに、
じっくり踊りと音楽を楽しむところなのだろう。
数々のフラッシュは確かに踊りの風情を壊してしまう。
数枚フラッシュをたいてしまい反省した。

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ゆっくり三味線が奏でられ、それに緩やかな胡弓の音が重なり、歌う声が流れ、
八尾の町は朝まで踊りが絶えることはない

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菅笠を深めにかぶると髪を束ねたうなじが実に艶やかに映る。
顔が見えそうで見えない、手先の動きが実に美しい。


雨が降ると楽器が濡れるため、町流しはやらないらしい。
この日は危うい天候ながら、雨が落ちることはなかった。
午前3時過ぎまで、八尾を楽しみ、家に帰り着いたのは午前5時半だった。

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ラベル:富山県 祭り
posted by たつたつ・たつや at 22:31| Comment(12) | TrackBack(1) | 旅先にて・国内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最終日の明け方に吟ずる、締めの謡い。
「瓢箪浮いたか、軽そに流る…」
風の盆と聞くたびに、「われもなりたや」と願います。
Posted by ラテおじ at 2008年09月04日 00:55
来ていらしてたのですねっ
よかったでしょ〜
ほんと、わたしは、八尾に生まれて幸せです☆
タマユラがたくさん飛び交って、多くの魂がとっても喜んでいるお祭りなんです(*^_^*)
Posted by あやゆりママ at 2008年09月04日 09:19
素敵ですよね。
一度見に行ってみたいものです。

強行スケジュールで出かけてしまうたつやさんも
素敵☆
私、誘われたなら、行っただろうなぁ。笑


夜じゅう踊っている人がいるのでしょうか?
Posted by tama at 2008年09月04日 09:23
たつやさんが、夜中の高速を飛ばしてまで行く祭りって興味ありますわ。

因みにその時間、福井は大雨でしたよ。
どこまで晴れ男なんですか。(笑)

Posted by おーちゃん at 2008年09月04日 18:08
ラテおじさん、今回初めて行ってみた風の盆。
ここの風に吹かれたくて毎年通う人の気持ちがわかるような気がしました。
来年は是非、泊まってみたいものです。
締めの謡いがあるのは知りませんでした。
Posted by たつや at 2008年09月04日 20:27
tamaちゃん、ホントに一緒に行ってくれたの〜?
(笑)っていう一文字が気になるけど^^;

そう、ここは三日三晩踊り通すのです。
それもどこの町で何時から始まるかは、
行ってみてのお楽しみです。

ただ、雨が降るとダメみたいです・・・

来年はお泊まりしたいのですが、
別に一部屋取っておきますか?(笑)←一応付けときますわ^^;
Posted by たつや at 2008年09月04日 20:31
あやゆりママ、ご訪問・コメントありがとうございます。
八尾の方ですか〜?
聞くところによると、八尾の女性は八尾が好きなあまり、
遠くへ嫁に行かないとか、
八尾に帰りたいがために、一人で戻って来ちゃう人もいるとか・・・
もしかして、あやゆりママも・・・?

それにしても、ホントいいところですね。
たつやの観光客でしたが、節度を守って
風の盆を楽しみたいと思いました。
また、来年も必ず行きたいと思っています。

また地元の方ならではのトッテオキ情報も教えてくださいね。

たぶん、また近いうちに静かな八尾町散策に行くと思いますが^^;
Posted by たつや at 2008年09月04日 20:36
おーちゃん、そうなんです^^
ホントにお天気の神様は八尾の町にも、たつやにも
味方をしてくださいました!
行きの高速はほとんど雨・・・
帰りの高速はずっと豪雨・・・
八尾にいた5時間は全然降らなかったのが不思議なくらいです。

来年は運転手で来る?
Posted by たつや at 2008年09月04日 20:38
風の盆、私も行きたい、行きたいと思いながら
一緒にいってくれるヒトがいないので
イケてないヒトなんです。
あの幻想的な雰囲気、
男女の踊り、
衣装の由来
見てないのに鳥肌が立ちます。
たつやさん、来年も行くのなら
昼間のうちに町を散策しておいて
地理に慣れておくとよいそうですよ。
そして真夜中に音も鳴らさず
踊っているのをみつけたらラッキー(*^^)v
すくんでしまうほど、哀愁があるそうです。

そしてちょっと報告です。
たつやさんの影響大でブログ始めました。
写真も文もまだまだですが
自分の写真日記みたいな気持ちで書いてます。
よかったら見てやってくださいね。


Posted by chocola at 2008年09月04日 23:00
たつやさん

こんにちは。
山本晴一@おさんぽカメラ部・金沢市大野町出張所です。(笑)

勝山のおさんぽカメラ部をご紹介いただき、ありがとうございます。
9月14日(日)に、金沢市大野町でも、「おさんぽカメラ」をやります。
勝山から4名ほど、八尾から数名の参加を予定しております。
うれしい、楽しみです。

もし、たつやさんにも参加いただければ、うれしいな・・・・ご都合はいかがでしょうか?
別メールで、詳しいスケジュールを送りました。
ご検討賜りますようお願い申し上げます。

とりいそぎ、用件のみ記します。

多謝

山本晴一
Posted by yamachan at 2008年09月05日 21:41
chocolaさん、ブログ始めたんだね^^
今日、あずきさんに話をしたら、
え〜、知らんかったぁ・・・と言ってましたよ。
肩に力を入れずに、気楽にいきましょ!

chocolaさんも風の盆、行ってみたい人なのね!?
たつやは以前、一度八尾町に行ったことがありますが、
風の盆の時期は始めてでした。
独特の魔力があるところでしたね。
どーんとハマってみたい気もしますが、
怖いような・・・
来年はお泊りで行きたいです。
一部屋・・・以下強制終了ってことで^^;
Posted by たつや at 2008年09月05日 22:11
yamachanさん、ご案内ありがとうございます。
とお〜っても魅力的なお誘いで迷っています・・・
というもの、実は・・・大きな声では言えないのですが、
誠市の日なんですわ・・・。
前日も、翌日も地元のイベントに関わっているし・・・
とにかく、行けたら奇跡ちゅうことで^^;
Posted by たつや at 2008年09月05日 22:14
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Excerpt: おわら風 越中おわら風の盆 おわら風の盆の艶(前編)そして!!おわら風の盆:哀愁の「町流し」 きょうまで−−八尾 /富山おわら風の盆、2日目は6万5千人 富山市八尾町一帯で町流し 踊りに人垣おわら風..
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Tracked: 2008-09-04 00:10
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