治具を作ることがあります。
簡単に言えば、その工程を進める上で、
時間短縮や手間を減らすために作る道具のことです。
ちょっとしたアイデアと治具を作る手間さえあれば、
結果的に作業効率が大幅にアップしたり、
時間短縮になります。
木工をしながら、いろんなことを考えるのは、
頭の体操にもなるので、いいかもしれません。
難しい治具は考えられないし、
複雑な治具を作る技術も時間もないから、
簡単なモノになりますが、
それなりにちゃんと機能します。
また考えた治具がうまく使えた場合は、
ひとり悦に入ってニンマリしてます。
今回は大量にベニヤ板の真ん中に四角い穴と
丸い穴を開けることになりました。
何に使うかと言えば、鍋敷きのキットを作るためです。
そのうちこの工程が済めば、どう使われるかを
ブログでも紹介できると思いますが
今回は治具と工程の紹介になります。
同じ大きさの板に同じ大きさの四角い穴を開けるための治具です。
@台になる厚めの板に、寸法通りのベニヤ板が入るよう、
同じ厚さのベニヤ板の切れ端で、枠を作ります。
A切り抜きするための四角い枠を作ります。
B四角い枠を乗せる位置を決め、マスキングテープで印を付けます。
C板をはめ、枠を乗せて、トグルクランプで固定します。
Dルーターの刃を一番細い溝切り用ビットにします。
E後は、枠に沿って、トリマーを動かします。
Fそうすれば、ちゃんと四角の穴が綺麗に抜けます。
ひとつひとつ糸ノコで切っていては時間がかかるし、
直線がきれいに切れません。
今度は丸い穴を抜く治具です。
@端材に釘を一本打って逆さまにして
クランプで糸ノコに固定します。
Aベニヤ板の中心に釘が入る大きさの穴を開け、
もう一箇所、円周上に穴を開けます。
B釘にベニヤ板をセットし、
円周上の穴に糸ノコの刃をセットします。
Cゆっくり回転させながら切っていくと
ちゃんときれいな円が抜けました。
これも、一枚一枚糸ノコで切っていては、
円がきれいではないし、時間も神経も費やします。
こうして治具を使って、想像通りうまくいくことは、
次の治具を考える上での、アイディアの糧になります。
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実は数年前に機械の組み立てを仕事にしていました。
組み立てしてる時もそうだし、得意先への搬入後の設置でも「調整」がキモなんですが、その調整を短時間でキッチリやるためによく治具を作ったり、作ってもらったりしてました。
仕事をこなす度に工具箱に治具が溜まっていき、だんだん重くなり、捨てようか悩んだ頃に、前の治具が使える機会に恵まれたりすると飛び上がりそうなくらい嬉しかったです。
なんか自分で作った治具で作業するのって「俺のオリジナルなスペシャル技」って感じして楽しいですよね。
ですよね、パソコンにも詳しいし、
機械関係もプロフェッショナルだもんね。
治具って、一度使うと二回目がなかなか出番がない・・・
そうなんです、でも一部変更で使えればうれしいですよね。
これは男じゃないとわからない話かも^^
↑と言ってること自体、女性を意識してるブログかなぁ・・・^^;
やってみると、意外と大変な作業なんですよね。
僕も冶具は自作するものの、出来た木工品は同じものになりません。(まだ家族にはバレていませんが。)
鍋敷キット、楽しみです。