考えたらもう8年も前のことです。
鯖江市のうるしの里会館にて、
『漆器でエンジョイペインティング展2007』という画期的な企画展示が成されました。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/67680814.html鯖江の伝統の地場産業の漆器と、西洋の画法トールペインティングを
合わせた当時としては、新しいコラボの展示会でした。
その時に、講師として招いていたのが、トールペイント界では
第一人者と知られる
バルーチャ美知子先生でした。
忙しい3日間の展示会を終えて、東京にお帰りになる最終日に、
電車の時間までの数時間を、たつやがご一緒するという栄誉をもらいました。
ほんの短い時間しかないので、何処へお連れしようか迷ったのですが、
旧武生市内のお寺や神社をゆっくり散策するコースを選びました。
東京にお住まいの先生にとっては、昭和の香りがたっぷり残る
武生の路地裏や緑が美しいお寺など、
田舎の風景と空気を味わっていただけたら、
きっと喜んでくださるだろうと思っていました。
結果、電車に乗られるまで、とても楽しんでくださったと信じています。
以来、バルーチャ先生とは疎遠になりつつも、
年賀状のやりとりや、時折ネットで情報を見たりしていましたが、
最近はフェイスブックでもつながって、
バーチャルな世界ではまたご縁が復活してきました。
そして昨年の夏に、東京に行った際に、
バルーチャ先生が主催されていた代官山での展示会に行って、
リアルな再会を果たしました。
そして今回、ちょうど今、開催している
とてつもない大きな展示会
『手芸で作る美の世界』に行きました。
会場は、
目黒雅叙園百段階段です。
東京に6年も住んでいたにも関わらず目黒雅叙園も
百段階段についてもまったく知りませんでした。
http://www.megurogajoen.co.jp/event/shugei/驚いたのは旧館です。
説明が難しいので、ちょっと調べてみました。
木造(旧館)の目黒雅叙園は太宰治の小説『佳日』にも登場する。
絢爛たる装飾を施された園内の様子は「昭和の竜宮城」とも呼ばれ、
ケヤキの板材で作られた園内唯一の木造建築「百段階段」(実際は99段)と
その階段沿いに作られた7つの座敷棟宴会場の内の4つは、
2009年3月16日に東京都指定の登録有形文化財(建造物)に登録された。
「十畝(じっぽ)の間」、「漁樵(ぎょしょう)の間」、
「草丘(そうきゅう)の間」、「静水(せいすい)の間」、
「星光(せいこう)の間」、「清方(きよかた)の間」、
「頂上(ちょうじょう)の間」、計7つの中から4棟の座敷棟が登録された。
映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルにもなったもので、
樹齢百年の床柱や天井、壁面、ガラス窓にいたるまで贅を凝らし、
昭和初期における芸術家達の求めた美と
大工の高度な伝統技術が融合した素晴らしい装飾となっている。
この7つの部屋を使って、超一流の手芸の展覧会が開催されたのです。
「会場入り口に着いたら電話してね〜』と言われて、
お電話すると入口まで降りてこられて、招待券を一枚くださいました。
バルーチャ先生がこの会に絡んでいらっしゃることは知っていたのですが、
なんとこの展示会の
総合プロデュースをされていたのです。
バルーチャ先生は、この会場の中で一番にお忙しい方なのに、
たつやひとりのために2時間近くかけて、
全部屋と代表的作品について事細かに説明してくださいました。
そしてココに至るまでの苦労話や作家の先生のお話、
この展示会の意味合い、今後の展開も含めて、
じっくりお話しをさせていただく機会をいただきました。
正直、
超VIP待遇だったのです。
人間の手って、どこまで可能性を持っているのでしょう。
多岐に渡る手芸の世界を垣間見たのですが、
超一流のものがこれだけ揃う展示会は、ちょっと他にはないと思います。
参加作家さんだけでの千人規模、作品に至ってはその数倍はあるので、
好きな方は毎日でも通いたくなる世界だと感じました。
たつやのように、手芸のことをほとんど知らない人間ですら、
この世界の奥深さの一部にとても感銘を受けました。
残念ながら、クリスマスツリー以外は、部屋も作品も撮影がNGなので、
ブログでお伝えすることは出来ませんが、各部屋はこんな風に分かれています。
ニット部門手あみ(ニット)は、編み針と毛糸があれば誰でも始められる手軽さと、
衣類として着用できる実用性が魅力です。
編み方を大別すると、棒針編み、かぎ針編み、アフガン編みの3種類に分かれます。
カリグラフィー部門 西洋や中東などにおける文字を美しく見せる手法であるカリグラフィーは、
1世紀後半から2世紀にかけて古代ローマよりその歴史が始まります。
近年ではそのデザイン性からグリーティングカードなどの普段使いも人気です。
パッチワークキルト部門 「パッチワーク」と呼ばれるピースワークと アップリケの2つのスタイルに
キルト(トップとバック布の間に綿をはさんだサンドイッチ状の布)
加工を施した実用と装飾を兼ねたもの。
多くの愛好者がいることで知られています。
ペイント部門 トールペイントは、筆と絵の具があれば木や布、ガラス、ブリキ等、
どのような素材にも描ける手軽で奥行きの深い楽しいクラフトです。
年齢を超え幅広く楽しめる手芸として多くの人たちに楽しまれています。
手織り部門 織り機を使って丁寧に仕上げていくもので手間暇こそかかるものの、
機械で生産されていく無機質なものとは違い、
作り手のやさしさやぬくもりが伝わってきます。
平織り、レース織り、裂き織り、引き返し織りなどさまざまな手法があります。
レース部門 糸をよりあわせたり、組み合わせたりして透かし模様に編んだものをレースといい、
布に透かし模様を入れて刺しゅうしたものまで広い意味ではレースに含まれています。
機械レースと手編レースに大別されます。
刺しゅう部門刺しゅうは、針と糸があれば誰でもできる身近な手芸です。
だからこそ長い歴史があり、世界各地にさまざまな表現手法が生まれました。
その表現力と奥深さが魅力です。
レザークラフト部門
革手芸(レザーカービング)の始まりは、アメリカ大陸の西部開拓時代にさかのぼります。
革は自然の素材なので、完全に無傷で均一なものはありません。
それぞれの革の 個性を活かした作品作りを楽しみます。
ホームソーイング部門 ホームソーイングは、手縫いやミシンを使って、
型紙を補正して自分サイズの服を作り、使う、着る楽しみをひろげていく、
実用性の高いクラフトです。
洋服はもちろん、バッグなどの小物も作ることができ、幅広い世代に親しまれています。
頂上の間では
全部門のミニ作品を展示。
ちょっとご紹介するのが遅くなってしまったのですが、
今週の日曜日
12月27日まで目黒雅叙園百段階段にて開催しています。
お時間を作ってでも、観に行く価値は十二分にあります。
さてさて、あまりにも作品の凄さに感動して、
バルーチャ先生と別れてからも、再度全部見て回りました。
なので、どれくらいの時間が経ったのかわかりません。
時計を見ると、3時過ぎ。
先生と待ち合わせしたのが11時でしたから、
4時間以上が経っていたのです。
お昼も食べずにいたので、お腹が空いて雅叙園のカフェレストランで、
ランチを食べることにしました。
とはいえ、さすが日本で最初に出来た総合結婚式場でもある雅叙園では、
グルメハンバーグが一番安くて1500円。ドリンクは我慢しました^^;
コレがまためっちゃ美味しかったんです。
1500円は安くはないけど納得の味でした。
しっかしレシート見て、
サービス料10%で150円プラスされ、
1500+150=1650円に8%の消費税132円がプラスされ、
合計1782円でした。。。
そうかぁ。。。チップとして最初っからプラスされてる10%にも
更に8%が上乗せされるんやね。。。
昨夜食べた博多ラーメンが4杯半食べられるなぁ・・・と計算してしまったたつやでした^^;
目黒雅叙園東京都目黒区下目黒1-8-1
03-3491-4111(代表)
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