2015年12月14日

究極の舞台『infinito 〜無限〜』by ARTE Y SOLERA

10年前に『フラメンコ曽根崎心中』という舞台と出会った。
この舞台は宇崎竜童さん、阿木燿子さんご夫妻がプロデュースされたもので、
あの近松門左衛門の曽根崎心中をフラメンコで演じるという
たつやにとっては、まさに未知の世界だった。

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鯖江市の吉江地区は、近松門左衛門が幼少の頃、
この地で暮らしたというご縁があったこともあって、
地方都市では珍しい大舞台を企画したのは、
当時、とても画期的な出来事だった。
たつやは、市役所に勤める友人の誘いで、
フラメンコ曽根崎心中の鯖江公演実行委員会に入った。

いろんな情報が入ってくる度に、
一日も早くこの公演が来ないかを心待ちするようになり、
毎日がわくわくどきどきしながら公演日を待った。

そして当日!
衝撃的な舞台だった。
お初を演じた鍵田真由美さん、そして徳兵衛を演じた佐藤浩希さん、
悪役、九平次を演じた矢野吉峰さん、そして舞踊団の鬼気迫る踊りと
その表現力、全身から発するオーラ、
それにミュージシャンの圧倒的な迫力と素晴らしい演奏に、
一気に心が奪われてしまった。
フィナーレは溢れる涙を拭くことも出来ずに、
舞台に釘付けになったことを良く覚えている。

以来、フラメンコ曽根崎心中は、鯖江、福井、横須賀、東京、大阪と
10年間で8回観ているが、
毎回、新たな感動とエネルギーを与えてもらっている。

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特にここ1年間は、鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団『ARTE Y SALERA』
の舞台に魅せられて、ずっと追っかけをしています。
そのおかげ?で佐藤さんをはじめ、舞踊団やミユージシャンの方々には、
顔も覚えていただき、とても懇意にしていただけるようになりました。
ますます追っかけ?が楽しくなってきています。

昨年夏の『フラメンコ曽根崎心中』東京公演から始まって、
大阪松竹、片岡愛之助さんと歌舞伎のコラボ『GOEMON』
新潟上越市での『赤いロウソクと人形』のフラメンコ創作舞台、
新橋演舞場での『和とフラメンコ』
ゴールデンウィークには初めて、下北沢にあるスタジオを見学
越前町での『マルシェワンダーランド』でのご出演、
茨城県ひたちなか市での障がいを持つ子どもたちとの共演『好きです』
静岡県掛川市では仏教とフラメンコのコラボ『大般若祈祷』
練馬文化センターでの『BAYS(BEST OF ARTE Y SOLERA)』
そして今回の日本橋公会堂での『infinito〜無限〜』
とずっと佐藤浩希さんとフラメンコ舞踊団アルテイソレラの舞台を
見続けて来ました。

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今回の東京への目的はこの舞台を観るためでした。

『infinito〜無限〜』は、
死・生誕・歓喜・愛・性・希望・荒廃―破滅―喪失・生と死・転生・無限
と10個のタイトルがつけられていて、
そのテーマに合わせて、舞台が繰り広げられています。
これがフラメンコ?
フラメンコの域を遥かに超越した壮大なテーマに、
日本人の感性でしか捉えられない世界に真正面から挑戦している。
佐藤さん自身は、自分たちの舞台は進化しているが、深化もしていると、
以前、何かのインタビュー記事で読んだことがあるが、
今回の舞台は人間としての生と死、無限を
まさに佐藤さんにしか出来ない世界で深化させている。
1時間半という凝縮された舞台時間の中に
まさに無限の可能性と光を感じさせてくれる作品でした。
魂という存在があるのであれば、
舞台のそれと共鳴するような感覚でした。

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舞踊団も素晴らしかったが、音楽がまた凄かった。
超豪華、超絶テクニックと感性を持ったミュージシャンが見事に揃っていました。
このメンバーをまとめて、音楽監督をしたのが若き天才作曲家の中島千絵さん
監督だけでなく、この日の音楽はすべて彼女がこの日の公演のためだけに、
作曲したものでした。
たつやは彼女が作曲して、演奏して、音楽監督をしている舞台を、
『赤いロウソクと人魚』、『和とフラメンコ』、『好きです』、『大般若祈祷』
そして今回と5回観て来ていますが、回を増すごとに
彼女のマルチな天才ぶりに驚かされます。

ARTE Y SOLERAは、次から次へと新たな世界に挑戦し続けているので、
短期間に、作曲や編曲、ミュージシャンへの依頼などをしなければならない。
打ち上げ時に、裏事情を聞くと、信じられない短い時間で、やり遂げているのです。
佐藤さんの無茶ぶりは、舞踊団メンバーも含め、ミュージシャンたちも
ある程度覚悟はしているようですが、今回の舞台に関しては・・・^^;

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それでもこれだけの凄い舞台を作ってしまうのだから、
ものすごい練習量と情熱に裏打ちされた努力する天才集団なのだと思います。

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今回も関係者だけの打ち上げに参加させていただきました。
舞台に立った方たち、一人一人の感想を聞けたり、
一緒になって、お酒や美味しい料理をいただけるのは、
まさにファン冥利に尽きます。
この舞台のためだけに竹下智也さんが撮影された写真集に、
出演者全員のサインをいただきました。

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世界に一冊だけの写真集です。
たつやの最高峰タカラモノです^^

また来年も佐藤浩希さんや『ARTE Y SOLERA』が、
どんな世界にいざなってくれるのか、どんな深化を遂げるのか、
とても楽しみにして、見続けて行きたいと願っています。









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越前箪笥モバイルキャビネット

たつやが住んでいる福井県鯖江市近郊は、ものづくりの産地です。
鯖江市・越前市・越前町は丹南地区と言いますが、
この地区はいわゆる伝統産業の町でもあります。
鯖江市には越前漆器、越前市の旧今立地区には越前和紙、
越前市の旧武生地区には越前打刃物と指物、箪笥
そして越前町には越前焼があり、
それぞれ長い歴史と高い技術があるモノづくりの町です。

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越前市で越前箪笥の職人として活躍されている
山口祐弘さんとは、ちょっとしたご縁があって、
ちょうど一年前からご懇意にさせてもらっています。
時折、工房にも遊びに行って、越前箪笥や家具を見せてもらいます。

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さて、こんな作品をじっくり見せていただきました。
日本の伝統技術と新しい発想で生まれた
この『越前箪笥モバイルキャビネット』です。
箪笥をそのままキャリーバックにしてしまい、持ち歩こうというもの。
こういう遊び心のある作品は、たつやのハートを直撃します。
ただ遊びと言っても、本格的な箪笥使用になっています。
木材には、強度を増すために樹脂の含浸をさせていたり、
パソコンが縦に入るように、設計されています。
キャリー部分は箪笥とフラットになるように作られ、
箪笥を持ち上げたりするための着物の帯が持ち手として巻かれています。

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金具は古い越前箪笥のものを参考にして、作っています。
越前箪笥の金具の特徴としてハート型に穴が開いています。
色もクルマの塗装で使われる塗料を使ってくれるので、
オーダーする人は好みの色に仕上げてくれるのだそうです。

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遊び心と伝統的な技術が組み込まれているのは、
一番下の引き出しです。
この引き出しを出したり閉めたりすると、
ファーという音がするのです。
ハーモニカが仕込んであるので、
誰からがそっと開けようとすると、
すぐにわかってしまうという仕組みみたいです。

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11月中旬に放映されたガイアの夜明けという番組の中でも、
山口のこの越前箪笥モバイルキャビネットが紹介されたようです。

こんなキャリーバックに
越前漆器や越前和紙、越前打ち刃物、越前焼き、メガネのサンプルを入れて、
全国各地を回って行商したいですね〜。

どうですか?福井県知事さん、こんなので全国にPRをお願いします。

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Furnitureholic ファニチャーホリック
福井県越前市大虫町6-2
Tel/Fax:0778-43-5375
e-mail info@kaguchuudoku.com
http://www.creema.jp/c/furnitureholic







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posted by たつたつ・たつや at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 気になるお店編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする